C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

深層水ミュージアム

駿河湾といえば深海。沼津あたりでは深海魚の海鮮丼とか食べられるわけですが、ここ焼津では深海の水を採取して産業や日常生活に使用しているらしい。採取施設に並んで資料館があり、無料で見学できるのです。

 

アクセスですが、この近くに「アクアス焼津」という道の駅みたいな施設があり、駐車場が広いので、普通は車で来るものと思われます。

普通でない方は、焼津駅からコミュニティバス「焼津循環線」に乗れば10分で到着です。コミュニティバスって2~3時間に1本てのが多いですが、この路線は1時間に1本という(相対的に)ハイペースで運行しています。すごい、大都会焼津。

ミュージアムの駐車場、車が何台も止まっていて来訪者が多かったのですが、その理由はこちら。深層水が販売されているのです。

10ℓで100円。いまAmazonサントリー天然水を見たら2ℓで80円なので、10ℓだと400円。4分の1ですね。そりゃ地元民、大きなタンクを両手に持って買いに来るわけだわ。

なお券売機をよく見ると、100ℓ~190ℓまでは値段1,000円で据え置き、200ℓ以降は35%~50%割引と、一括購入により更なる値引きを受けられます。価格破壊しすぎて民業圧迫で訴えられないか心配である。

資料館入口で試飲ができます。深海の風味が口の中に広がっておいしいです、とかは特に思いませんでしたが、普通にミネラルウォーターでした(こなみ)

建物は2F建ですが、資料館部分は1Fだけ。そんなに広くも無いので、興味ない人は5分あれば終わりそうです。じっくり見ても20分程度ってところですね。

さて、深層水っていったい何なんでしょうね?

定義としては、「水深300mより深いところにある水」だそうです。水温が低いので細菌が生きられない・太陽光が届かないので植物プランクトンが育たないから、その上位の動物プランクトンらも居ない。余計な連中がいないので水が綺麗に保たれているってことですかね。

余計なものが少ない水なので、そこから塩を作ると不純物が少なく、良い質になるそうです。確かに、深層水から作った塩の方が白っぽい。色で判断していいのか知らんが。

あと海洋の水は世界全体で循環しており、大西洋から太平洋に届くまで二千年もかかるそうな。さっき私が飲んだ深層水は、2000年の時を経てグリーンランドから届いたものかもしれないのです。ロマンだねぇ。「普通にミネラルウォーター」とかテキトーな感想言ってしまってごめんな。「悠久の時を経て海底から届けられた自然の恵みである普通のミネラルウォーター」に訂正させていただきます。

「海をネタにしているのに魚がいないのは寂しい」と資料館さんサイドが思ったかどうか、いちおうクマノミくんと伊勢エビくんは取り揃えられています。

その横にもっとデカい水槽があるんですけど、中はオオグソクムシで埋め尽くされており、ホラースポットと化しています。こんなに大量に揃える必要があったのかな?ひっくり返っているやつも居ますが、死んでいるわけでは無いそうです。

 

なお焼津市では、ふるさと納税の返礼品として「生きたままのグソクムシをクール便で届ける」ってのをやってるそうです。寄付者に嫌がらせをしないでほしい。1番かわいそうなのは、中にグソクムシが入っていると知らずに運ばされるヤマトの宅配員さんである。

ふるさと納税サイトで探してみたけど無かったので、今はやってないのかもしれません。

資料館はそんな感じでした。物販コーナーは、深層水や塩を使ったお菓子やアイス、入浴剤など。アクアス焼津でも同じようなの買えますが、深層水アイスはここだけだった気がする。

あと給水用タンクもあるので、目覚めてしまった方は衝動買いして深層水パワーを授かってどうぞ。

 

おしまい

 

【滞在時間】30分

【混雑度】★★★(館内にちらほら人がいる)

【URL】焼津市/深層水ミュージアム