C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

イルフ童画館

大正~昭和前半、子供むけの絵「童画」は美術界では軽視され、テキトーな扱いを受けていました。その風潮を覆すために若き画家が立ち上がり、芸術としての領域にまで昇華させるのですが、主要人物の一人、武井武雄の美術館です。

 

 

概要

武井武雄について

武井武雄(1894~1983)。岡谷の出身です。今の東京芸大に進学して西洋画を修めるエリートなんですが、当時評価されていなかった子供向け絵画の世界に突入、ハイクオリティな作品を生み出し、「童画」というジャンルを確立させました。

(『6番おばけ』)

「子供向け絵画」と言いつつ、武井の作品はヘンテコで訳の分らんキャラだらけです。・・どういうことやねん(困惑)

(『神様とお化け』)

しかしこうした大胆なアイデアや構図は正統派画壇にも驚きをもたらし、その新鮮さは古びず、童画界のパイオニアとして地位を確立している・・らしいです。

子供向けの絵だからといって可愛らしい作風だけではいかんのですね。セサミストリートとか化け物の集まりだし。

さくらももこにも影響を与えているそうです。館内に置いてあった画集の巻末にコメントが寄せられていました。

そういやこの人の絵にも、ヘンテコな太陽とか出てくるなぁ。上に貼った『6番おばけ』って絵は似ているかもしれない。

 

アクセス・入館料・駐車場

岡谷駅から徒歩10分です。駅前から「童画館通り」って道路が続いているので、辿ってくればよし。

駐車場は、無料の「岡谷市中央町駐車場」が裏にあって、400台くらい停められるそうです。その台数はオーバースペックでは・・

入場料は510円。

 

展示内容

武井武雄の作品展と半生紹介

まず館内にあるのは武井武雄の作品ですね。ただこの人は絵画だけでなく、版画に著書やオモチャまで手掛けており、様々なジャンルの作品が眺められます。

ちなみに彼は「ラムラム王」くんです。武井武雄の代表キャラで、「私はラムラム王の生まれ変わり」と言っております。ムラムラ王ではありません。

武井武雄の生涯や一部の作品についてはビデオで見ることができます。PCで操作してね。

・・私Windowsユーザーなのでapple知らんのですけど、appleのマウスって未だにこんな感じなんでしょうか?左右のクリックが使い分けられなさそうですが。

ただappleは常に最先端を行っているので、頭の中で「右!」と念じれば指の筋肉が微妙に右寄りに動いて、それをマウスが感じ取り右クリックになるのかもしれません。

面白いエピソードも幾つかあるんですけど、「学生時代に一人暮らしをするから、親に家を建ててもらった」ってのが地方のボンボン感あって最高だった。どういう実家なのか。学生らしく下宿したまえ。

 

こだわりの刊本

武井は本の中身だけでなく、装丁にもこだわるようになったそうです。知り合いの伝手で特注品を頼んだり、自分で作ってみたり。本そのものを芸術作品とする試みで、「刊本」と呼ばれています。

これは本を入れる箱で、木彫りの暖かみと力強い装飾がありますね。

友禅染職人の知り合いに頼んだもので、和紙に柿渋を何重にも塗り込んで強度をつけ、染料をひとつひとつ塗り込んで丹精に作られている。めちゃめちゃ時間かかるらしいです。鼻たれのお子様に触らせるにはちょっと早いかな。

 

企画展

個性ある画家による企画展も常に開催されており、追加料金なしで見ることができます。

このときは、加藤休ミによるクレヨン絵画展でした。これクレヨンだけで描いてるそうです。そんなに繊細に描けるものだったっけ、クレヨンって。驚愕の作品である。

 

というわけでした。おしまい

 

【近くの施設】

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【滞在時間】60分

【混雑度】★★★(周囲に他の客がちらほら)

【URL】武井武雄の世界 イルフ童画館 岡谷市