急須コレクション 茶俚庵
小布施のガイドマップに急須の資料館があると書いてあったので付近まで来てみたが、見当たらない。
いったいどこにあるんだろうか。
看板があった。
木で隠れていたから、一度思いっきり素通りしたでござる。
しかしもろ民家のようなんですが・・
右手を見ると蔵がある。これだろうか。
蔵の方に近づいてみると、赤外線センサーがあったようで、それに引っかかってチャイムがなる。
すると民家の方から館長らしきお爺さんが登場。
入場料100円を払い、蔵を開けてもらった。
内部の写真撮らなかったので、以下あまり画像(と中身)がありません。
撮影ダメだろうなぁと思って自粛してしまったのだが、たぶん訊けば撮らせてくれたと思う。
勿体ないことしたなぁ。
蔵は6畳くらいの広さで、ガラスケースの中に急須がぽこぽこ置かれている。
先代がコレクションし始めたものを、現館長が引き継いで、ついでに自宅敷地に蔵を建築して展示室にしてしまったのだと。
蔵内の急須はせいぜい50個程度だと思うが、コレクションは倉庫や自宅にしまってある物もあり、全部で400点以上らしい。
コレクションには普通の安価な急須から、人間国宝が製作した高価なものまで様々。
製作地も日本全国だけでなく中国のものまで含まれており、多種多様である。
館長「知り合いが旅先で珍しい急須を見つけるたびに、お土産に買ってきてくれる」。
供給システムが成り立っているようである。
ケースの中の急須を見ていると、館長が説明してくれる。
もっともメジャーなのは常滑焼で、土に鉄分が含まれているので焼き上がりが赤色になる。
お茶を入れる時に、急須が含む土の成分がお茶に溶けだして、味に変化を与えるんだと。
特に鉄分の多い常滑焼は、その点でも優秀であるらしい。
( Wikipediaより)
伝統的なのは上に貼った横に把手がついている形だが、こんなポット型もあります。
( Wikipediaより)
把手が独立して上部についている「上手形」。
熱湯を使うときはこれがお勧め。
こんな感じで、様々な産地の、色んな形をした急須が仕舞われています。
コレクションを見終わって帰ろうとしたら
館長「お茶飲んでく?」ということなので、いただくことに。
縁側にあがったところの写真です。
ちなみに小布施では「オープンガーデン」と称して、一般の民家や店舗のうち庭を公開している。
↓のHP、東部の44番にもこちらの庭が載っています。
お茶を飲みながら、小布施についての話を聞く
館長「この辺は、もともとリンゴ農家が多かった。リンゴの価格が下がるとブドウ農家が増えた」
筆者「栗が有名ですよね?」
館長「栗を甘いと勘違いしている人が多いが、ありゃ砂糖漬けにしてるだけだ」
地元の名産をバッサリ斬る館長殿。
筆者「前回は秋頃に来たのですが、観光バスがずらずら居て、通りを人が埋め尽くしていました」
館長「駐車場が出来るまでは渋滞がひどくて大変だった。町営駐車場を作ってから改善されたが」
筆者「北斎館のあたりにあるやつですかね」
館長「北斎館は最近になってリニューアルしたんだが、そのせいで大赤字を抱えている。だから入場料が以前500円だったのに、今は1000円だ。倍だよ倍、はっはっは」
という感じで言いたい放題のトークが聞けるので、興味がある人はその点も含めて訪問して、どうぞ。
以上。
【交通手段】小布施駅から徒歩20分
【滞在時間】1時間
【混雑度】★(誰もいない)
【入館料】100円
【URL】小布施の観光サイト
急須コレクション茶俚庵|信州小布施 案内図録 小布施日和|小布施文化観光協会