C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

塩の道ちょうじや、流鏑馬会館

f:id:wandercspot:20200404135656j:plain

大町市にある古い商家を利用した資料館です。大町には新潟の糸魚川~松本を繋ぐ千国街道がありますが、江戸時代に塩の輸送で使われたほか、上杉謙信武田信玄に塩を送った故事でも登場し、「塩の道」と呼ばれています。その街道に関する資料展示をしています。

また市内の神社では子供が流鏑馬をする珍しいイベントが開催されているので、それを扱った流鏑馬会館も併設されています。

 

 

アクセス・入館料

アクセス

JR大糸線信濃大町駅から徒歩10分。

入館料

500円

 

展示1 国宝と同じ設計者による商家屋敷

f:id:wandercspot:20200404135713j:plain

入館するとまずは囲炉裏に通されて、館員さんから概要説明があります。

江戸時代に庄屋を務めていた塩問屋 平林家の屋敷です。ちなみに松本から北側には平林姓がとても多く議員の名前にも見かけるので、かつては強力な平林ワールドがあったことを思わせます。

f:id:wandercspot:20200405115610j:plain

(松本にある開智学校)

明治時代に建てられた屋敷ですが、設計したのは立石清重。2019年に国宝になった松本の開智学校の設計者と同じなのです。平林さんも自宅の株が上がってよかったですね。

f:id:wandercspot:20200404135731j:plain

塩問屋なので店の玄関は商家らしい造り。座卓の上に帳簿が載っていたりと、当時の雰囲気が再現されています。塩は必需品ですのでそれを商うということは、相当な権力を握っていたと推察されます(偏見)

 

展示2 塩の道と輸送の苦労話

f:id:wandercspot:20200404135803j:plain

2Fは塩の道に関する展示になっており、その歴史や塩を運んだ人々の様子が解説されています。

新潟の糸魚川~松本を結ぶ千国街道のことです。全長100kmちょっと。

江戸時代の松本藩は塩の流入を北側からに限定し、中山道など南側から入ってくるルートを遮断したそうな。税の徴収がやりやすいとか、南側からだと複数の他藩を経由するので手続きが面倒とか、そんな理由らしいです。

f:id:wandercspot:20200404135832j:plain

当時は軽トラありませんので牛とか馬に塩を詰めた俵を載せて牽かせていました。俵の重さは60kgほど。

運搬を担ったのは街道沿いの農家。この地域は気候が冷涼で農業的には芳しく無いので、農閑期に行うバイトとして貴重な収入源だったそうです。

f:id:wandercspot:20200404135849j:plain
f:id:wandercspot:20200404135920j:plain

足にはわらじを履いています。蹄鉄が登場するのは明治時代なので、牛の足を保護するにはこうなるんでしょうね。

口に付けられているのは「くちぐわ」。余計なものを勝手に食べないように嵌めていたそうな。輸送中に雑草食べ始めて歩みを止めてしまうのだろうか。

f:id:wandercspot:20200404135818j:plain

牛馬だけでなく、人も運搬を担っていました。「ボッカ」と呼ばれる人々です。背中に担ぐ俵の重さは60kg。あれ、牛馬の背負う重さと同じですね。

この模型、辛そうな感じがありありと滲み出ていて、現代を生きる社畜の我々としても悲しい感じがあります(涙)

f:id:wandercspot:20200404135948j:plain

冬は雪で道が険しくなり牛馬は通れないので、その時期はボッカが主な輸送手になりました。極寒の地域なれど足元の装備はこれっぽっち。凍傷にならないんですかね。

f:id:wandercspot:20200404140003j:plain

彼らが運ぶのは塩の他に海産物がありました。この表のとおり、何日以内に運ばないといけないというルールがあったそうです。

生魚は日持ちしないので糸魚川~大町まで24時間以内。距離にして70km。60kgの荷物担いで、この距離を1日で来いというのはキツいですね。グーグルマップで見たところ所要15時間。現在の舗装された道路&荷物なし計算でもこれだけかかる。徹夜で運ばないと間に合わなさそうです。

f:id:wandercspot:20200404135934j:plain

塩は糸魚川で採れるものかと思いきや、日本海では生産できないそうです。さすが悲しみの日本海、あなた追って出雲崎

生産元は瀬戸内海でした。意外と遠かった。大阪から来る北前船に載せて輸入していました。

 

展示3 信玄と謙信の塩話

宿敵関係の両者ですが、塩の話が出たのは川中島の合戦も全て終わったあと。これ以降、武田と上杉の直接対決は無いです。

当時の武田は今川家・北条家と結んでいましたが、今川家が桶狭間の戦いで敗れたことで関係を切ろうとしたので、今川&北条が逆切れして塩の輸送をストップ。塩は必需品なので、さすがの風林火山もしおっしおにされてしまいました。

f:id:wandercspot:20200405125350j:plain

(信玄がお礼に謙信に送ったという刀。国立博物館所蔵)

そこで謙信が「戦うところは弓矢であり食料ではない」と戦闘狂らしい憤りを見せ、塩を輸出してあげたのです。無償提供ではないです。適正価格での販売です。

千国街道を経由して武田家に届いたというので、これもまた千国街道が「塩の道」と呼ばれる理由の1つになっているそうです。

f:id:wandercspot:20200404140020j:plain

この故事を記念して松本と大町では毎年お祭りをしているのですが、なぜか塩ではなく飴がならぶ「あめ市」になっているのです。どうしてすり替わった、、まぁ塩より飴の方が舐めやすいですね(解決)

 

展示4 流鏑馬会館

f:id:wandercspot:20200404140149j:plain

最後に別館になっている流鏑馬会館に入ります。入場するとさっそく馬に跨った子供が私に弓矢を向けてきました。なんだこのガキンチョ、やろうってのか!

7月に近隣の若一王子(にゃくいちおうじ)神社で行われるイベント。7~8歳くらいの男の子に流鏑馬をさせるので、全国的にも珍しいとされています。流鏑馬自体はよくあっても子供が担うのはあまり無いんでしょうね。

f:id:wandercspot:20200404140205j:plain

ボタンを押すと、ごごごーっと回転して後姿が見られるという妙に凝った仕組みです。

弓矢を居ることでその年の稲作の吉兆を占う祭りは全国的にありますが、それに武士の行う流鏑馬がコラボして出来上がったのでは、と言われています。

子供は7歳くらいまでは半分人間・半分は神とみなす地域もあるので、その神性に吉兆を託しているんですかね。

f:id:wandercspot:20200404140238j:plain

これが子供の衣装ですが、ラーメンマンや中華系のレストランが着てそうな柄ですね。明治時代に作られたもので、実際に祭りで着用されるとのこと。
あとは祭り時に撮影されたビデオ上映もあるので、見てってどうぞ。

 

おしまい

 

【滞在時間】1時間

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】信濃大町 塩の道ちょうじや

 

アルプス温泉博物館

f:id:wandercspot:20200404103057j:plain

長野県の大町温泉郷に「薬師の湯」という日帰り温泉施設がありますが、その館内に博物館が併設されています。

博物館見学のついでに温泉にも入れる。完璧じゃないですか。優勝。

 

 

アクセス・入場料

アクセス

信濃大町駅から路線バスで来るのですが、系統が2つあります。

www.alpico.co.jp

1つ目が信濃大町駅扇沢をつなぐ、黒部ダム観光に利用されるバスです。「大町温泉郷」停留所下車、道路を挟んで反対側に薬師の湯があります。片道540円、15分ほど。

黒部ダム営業期間中の4月~11月は1時間に1本ありますが、冬季は1日3本しかないです。夏は観光客が多いので混む。

www.city.omachi.nagano.jp

もう1つは大町市コミュニティバスふれあい号。「平(高瀬入方面)」行きに乗車して30分、「温泉郷西」停留所で下車、徒歩5分。バス停の位置はグーグルマップで「大町市大町温泉郷2875−2」と検索すると表示されます。

時間が掛かるけれど1乗車200円と安いのだ、有能!・・と思いきや、平日しか運行していません(以前は土曜日も走っていたのだが、令和2年度から減ってしまった)。

 

入場料

750円です。たっけー!と思われるかもしれませんが、この値段には入浴料も含まれています。博物館だけの入館はできないのです。まぁ温泉入れて博物館も見れると思えば安いものである。

レンタルバスタオルは300円。無料のコインロッカーあり。

 

展示1 昭和感ある説明パネルたち

f:id:wandercspot:20200404103356j:plain

さてこちらが博物館になります、、思いっきりラウンジじゃないか。風呂上がりに牛乳飲んでだらだらするところである。

f:id:wandercspot:20200404103413j:plain

そのラウンジの両端に展示物が並んでいました。温泉に関する地学的な話、効能などを説明したパネルのほか、日本各地の温泉で採取した湯や岩石、温泉に浸したタオルなども飾られています。

f:id:wandercspot:20200404103111j:plain

施設自体もさることながらパネルの絵も昭和感あって、ひなびた温泉街的な趣があります。そんなこと言うと怒られそうだが。

このパネルは温泉の定義を説明しています。湧出する湯orガスが25℃以上あって規定の物質(硫黄とか)を含んでいれば法律上の定義を満たし、温泉と呼称できるのだ。

なのでガスも温泉になれるんですが、ガスだけの温泉ってのはググった感じ無さそうです。引火したり濃度が濃すぎたりすると即死しますからね。

f:id:wandercspot:20200404103138j:plain

温泉の入り方を説明するパネルですが、(推定)昭和の絵なのでBPOの規制も緩く、お色気シーン満載です。小さいお子様が見たら、入浴方法以前に違うことを学びそうである。

f:id:wandercspot:20200404103210j:plain

大町温泉では、源泉を周辺住宅に配っているそうです。タンクローリーにお湯を乗せて各家の貯湯槽に入れておけば、蛇口をひねると温泉が出てくる素敵な仕組み。その間に温泉成分は気化して無くなってるのでは・・とかはあまり気にしてはいけないのだろう。

・・これかなり昔の話じゃないか。今のご時世に田舎の市町村がそんな余力あるとは思えませんが。。。

 

展示2 各地の温泉のコレクション

f:id:wandercspot:20200404103236j:plain
f:id:wandercspot:20200404103220j:plain

ここからは日本各地の温泉での採取物コレクションです。
まずは湯の花。温泉成分が沈殿して固まって出来たものですね。含まれている成分によって色がばらばら。

f:id:wandercspot:20200404103155j:plain

小石サイズのものが多いと思ったら、宮城の鳴子温泉のはだいぶ大きくて武器になりそうです。推理小説の凶器で使ってほしい。「犯人は湯の花で被害者を撲殺したあと、石をくだいて細かくし、自宅のお風呂に入れて温泉にすることで証拠隠滅した」

このあと風呂の排水管が詰まり、犯行が発覚します。

f:id:wandercspot:20200404103250j:plain

湯の花だけでなく、各地のお湯も集めてみました。これも温泉成分によって色がばらばらですね。

f:id:wandercspot:20200404103307j:plain
f:id:wandercspot:20200404103324j:plain

左の大町温泉のは無色透明です。アルカリ性単純温泉だそうです。

和歌山の白浜温泉は赤い着色がたいへん怪しい。血の池地獄でもあるのか。

f:id:wandercspot:20200404103340j:plain

汚い雑巾が並んでいるなと思ったら、温泉に浸したタオルでした。成分濃度が高い温泉は派手に色が着いて、あとで洗濯に困ることになるので服装には気を付けましょう。

別府温泉の汚さが光ってますね(語弊)

f:id:wandercspot:20200404103444j:plain
f:id:wandercspot:20200404103500j:plain

あと全国の変わった温泉を紹介するコーナーです。

大分県にある寒の地獄(かんのじごく)温泉は、14℃の冷たい温泉に入るそうな。君さっき「温泉は25℃以上」って言ってなかったっけ。おまわりさ~ん、温泉法に違反して温泉を名乗っている地域がありますよ~!

山形の天童温泉は風呂で将棋を指すそうですが、それ温泉というより入浴している人が変なだけではないか。

f:id:wandercspot:20200404103519j:plain

というのを一通り見学しおわったら、あとは温泉を楽しみましょう。設備は少し古めだけれど中は広く、露天風呂もあります。サウナもあったのは意外だった。

思う存分ふやけたいところですが、バスの時間も忘れずに。

f:id:wandercspot:20200404115335j:plain

風呂上りには牛乳です。さっきのラウンジで飲みませう。大手メーカーじゃなくて地元の乳業だそうです、良いですねえ。富より健康である。

 

おしまい

 

【滞在時間】博物館は20分

【混雑度】★★(他に2~3人)※平日に行きました

【URL】湯けむり屋敷 薬師の湯 | 長野県大町市大町温泉郷の日帰り温泉 

 

宝石庭園 信玄の里

f:id:wandercspot:20200330193221j:plain

石和温泉の町中に、宝石商のオーナーが趣味で作った庭園があります。アメジストや水晶など宝石があちこち散りばめられて正統派観光地かと思いきや、キテレツな彫像を集めた洞窟もあり、珍スポ好きにも対応する万能型施設です。

 

 

アクセス・入館料

アクセス

石和温泉駅から1.3km。徒歩20分弱です。道中にある洋菓子店「槌や」はシュークリームが有名だそうです。

なんと無料送迎をやっております。電話をすれば迎えに来てくれるのです。ホテルみたいである。

入園料

500円です。

f:id:wandercspot:20200330192824j:plain

現地についたら受付でチケットを買いましょう。城みたいな建物の右手に販売所があります。購入時に園内ガイドをつけるかどうか聞かれます。無料で解説してくれるので、お願いすることにしました。

てっきり城の内部に宝石庭園があるのかと思ったのだが、最後までこの建物には案内されませんでした。一体なんなんだ、これ。

 

入場&布袋尊クイズ

f:id:wandercspot:20200330193430j:plain

入園口はこちらでした。ガイドさんの案内で進んでいきます。

宝石庭園っていうから洋風ガーデンかと思いきや、日本庭園なのね。

f:id:wandercspot:20200330192839j:plain

門の手前では布袋尊さんがお出迎え。七福神の一人ですが、隣に置いてある説明板には「七福神で唯一実在した神様です」とさらっと書かれていた。神様って実在したのかぁ、よく分かったな宝石庭園。

「布袋さんの体で、さわると縁起が良いところがありますがどこでしょう」とガイドさんからクイズを出されました。皆さん分かりますか?

f:id:wandercspot:20200330192852j:plain

正解は耳たぶです。理由は・・忘れた(無能)。正解は現地でお確かめください。

私は真っ先にお腹を撫でたんですが「それ一番やっちゃダメです」と怒られました。お腹を下して悪いことが起こるそうです。運の尽き、ということでしょうか。

 

魂が祀られたキテレツ洞窟 救心洞

f:id:wandercspot:20200330193414j:plain

最初に案内されたのは洞窟です。地下に続いています。

庭園に地下道を掘るなんて凄まじい発想だなぁ。宝石の元となる鉱物は鉱山から採るわけですから、そこからイメージが来ているんですかね。

f:id:wandercspot:20200330192935j:plain

暗いので写真ぼやけてしまって申し訳ないですが、洞窟内に神社が建っています。大慈龍神宮だそうです。ドラゴン?

f:id:wandercspot:20200330192950j:plain

あ、よく見ると確かにドラゴンが居ますね。1本の楠木を職人が2年がかりで彫り上げたそうです。巨大すぎてカメラに収まりません。暗い中ですが、細部まで精密に彫り込まれているので、現地に行かれましたらじっくりとご覧ください。

f:id:wandercspot:20200330193006j:plain

その龍の手前にあるのはドラゴンボール、、ではなくて地球です。重要性のわりに登場の仕方が唐突すぎる。ソーダライトという青い石で作られています。

下から上に向かって撫でることで良いことが起こるそうです。悪の思念から世界を浄化するのかな(中二)

f:id:wandercspot:20200330193037j:plain

続いて毘沙門天が現れました。表情がチープ感だしてますが、身体には100種類の宝石が用いられています。ガイドさん曰く「とんでもなく高価」。宝石商の言う高価だから庶民は想像すらしない方が良いと思う。人は見た目によりませんね。

f:id:wandercspot:20200330193052j:plain

こちらは・・説明する必要が無さそうですね。ガイドさんも「まぁ見ての通り」という解説しかしていなかった。宝石の完全なる無駄遣い、オーバースペックすぎる一物です。この施設が珍スポ扱いされているのは、どう考えてもこれのせいである。

f:id:wandercspot:20200330193108j:plain

デート気分が台無しにされてしまった方は、次の観音様で心を清めましょう。紅水晶という壊れやすい原石で製作した高難易度のもの。子宝安産に御利益があるそうです。さっきのやつとセットってことですね。

 

宝石だらけの庭園内

f:id:wandercspot:20200330193135j:plain

洞窟から先はキテレツ要素が薄まった、ちゃんとした庭園です。ただ至る所に宝石が使われまくっており、油断できません。敷き詰められている石は、どれもこれも宝石なのです。

f:id:wandercspot:20200330193151j:plain

普通の通路にも、敷石の間にカラフル模様が見られます。トラメという名前で、金運や成功運を呼び込むそうで、これが片っ端から詰め込まれているのだ。縁起の担ぎレベルがカンストしてそう。

f:id:wandercspot:20200330193221j:plain

進んでいくと大きな池が見えてきました。中には錦鯉がぞろぞろ放たれています。日本一の賞を受賞した職人が育て上げたそうな。最高の石には最高の鯉。管理する従業員さんはプレッシャー重大ですね。

f:id:wandercspot:20200330193235j:plain

池の底にバスケットが沈められていますが、中にあるのも石だそうです。トルマリンだったと思うが、圧力を加えると電気を発生させ、それで水中の汚れを取るそうな。完全に理解した(すっとぼけ)。

f:id:wandercspot:20200330204440j:plain
f:id:wandercspot:20200330193329j:plain

上部にひょこっと顔を出しているだけの岩があるのですが、あれは昇仙峡で採れた水晶だそうです。古代から山梨は水晶の生産地で、そのために宝石業が国内最大級に発展しましたが、明治以後に発掘しすぎていまや絶滅してるんですよね。

ここにある水晶は絶滅前に採取したもので、ガイドさん曰く「国内ではここにしか無いと思う」という貴重なもの。いちおう園内で一番高いところに置かれてその重要性を誇っているのですが、来園者的には見えづらい位置なので地味な空気感が出ております(涙)

f:id:wandercspot:20200330193359j:plain

最後に展示室に入ります。中では宝石を用いた様々なジュエリーが展示されていたり、電気石が実際に電気を発生させる様を見学できます。ただ撮影禁止。

f:id:wandercspot:20200330193447j:plain

そしてショップに通されてガイドツアーは終了です。ショップでは「本物のジュエリーと偽物の見分け方」「ジュエリーショップには出回ってない、生産元でないと手に入らない高価な品」など見せてもらえます。宝石商だからこそ持つ情報ですね。

お土産に石をもらえました。7種類からランダムですが、私が当たったのは園内に敷かれていたトラメ石です。金運と成功運ですね。頭に縛り付けて職場に行こうかな。

 

おしまい

 

【滞在時間】60分

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】

houseki-teien.com

 

恵林寺、信玄公宝物館

f:id:wandercspot:20200329231224j:plain

心頭滅却すれば火もまた涼し」。この有名なセリフ発祥の地、山梨県の塩山にある乾徳山 恵林寺です。境内の庭が有名なのですが、世界遺産になっている京都 西芳寺の庭園を造ったのと同じ人の手によるものです。

武田信玄菩提寺になっている関係で、武田グッズを展示する宝物館もあります。

 

 

アクセス・入館料

アクセス

最寄りは塩山駅です。南口からバス「窪平・西沢渓谷入口」行き、15分ほどで「恵林寺」停留所です。本数は1~2時間に1本ってとこですね。

タクシーだと1,200円ほど。駅から歩くと40分強かかります。

yamanashikotsu.co.jp

入館料

恵林寺は300円。宝物館は500円。セット券は700円です。

 

予備知識 恵林寺について

開山は鎌倉末期の1330年。甲斐国の守護 二階堂氏が夢窓疎石という高僧を招いたのが始まりです。この僧侶は世界遺産になっている京都の西芳寺天龍寺の庭園を造っております。世界遺産職人による庭園が、この恵林寺にはあるのです。有料ゾーンです。

f:id:wandercspot:20200329233623j:plain

山梨県民が一万円札に載せたくて仕方ない武田信玄が、菩提寺として信仰したお寺でもあります。境内には信玄のお墓もあります(公開日は限定)。

ただ武田が織田に滅ぼされた後、武田側の武将が恵林寺に逃げ込み、追ってきた織田勢が引き渡しを要求。恵林寺が拒んだため、キレた織田勢により焼き討ちにされてしまいました。

そのあと織田も本能寺の変でやられ、空白地帯になった甲斐は徳川家康が進出した際、武田遺臣を味方につけるため再興させましたとさ。

 

恵林寺その1 前庭と心頭滅却涼しの門

f:id:wandercspot:20200329230825j:plain

前庭って表現が正しいか分かりませんが、まずは恵林寺の無料ゾーンから見て行きます。

バス停で降りると、境内に繋がる大きな門が見えますので進んでいきませう。

f:id:wandercspot:20200329230843j:plain

無料ゾーンの時点でけっこう良い雰囲気の庭園が整備されています。時期が冬ですので色が地味ですが、春や秋ごろにはもっと鮮やかな光景が広がっていると思います。

f:id:wandercspot:20200329230920j:plain

このゾーンで見ておきたいのは、「三門」という大きな門です。3つの門があるわけじゃないです。1つです。仏教用語に由来しています。

門の両側に何か書いてありますね。

f:id:wandercspot:20200329230905j:plain

右側には「安禅必ずしも山水を須いず」、左側には「心頭を滅却すれば火も自ら涼し」と記されています。まさに「心頭滅却~」の元ととなった言葉です。

織田勢による焼き討ちの際、快川紹喜という住職が燃え盛る火に囲まれ、辞世の句としてこれを詠んで焼死したそうな。逃げることも出来たはずですが、自分が受け継いだ寺を守る気持ちと織田への抵抗心がそうさせたのでしょうか。中国政府の抑圧に抗議して焼身自殺をしたチベットの僧侶が思い起こされますね、、

この門が建っているのは、快川紹喜が亡くなった場所だそうです。

 

なお「心頭滅却~」は快川紹喜のオリジナルではなく、中国の詩人による作だそうな。ただ今日でも諺として使われているのは、この事件が大きいかもしれませんね。

f:id:wandercspot:20200330001153j:plain
あとこの諺、「心頭滅却すれば何にでも耐えられる」っていう根性論で使われている気がしますが、詠んだ当人は死んでますからね。火は涼しく感じるかもしれませんが、体が灰になるのは別の話です。

f:id:wandercspot:20200329231010j:plain
f:id:wandercspot:20200329230954j:plain

石灯篭が12個ならんでいるのですが、よく見るとそれぞれに干支の動物たちが刻まれて可愛らしい装飾になっています。

 

恵林寺その2 有料ゾーンの中へ

f:id:wandercspot:20200329231035j:plain

さてこの建物の中から本堂を経由して庭園の方に向かいます。券売機があるのでそこで支払いましょう。宝物館とのセット券は、受付にいる巫女さんに頼むと良いです。

f:id:wandercspot:20200329231050j:plain

内部は撮影可能ですが一部ダメなところもあります。

入場するとさっそく風林火山。力強い字体です。心頭滅却してそう(適当)

f:id:wandercspot:20200329231107j:plain

本堂の前まで来ると、左手に見えるのは枯山水の庭園。メインの庭園では無いですが厳かな雰囲気を出しています。写真のアングル悪すぎて全く伝わらなさそうですが。

f:id:wandercspot:20200329231126j:plain

次に進むと太鼓橋がかかっており、この先に「うぐいす廊下」が繋がっています。歩くと床がきしんで音が鳴り、うぐいすの鳴き声に聞こえるという乙なものです。敵の侵入を察知する目的だそうな。

この廊下では撮影禁止になっています。ダッシュも、うぐいすが声帯死んでしまうのでダメです。

f:id:wandercspot:20200330003334p:plain

(画像はwikiより 恵林寺 - Wikipedia

廊下の先には武田不動尊という、信玄をモデルにした不動明王が祀られています。

像を作るにあたって信玄は京都から仏師を招聘し、自らの毛髪を剃って漆に混ぜ込み、それを像の胸部に刷り込ませたそうです。なんか呪われそう。

f:id:wandercspot:20200330003547p:plain

(画像はwikiより 恵林寺 - Wikipedia

その先には信玄公の墓所があるのですが、毎月12日しか公開していないのだ。私7年ほど前に恵林寺に1度来ていて、その際は普通に公開していた記憶があるのですが、なんか問題でも起こされたんですかねぇ。

 

信玄公の墓所甲府武田神社の近くにもあります。信玄は自分の死で混乱が起きないよう、死後3年は秘匿するよう遺言を残しました。武田家はそれに従い、武田神社の近くにまず信玄をひっそり埋葬し、3年経過後に恵林寺に移って葬儀を行っているんですね。

f:id:wandercspot:20200329231204j:plain

そしてクライマックスが、夢窓疎石の庭園です。世界遺産では無いですが、国の名勝に指定されている素晴らしい庭園です。・・冬なので、色彩がすさまじく地味なのが残念。

f:id:wandercspot:20200329231142j:plain

だがしかし春や秋に訪れればその美しい彩りに魅了されること間違いないので、勝沼でワイン飲んで酔っ払っている暇があるのなら是非こちらに立ち寄ってもらいたいですね(自戒)

 

信玄公宝物館

f:id:wandercspot:20200329231304j:plain

最後に宝物館ですが内部撮影禁止なので、書けることが無いです。終わり!

展示品は武田関連の文化財ですね。信玄の書状とか、仏像とか錦絵。2F建てなので、ボリュームはそこそこあります。所要30分ほど。

ガチの歴史好きでないと難しいものが多いので、庭園インスタ勢には向いてないです。

f:id:wandercspot:20200330003032j:plain

(『武田二十四将図』画像は武田神社のもの)

武田二十四将図』が様々なバリエーション置かれてました。武田軍団の登場キャラを描いたもので、江戸時代に浮世絵テーマになっていたそうです。武田の話は講談とかで人気だったんでしょうね。

なお「24将」と言っておきながら30人くらい描かれているものや、武将の名前が付記されていないので誰を描いたものか全くわからない等の脱力系作品も揃えております。

 

おしまい

 

【滞在時間】2時間

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】乾徳山 恵林寺

   財団法人 歴史博物館 信玄公宝物館|武田信玄公【公式】