C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

クンチョウ酒造

大分県日田市にある酒造です。日本酒メインですが焼酎もあります。周辺の山岳が生み出す地下水は高品質で、昔から酒造りが盛んな地域だそうです。
市内には他に2つ酒造があり、サッポロビールの工場、いいちこの蒸留所も稼働しています。下町のナポレオン、九州の山岳出身かよ。

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資料館が併設されているとのことで、ブツを入手するついでに寄ることにしました。
日田駅から1.5km。車は、近隣の市営駐車場を選んでどうぞ。日田は「小京都」と呼ばれる街並みがあり、散策を楽しめるように幾つか無料の駐車場があるのです。

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全体図。右下の建物が入場口&ショップ。まずはここを通り抜けて中蔵にある資料館を見学し、ショップに戻ってきて試飲&買い物という流れ。無料です。ただ酒造りの現場には入れません。
かなり歴史のある建物で、1918年竣工の南蔵を除けば、あとは江戸~明治初期の建造なのだ。

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ショップを抜けて資料館に向かう、、前に「お酒の学習室」なるものがあったので寄ります。
酒の製造工程が掲示されているくらいで、特に展示品は無かった。休憩スペースか。
しかし壁一面に貼られている表彰状の多さ。鑑評会に毎年出展しては何かしら受賞しているようです。

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奥に進んでいくと突然お米を蒸す匂いが流れてきました。通路で思いっきり炊いております。漂う蒸気と熱気。
飲食品の調理現場を見ると購買意欲が高められるような気がしますが、同様に来園者の脳内も「酒飲みたい」一色に染められ、帰りのショップでは支出計算ができなくなっているのです。計算高いな、クンチョウ酒造(早く飲みたいだけ)

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さてこの階段の上が酒蔵資料館です。1826年建造の貯蔵庫を利用しています。
江戸時代の設備なので、、明かりが全然ないね。展示品が見えなくて笑える。窓から入ってくる日射を頼りにするしかありません。

なるほど、当時の酒造りは暗い中でやっていたから大変だったと体感させるのが目的ですね(錯乱)

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置いてある品は昔の酒造りの道具ですね。資料館というより、自分ちの物置を一般開放している感じである。
100点近く展示してありますが、酒造機具クラスタでもない限り観覧時間は5分程度で十分かと思います。

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ショップに戻ると、店員さんが試飲の準備をしてくれています。3種類くらい飲ませてもらったかな。にごり酒の原酒に氷入れてロックにしたのが旨すぎて無限飲酒列車編になるところだった。
あ、飲むのに夢中で写真撮ってませんでした、すまそ。
飲めない方のためにアイスやケーキも売ってましたね。運転手さんは飲酒する同乗者達を呪いながらホールにかぶりついてどうぞ。

 

おしまい

 

【滞在時間】45分

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】天領日田クンチョウ酒造

 

天領日田資料館

大分県の日田は天領天領は、幕府の直轄領という意味です。政庁が置かれて役人が多かった、ということは商売したい連中も付いてきた。

役所相手の大口契約で大商人や高利貸しが出現。彼らは情報網と資金を持っているので都会の流行を取り入れた建物や振舞いが広まり、京都や江戸のような街並みを作り出しました。

そういう特殊な立ち位置を土壌に発展した日田の町の、歴史と文化を紹介する資料館ってことだそうです。

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(資料館外観)

日田に来て思ったが、「日田」と「天領」をまるで一単語のように言うのね。天領日田まつり、天領日田洋酒博物館。日田天領水。「カンニング竹山」と同じようなものか(違う)
まぁ天領であることを日田の人々はそれほど誇りに思っていた、ということでしょうか。単に「ひた」って言うより語呂も良いし。

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(展示室はだいたいこれくらいの広さ。画像は別の博物館です)

展示室は1つだけ。資料を1つ1つガン見しても所要30分ですかね。入館料は320円。

残念ながら内部撮影禁止です。幕府による検閲が厳しいのかな?カメラを取り出した瞬間、刀を構えた武士2名が速攻で寄ってきて、いいちこを口の中に突っ込んでいきます(いいちこ工場が日田にある)

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天領の歴史は秀吉の治世からスタート。
日田は元は豊後国を治める大友家の所領でしたが、その当主が朝鮮出兵の際に敵前逃亡という銃殺刑なみのチキンをやらかしたので、秀吉怒りのデスロードにより日田は豊臣家に没収されました。
九州各地に繋がる交通の要所なので、この事件が無くとも秀吉狙ってたんじゃないか感ある。
そんなわけで、館内には秀吉による朱印状が飾られています(画像はイメージで武田信玄の書状です)

 

江戸時代には日田藩として大名の統治下におかれた時期もありましたが、基本的には幕府の直轄領で代官が勤務。
1767年には「西国郡代」に昇格。九州全体の直轄地を広く監督する任務を与えられます。

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(府内藩の本拠 府内城。  大分市HPより)
給料も増えて17万石に。近隣諸藩と比較すると、薩摩藩は80万石程でさすがに規模が違うんですが、府内藩とか臼杵藩など10万石にも満たないところも結構あったようです。

地元企業の社長よりも、大企業の地方支社の営業部長の方が金持ってますって感じでしょうか。きっと3年2か月の過酷な一人旅(単身赴任)で来ているのでしょう。アイアイアイアイ。

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(画像は日田市HPから)

さきほど商人が先進文化を取り込んできたと言いましたが、その成果の一つが祇園祭
京都の祇園祭のまねっこですが、当時日田で流行っていた華道の影響で、山車に幟や御幣、人形にミニチュアハウスまで載せだしたようです。華道ってそんな「麺堅め脂多めニンニク増し」みたいな注文するんですか。
しかしこの家系インスパイアみたいなお祭りがユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されたわけです。これだったら「家系・つけ麺・蒙古タンメン中本」も登録できるのではないか。

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明治になると当初は「日田県」が設置。初代知事は、のちに首相まで上り詰める松方正義。若干33歳で就任したそうな。
別府に港を築造して温泉都市を作り上げたり、日本初の近代孤児院を設立したり、大規模な紙幣偽造犯を検挙したりと大活躍。そのため2年で中央政府に引き抜かれてしまいました。
その2年後、日田県は大分県に吸収されて消滅します。歴史おわり。ちゃんちゃん。

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最後に「金銀錯嵌珠龍文鉄鏡」なる、読み仮名を振る気にもならない難読鏡の説明。戦前に日田で発掘されたものですが、なんと三国志でお馴染み、曹操の墓から出土した鏡に酷似しているらしい。中国の最高権力者が持つような宝物が日田にあるとは。むむむっ。
魏志倭人伝では、「魏の皇帝が卑弥呼に鏡100枚送った」と書いてあるそうな。邪馬台国は日田にあった?卑弥呼蒙古タンメン中本をいいちこで流し込んでいたのかもしれない。

 

おしまい

 

【滞在時間】30分

【混雑度】★(誰も居ない)

【URL】天領日田資料館 | おいでひた

 

天領日田洋酒博物館

大分県の日田に洋酒専門の博物館があるらしい。
そのコレクション数は2万点とも5万点とも。。。メディアによって言うことが違いすぎるのです。ちゃんと取材しろ。まぁ実際に行けば分かるか(適当)
館内にはバーも併設されていて飲めるそう。楽しみ。

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場所は日田駅から徒歩10分。泥酔しても駅までは辿り着ける距離です(安堵)。

店構え、想像以上に大規模で面食らう。
駐車場は、右わきに2~3台停められるスペースが有りました。

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入館すると、、まずめちゃめちゃ広い。
目のやり場ことごとくに展示されているボトルやグッズ。ごたごたした雰囲気を出しつつも、よく見ると整然とした配列。中央奥の方には巨大なポットスチルまであるし。どういうことなの。。。
一瞬で分かる「が、、ガチのコレクターや(ガクブル)」感。ちょっとお酒好きな程度のトーシロが来てしまってスミマセンでした。

 

入館料の500円を払うと、最初は館長さんがおススメ展示を紹介してくれます。まぁおススメは大量にあるんでしょうが全部解説すると今世紀おわるかもしれないので、一般人でも分かるやつをチョイスしてくれてるのでしょう。

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エルビス・プレスリーマリリン・モンロー、、の姿をしたボトル。中にウイスキーが詰められているらしい。マリリン味のウイスキー、、とりあえず発明した奴は変態だと思う。
エルビスは首がキャップになっているそうな。つまり飲むには毎回首をもがないといけないのか。エルビスファンは葛藤しながらも、アルコール欲を抑えきれずに愛しのアイドルを手にかけることになります。ひどい話だ(ウイスキーを飲みながら)

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さっきから気になるポットスチル、ただのモニュメントかと思ったらまさかの本物。それもニッカ創業者の竹鶴政孝(朝ドラ『マッサン』のモデル)が自ら製造した初期の品。ウイスキー界だと国宝級だろう。
そんなのニッカが放出するわけないのだが、ここの館長ニッカの工場に通いまくり、これまでの収集品目録を手に「どうしても欲しいんじゃあああ(意訳)」と熱意を説いたので遂にニッカが折れて譲ってくれたと。

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館長の説明を一通り聞いた後は、館内を自由見学です。見たこともない洋酒のボトル、ファンシーなグッズ、当時限定のノベルティ、店舗に掲示するような大サイズの看板まで。個人で集められるレベルじゃねーぞ

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あと館長から「奥の方には男性が喜びそうなグッズが多いよ」とのこと。行ってみたら、、だいたい予想通りのブツがありました(苦笑)
残念ながら当サイトはFC2ブログでは無いので、過激なものを載せると即アカbanされてしまいますから、大丈夫そうなものだけ撮影しました。しかし昔はサントリーもヌードポスター作ってたんだね、今やったら大盛り上がり大炎上するでしょう。

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これだけコレクションが凄いとメディアにも取り上げられていて、『クッキングパパ』にも登場しているのだ(左下のコマ)。
ウイスキーが登場するコマではやっぱり「ウヰスキ~」という擬音語が出てくるのだろうか(この漫画では、例えばカレーは「カレー」という謎の擬音語とともに登場する)

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さて見学が終わると館内のバーでソフトドリンク1杯を頂けます。
渾身のコレクションと大好きな酒に囲まれての商売。男の趣味の極みである。
バーとしての営業は夜からですが、入館者はアルコールも頼めます。昼でも頼めます。飲みましょう(即断)

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メニューありますか?と館長に訊いたら、「酒の種類が多すぎてメニュー作れないレベルだから、無い」。カウンターに置いてある酒は在庫あるからそこから選んで、とのこと。
どれにしようかな・・って、あり過ぎて選べないんですが。右から順番に!とかやりたいけど私の中のリトル肝臓が「死ぬぞ」と言っているので止めておきます。
「飲みやすいやつ」とか「ヘビーなのを」と館長にお願いすれば、それに合ったのを出してくれるので聞いてみましょう。

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最後に、館長YouTube配信はじめたらしい。
コロナでお客さんも減ってしまったので「チャンネル登録だけが心の支え」とのこと。広告料収入でまた飲むつもりなのかしら。
ちょろっと見てみたけど、サントリー「白札」なんてもう考古品みたいなウイスキーまでコレクションしていて、飲んだりしていた。90年前の酒やぞ!ある意味、相当貴重な動画撮っております。

 

おしまい。

 

【滞在時間】60分

【混雑度】★★(他に数組)

【URL】天領日田洋酒博物館

浜田温泉資料館

別府の温泉です。。。と言っても「どれやねん!」って返されるでしょう。
なぜなら別府市内にある源泉は2,800箇所、入浴施設は300以上。1日1施設まわっても1年かかる。湧き出しすぎ。そのうち水没するのではないか。

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浜田温泉があるのは別府市の北東で、別府駅からは6kmです。路線バスか鉄道で亀川駅まで来て、徒歩3分。
温泉なのに入湯料は200円と激安。以前は50円だったらしい。あまりの価格破壊にわざわざ本州から訪れる人もいたそうな。
温泉界のドンキホーテと呼ぼうと思ったが、浜田温泉さんサイドにメリットが無さそうなのでやめておきます。

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んで、その温泉施設の対面に資料館があります。
1935年建築の旧浴場で、2002年に今の施設が出来たので、復元して保存しているのです。
入館料は無料。

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内部には、まず浜田温泉や市内の温泉を説明する展示室コーナー。昔の写真とか図面、当時を回想する新聞記事の切り抜きなど。
大正時代の記録では、階下が浴室、階上は料亭という造り。温泉で気分が良くなった浴客が2Fでどんちゃん騒ぎしてたと思われます。
あとこれは現地の人に聞いた話なのですが、別府は九州の中でも有数の風俗街であるらし(ここで手記は途絶えている)

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階下に降りると当時の浴室。ロッカーの脇がすぐ浴槽なので、服を脱いですぐダイブできる便利仕様です(怒られます)。
洗い場が無いんですが、湯舟のお湯を桶で運んで使え、ということなんですかね。地方の温泉地域にある共同浴場だとそういうの見ますけどね。
その場合、椅子は無いので床に直に座ることになります。地べたリアン(死語)

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この施設が珍しいのはサウナがあることです。奥に続く通路を行くと、その部屋に辿り着きます。暗い上に狭いので客用通路とは思えませんが、怖がらずに頑張ろう。
サウナ自体は江戸時代から日本各地に存在しており、熱した石に水をぶっかけて蒸気を発生させていたわけですが、本場 別府スタイルは違います。

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別府市HPより、別府の町の湯気っぷり)
このへん歩くと分かるんですが、温泉施設どころか民家など至る所から湯気が噴き出してるんですよね。町中めっちゃモクモクしてる。
なので、この蒸気をまんま利用してサウナ部屋に流したんだそうな。温泉成分を含んでいるガスを全身で浴びる。別府ではサウナすら温泉なのです。

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そんな昔のサウナがこちら!、、ただの部屋じゃないか。まぁ稼働当時は機具なり椅子なりあったんだよ、きっと(自分に言い聞かせる)
しかし天然の蒸気をそのまま用いるって、温度や濃度が強まりすぎると倒れて銭湯不能になる人が出そうですが。。
別府の民は毎日温泉成分を肺に取り込んでおり、各種の地獄温泉に浸かっているので鍛えられているのでしょう。他県民が同じことをすると、溶けて亡くなります。

 

※ 近代的なサウナ設備機具が普及するに伴い、天然蒸気は使われなくなったそうです。

 

そんな感じでした。

おしまい

 

【滞在時間】30分

【混雑度】★(誰も居ない)

【URL】浜田温泉資料館|別府市

 

伊那市創造館

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名前的に近未来な科学技術を扱っているのかと思いきや、縄文土器や郷土の文化人がメインの資料館です。“元祖ニュータンタンメン”くらいの歪みを感じる。新しいのか古いのか、どっちやねん!
重みと分厚さのある建物は1930年に図書館として開館したもので、台湾総督府や諏訪の片倉館を手掛けた建築家が担当したそうな。良い建築なのでリフォームして再利用しています。

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入館料は無料。
展示室は4部屋あって、企画展が2つ、常設展が2つ。ここは常設展の縄文土器の部屋です。
近隣の遺跡から国の重要文化財になるほどの土器が出土しており、それを展示しています。

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重文の1つが「顔面付釣手形土器」。顔面が付いている釣手(紐を通して吊るせる)土器ということ。名前が直球すぎないか。
釣手土器は、お腹に開いている穴に火をともし、ランプとして祭祀の場で用いるものです。
顔の角度的にこちらを少し見下しており、金持ちの坊ちゃんに小馬鹿にされている感じがするのが特徴です。「お前、ウィズリー家の子供だろ?」

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(画像はルイ15世です)

珍しいことに、背後から見ると髪の毛があるのです。
毛量が多くてカールしており、三つ編みを背中まで垂らしている。近代フランスの王侯貴族っぽい。ブルボン王朝の美容サロンは縄文時代の影響を受けていたようです。

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もう一つの重文は神子柴遺跡から出土した品々だそうですが、、、あぁ、こういうの近所の資料館にもあるよ。投げつけられたら痛そうだね(鼻ほじ)

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こっちは重文ではありませんが、「顔面把手付大深鉢」。大きな深鉢の上にちょこんと顔が乗っているのだ。(` 。´)
君、あまり機嫌よくなさそうね。

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お腹部分には突起がついていて、「赤ちゃんが生まれ出る瞬間だ」という説があれば、「ヘソでしょ」という意見も。体長に対してヘソの比率おかしくないか。押すと何か発動しそう。

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ドングリとクルミだそうですが炭化して全く区別がつきません、ありがとうございました。

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常設展のもう片方は、幕末の俳人 井上井月(いのうえ せいげつ)。芥川龍之介が絶賛していて、自身の小説にも登場させているらしい。
展示室ではその書画や解説資料が並んでいますが、品物は撮影禁止なので部屋の内装だけ撮りました。

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この井月さん結構な変人で、伊那にいた約40年ほぼずっと乞食として生活していた。土地家屋を与えられたこともあったそうだが定住せずその辺を放浪。ホームレスを福祉施設に連れて行っても数日で脱走されてしまうという市役所職員の苦労話を思い出しますね(遠い目)

 

晩年はクソまみれの状態で道端にぶっ倒れているのを村人に発見されて搬送され、数か月後に没したらしい。
クソまみれってどういうことなんだ。。倒れて全く動けなくなったけど、排泄物は勝手に流れ出てしまったのだろうか。孤独死って恐ろしいな。
当時の人、記録を細かく残しておくのは良いことだが、この部分は削除したほうが本人の名誉になったと思うぞ☆

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井月展示室の外に出るとドデカ爺さんの顔面が置いてあってビックリ。なおこれは井月さんでは無いようです。じゃあ誰よ?
土器も顔面系ばっかりだったし、顔面好きなんですかねこの資料館。「顔面創造館」に改称するとちょうど良いと思うよ。

 

おしまい

 

【滞在時間】40分
【混雑度】★(誰もいない)
【URL】伊那市創造館:伊那市公式ホームページ