C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

観光列車 のと里山里海号

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石川県の能登半島を走る「のと鉄道」が観光列車を走らせているので、ほいほい乗ってきました。

七尾駅穴水駅の約1時間。通常の乗車賃に+500円で快適な列車を楽しめるのです。能登半島への旅行をちょっとリッチにしてくれます。

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のと鉄道七尾線 - Wikipedia の画像を加筆修正。)

この列車に乗るには、まず金沢駅からJR七尾線七尾駅へ。1時間半もかかります。能登半島の意外な広さを思い知らされる。

疲れたくない方のために特急「能登かがり火」号が走っております。所要時間は1時間に短縮。自由席は860円です。

satoyama-satoumi-go.net

七尾駅から里山里海号に乗るわけですが、そもそも事前予約が必要なので注意。

HPで時刻表を確認して予約の電話をしましょう。ネット予約も以前は出来たみたいだけれどコロナの関係か、電話オンリーになっております(記事掲載時点)

 

お弁当付きプラン・お菓子付きプランもありますが値が張るので、私は駅弁を買って持ち込みました。

七尾駅前にはあまり観光ショップは無さそうなので、金沢駅で買っておくと良いと思います。駅構内に地酒屋もあるし(最重要)。車内でも飲物販売はありましたが、普通のソフトドリンクとビールぐらいだったかな。

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それでは乗車します。車両の外観もですが、日本海をモチーフにした青々なシートに大きな窓で開放感。ボックス席・窓に向いたカウンター席があり、予約時にどちらが良いか聞かれますので選びましょう。進行方向むかって右側に海が来る線路になっているので、窓や座席は海が見えるように配置されているのです。

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予約した座席に着くと、乗車記念品が入った手提げ袋を発見。中には限定クリアファイルと絵ハガキが入っていました。うれしいですねぇ。

列車が走り出すとアテンダントさんが回ってくるので、この列車の指定券500円+乗車券を支払います。

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車窓はしばらく田園風景。雄大な農地が広がっていて、車名の「里山」感満載です。これだけでお酒が飲めそうです。寝落ちしないように気を付けよう(戒め)

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20分ほどで能登中島駅に到着。列車行き違いのため、10分ほど停車します。この時間を利用して駅構内を散策します。

メインスポットは、1950年代~80年代まで稼働していた郵政省の郵便車「オユ10ー2565」。文字通り、郵便物の運搬をしていた車両です。

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車内の様子。走行中に郵便物を仕分けし、目的の駅で積み下ろしていたそうな。当時の光景を再現してハガキやら荷物やらが並んでおります。

全盛期は70台ほどあったのが殆ど廃車されてしまい、奇跡的に生存していたものをここに持ってきて保存しているのです。東京~北海道の間で運行していましたが、おそらく道路網の整備&輸送トラックの台頭により鉄道輸送の需要が下がり、廃止になったものかと。

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車内には郵便ポストがありまして、これにハガキを投函するとスペシャル消印がついて送られてくるそうです。

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ホームには売店もありまして、軽食やアイスにお土産など置いています。「北陸とらいあんぐる」という漫画?のキャラグッズも置いてました。鉄オタとアニオタを同時発症している人はやることが多すぎて停車時間10分では足りないでしょうね。光の速さで動きましょう。

ここのカップアイスは結構おいしいのでおススメ。

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再び出発すると、とうとう日本海が見えてきました。ビューポイントが3か所あり、その地点では走行速度を落としてくれるのでシャッターチャンス。

海上にはブイがいろいろ浮いていますが、牡蠣の養殖とのこと。私は初耳でしたが、能登の牡蠣は質がかなり良いそうです。

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出発から1時間ほどが経過し、お酒がまわってぐでんぐでんになってきた頃、終点の穴水駅が近づいてきます。

トンネルに入ると車内の電気が消えてしまいました。なんだ、故障か?それとも酔いで視覚神経がいかれてしまったのだろうか。

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すると青い光線が次々と車内を照らし始めました。なんとイルミネーションをトンネル内に設置しているのです。写真だと映画『2001年宇宙の旅』終盤の謎光線ゾーンみたいに見えてしまって不本意ですが、イルカさんが居たりと可愛らしいイルミでした。

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そして終点の穴水駅についておしまいです。

観光列車は数百円の課金で旅が一気に快適になるのが良いですね。能登に行かれる際は検討してどうぞ。