飯沼美術館(安曇野)
「蕎麦屋がやってる美術館」という珍しい施設があるというので、安曇野市の飯沼美術館に来ております。
最寄りは穂高駅だけど徒歩だと30分くらい掛かるのではないか。駅前のレンタサイクルがおススメ。まぁ普通は車で来ると思うが。
駐車場は店敷地から道路を挟んで北側にあり、広いので余裕で停められます。
蕎麦屋の名前は「常念」です。昼は11時から14時半までやっているが、午後は15時半~18時までしか開いていない。
晩御飯にしては早すぎませんかね。安曇野では蕎麦はおやつなんでしょうか。
蕎麦屋の入り口はこちら。
敷地内に建物がいくつも建っているので、どれが蕎麦屋なのか初見では分かりづらかったりする。間違えて住居部分に不法侵入しないよう気を付けよう。
私は夕方に行ってしまってお腹ぜんぜん空いてなかったので、食べませんでした(レポ失格)
今度食べたら書きませう。
お目当ての美術館はこちらの蔵になります。脇にある階段を上れば展示室。
入場無料。勝手に入っていいらしい。いちおう私は店舗の方に一声かけてからにしたが、「自由にやってくれ」と奔放な感じで ご回答を受けました。
じゃあ勝手に入ろう。
蕎麦屋の美術館ですがね。別に古代ローマにおける蕎麦とか、ミケランジェロの蕎麦とか、蕎麦がらみの作品ではございません。
飯沼家の当主が趣味であつめたグッズを展示しているのです。主に真田家関係が多いようです。
真田家といっても定番の真田丸ではなくて、江戸時代の松代藩真田家の人たちです。
幸村の兄である信之の家系ですね。
例えば掛け軸。
幸村の兄である真田信之から数えて10代目、真田幸民(ゆきもと)の手によるもの。
その10代目 幸民さんには島津家から嫁が来てますが、嫁入り道具として持ってきたのがこのタンスだそうです。島津家の紋章が入っています。
「2頭の竜が重なっている姿」を表しているそうです。ただドラゴンも1本の線で表現されてしまうと、あんま強くなさそうね(直球)
松代藩三代目 真田幸道のコスチューム、もとい装束です。
「大事装束」と説明書きがされている。おおごとが起こった時に着用するのでしょうか。謀反とか(極端)
真田の家紋は六文銭。六つの銭が描かれております。
三途の川の渡し賃が六文銭、というのから由来している。あの世に渡る資金は出してやるから、心おきなく戦って死にたまえという意味なんでしょうか。
六文銭を社章として採用している会社はちょっと再考したほうが良いかもしれませんね。
グッズは真田もの以外にもあるのです。
これは与謝野晶子による詩文だそうな。
本人が松本に来ていた記録はあるそうですが、安曇野まで足を伸ばしたんですかね。
なんて書いてあるのか分かれば多少は推測できるかもしれませんが、達筆すぎて読めませんので(貧弱)
ちなみにだけど、この詩文に限らず館内には説明文っぽいものが殆どないのよね。作品のタイトルだけは書いてあるけれど。
なのでこれがどういう由来の品なのかということは、良く分かりません(落第)。まぁここは資料館ではなく“美術館”なのだ。見て感じろということです(たぶん)
次が最後の品ですが、しかし凄まじいのが出てきたな。
半人半鳥の「好声鳥」。正式名称は「迦陵頻伽(かりょうびんが)」というそうな。
これはちゃんと説明があった。
極楽浄土に住んで、美しい声を出し、釈迦の法を説くと言われている伝説の鳥ということです。
しかし完全にアヘ顔なんですが。自分の美声で酔っ払ったのだろうか。
極楽浄土ってこんなやつばっかりなのかしら。いやだなー。地獄でいいので私にも六文銭ください。
おしまい
【交通手段】穂高駅から徒歩25分
【入館料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★(誰も居ない)
【URL】飯沼美術館