池波正太郎 真田太平記記念館
池波正太郎の代表作に『真田太平記』という、真田一家の興亡を描いた長編小説があります。上田はメイン舞台であり、池波も取材でよく訪れていた土地なので、記念館が建っているのだ。
アクセス・入館料
アクセスと駐車場
上田駅からは徒歩15分程度。
駐車場はありませんので、すぐ南側にある有料パーキングに停めましょう(1時間100円)
入館料
400円です。
展示1 真田太平記と池波の私物コーナー
『真田太平記』は1974~1982まで連載していた長編小説です。文庫本にすると12冊というボリューム。三国志演義より長い。
ストーリーは武田家が織田に滅ぼされた時点からスタート。武田の配下であった真田家は窮地に陥りながらも、昌幸・信之&幸村の親子による知略・忍者たちによる闇夜の隠密バトル・お約束のくのいちお色気シーンなどを通して、権謀術数まみれの戦国時代を生き延びていく模様が描かれます。NHK大河にもなりました。
しかし12巻はやっぱり長いね。数年前に私読んだけれどだいぶ記憶にない。4巻と11巻あたりは池波オリジナルの忍者キャラがバトルするだけで終わった気がする。
(画像はパンフレットより。左は原稿、右は池波の絵)
館内に入るとまずは2Fの展示室。池波の私物と、真田太平記の原稿や取材ノートなどが展示されています。
また池波は昔から絵画が趣味だったそうで、何枚か展示されております。上手いかどうかは皆さん自身でご判断ください。
あと面白かったのは、池波が年賀状大好きマンだったことです。1000人ほど出す相手がいたけれど、全部自筆で描いていたそうな。文字+絵付き。
正月にその年の年賀状を出し終えた後、すぐにもう来年の年賀状のことを考え始め、1000人分描いているうちに11月頃になっているという。年賀状永久機関になってませんかね。
展示2 忍者の洞窟と映像シアター
『真田太平記』既読のお客様は展示を楽しまれていると思いますが、お連れの方は面白くないかもしれないので、未読でも楽しめる要素を揃えております。
(画像はパンフレットより)
館内に「忍忍洞」という洞窟があるのです。ちょっと暗くて物騒な外観してますが、ホラー要素は無いです。まぁ怖がりなお子様は暗いだけで泣き出すかもしれんが。
一番奥まで行くと、忍者たちの仕事っぷりを紹介するコミカルな紙人形劇が見られます。
屋外にある蔵はシアターになっており、真田家の大一番「上田城の戦い」「大坂の陣」の映像資料のほか「真田太平記の紹介」「上田城下町ぶらり旅」が見られます。
ただスクリーンは1つしかないので、先客が居るとその人が選んだ映像が終わるまで他の作品は見られません。また上映時間20~30分と長めのものもあるので、運が悪いと運が悪いですな。
しかしやはり真田太平記を読んだことがあるか、真田家をはじめ戦国史に興味があるかで楽しめるかどうか決まりそうですな。なので頑張って文庫本12巻読みましょう。
館内には喫茶店もあるので、お連れ様にはそちらで待っていてもらいましょう。
おしまい
【混雑度】★★★(館内にちらほら)
【滞在時間】60分
【URL】池波正太郎真田太平記館