岡山城
岡山城に来てみました。
後楽園側から入城しています。
最初に出くわすのは「廊下門」。
門の上部にある窓から、侵入者を銃撃する。
門を上がると、大きな広場になっております。
このあたりには数棟の建物が存在しており、藩主や家臣たちがわらわら集まって政務を取っていたそうな。
60を超える部屋数があったので、それをいちいち地面に記しています。
えらいねえ。
そりゃ床があったんでしょうけど。
床以外になにがあるっていうのさ。空中浮遊ゾーンとか?
これは?
築城当時の石垣が残されていた。
1597年竣工なので、400年以上まえのこと。
さっきの廊下門への入口。
侵入者撃退用なので、一般客は入れません。
地下室、もとい穴倉。
非常食を備えていたと考えられている。
台所の流しの基礎まで残っている。
ほんまかいな。
つづいて不明門をのぼります。
「ふめいもん」ではなくて「あかずのもん」。
天守に繋がる道だから、いつもは閉めていたことが名前の由来。
天守のご登場。
外壁には黒く塗った板を張っており、このことから「烏城(うじょう)」とカラス呼ばわりされております。
(岡山シティミュージアムにあった金箔瓦)
宇喜多秀家が城主であった頃は、豊臣の家臣であることを示す金箔瓦が付いていたので、ゴールド化して「金烏城」と呼ばれていた模様。
宇喜多秀家は関ケ原で西軍についたので、戦後に八丈島へダイナミック島流しされ、その際にこれら瓦も取り外されたかもしれない。
そのあとは小早川秀秋が継いだものの一瞬で死んでしまい、岡山城は以後ずっと池田家の所領となる。
着物をレンタルして入場できるので、コスプレ勢はご検討どうぞ。
天守の手前に石が転がっているが、これは元の天守の位置に礎石をおいている。
岡山市は戦時中に派手に空襲を受け、岡山城ふくめて周辺は焼け野原にされてしまっている。
現在の城は1966年に、岡山藩士の子孫・篤志家らの寄付などで、再建されたもの。
入城すると、まずエレベーターで一番上まで行く。
エレベーターの最上階は4Fなのだが、さらに5Fと6Fまであるので、のぼりましょう。
「エレベーターを6Fまで伸ばせよ」とお怒りの声もあるかと思いますが、きっと構造上と予算の問題なのでしょう。
6Fまであがりました。
後楽園側をながめてみる。
間にあるのは旭川であり、もとは違うコースを流れていたのだが、宇喜多秀家の時代に流路が変えられ、城の北側・東側を通るようになって自然の水堀と化した。
ただ流路かえたせいで洪水まみれとなって財政を圧迫しまくるようになり、これが改善されたのは築城100年後頃の話だそうです。
頭隠して尻ぼろぼろである。
反対の、県庁側を眺めてみます。
ところで、城に入る手前でバームクーヘンの行商人がいたのだが、「天守閣の最上階にのぼって、そこの座敷でバームクーヘンを食べるのが流行ってるんですよ」と言われた。
んでここに着いたわけだが、食べている人なんてまずいないし、そもそも座敷自体が無いじゃないか!
みなさんも商人の適当なセールスには気を付けましょう(戒め)
シャチホコくんもこんにちは。
5Fに降りてきたが、ここではデカい切り株を置いているだけである。
樹齢数百年の松を用いたそうで、説明によるとこの松は「近年虫食いにより枯れた(小並感)」。
3F。
ここからは岡山城に伝わる品々を置いてあるのだが、品物自体は撮影禁止。
んで3Fの一部にこんなものが。
歴史・武将イラストの第一人者である、正子公也さんによる宇喜多秀家特集が展示されている。
そんなジャンルがあるんですか、はえ~すっごい。
クールジャパンっぽくて良いんじゃない(雑)
少なくともこちらは魔法とか使わず、正統派?に近いようである。
(宇喜多直家の像。本物は戦災で焼失しており、写真だけ残った)
さっきのイラストと比べると、わりと本物準拠な気がする。
ちなみに岡山市の公式観光情報サイトに載っていた宇喜多直家のイラストはこちら。
素人同人作家かな?
2Fに来たよ。
座敷が広がっている。
あそこに座って記念撮影ができるようだ。
着付けをして撮影することができます。
なんだ、外で着物レンタルする必要なかったじゃないか。
ただ先着順なうえに時間限られているので、気を付けましょう。
カゴに乗って記念撮影もできるよ。
あぁ、そうですか。
1Fへ。
備前焼の体験ができます。
いきなり雰囲気かわったが、後楽園のベストショットを展示しているスペース。
ここでも記念撮影ができるよ!
さっきからそればかりだなぁ。
すごい温泉チックな感じがしますが、普通に庭園の池なので、足つっこむと時期によってはヤバいことになりますので。
というわけでおしまい。
6F建てという大きな建造物であるわりに記事がいつもほど長くないのは、城内の展示がwikipediaレベルの内容でさほど細かくなかったから、とくに書くことが無いためである。
ところどころ説明パネルはあるのだが、「これ知ってるからいいや」くらいなものでガンガン素通りできてしまうので、観覧時間もさほどかからず。
まぁ細かいことは隣接する県立博物館でみろ、ということなのかしら。
以上。
【交通手段】城下電停から徒歩10分
【入館料】300円
【滞在時間】30分
【混雑度】★★★★(すぐ横に人)
【URL】岡山城 - 川面に映える漆黒の城