おかでんミュージアム
おかでんとは、岡山市内を走る路面電車「岡山電気軌道」のことです。交通資料館系のミュージアムですな。しかし公式HPを見ても写真ばかりで説明文が無く、何ができるのかイマイチ想像がつかない。
実際に行ってきたので、館内の模様を紹介します。
概要
アクセス
岡山駅からおかでんに乗車して20分、「東山・おかでんミュージアム」電停で下車すると目の前にあります。もともと車両工場があったのを、一部ミュージアムに改装したそうです。なのでミュージアム裏に工場がありますが、中には入れませぬ。
(めちゃめちゃ)高い入館料
入館料は1,000円です。100円じゃないですよ。埼玉や京都にある鉄道博物館は1,200~1,300円なので同じくらいのクオリティがあるのでしょうか。楽しみですねぇ(棒)
割引
「おかでん1日乗車券」(400円)を受付で提示すると、入館料が半額の500円になります。おかでん各路線が1日乗り放題になる切符で、岡山駅東口にあるバス総合案内所か、車内で運転手さんに声をかけて購入できます。
リンク:おかでん該当ページ
ちょっと計算してみましょう。
〇1日乗車券を買わない場合(割引なし)
・ミュージアム入場料:1,000円
合計:1,280円
〇1日乗車券を買う場合(割引適用)
・1日乗車券:400円
・ミュージアム入場料:500円
合計:900円
交通費まで考えると、1日乗車券を買って割引適用で入館する方が安いです。おかでんは岡山城や後楽園など主要観光地へ向かう路線もあるので、1日乗車券で周遊しても良いのではないでしょうか。
鉄道に乗るためというより、ミュージアムに入るために乗車券を買う・・これもうわかんねぇな。
展示1 和歌山電鐵のたま駅長
(たま駅長。画像は たま (猫の駅長) - Wikipedia より)
たま駅長ってご存じですか。和歌山県の貴志駅(和歌山電鐵)で飼われていた三毛猫を、キャラクター化して広報に使ったのです。
これが当たって大勢の客を呼び込み、経営の厳しかった和歌山電鐵は難を乗り越え、和歌山県への経済波及効果は11億に達したそうな。神様、仏様、三毛猫様。
たま駅長のいる和歌山電鐵は、おかでんの子会社なんですね。館内にはたま駅長グッズがたくさん並んでいます。絵馬にお守り。
ファンブック。
和歌山名物の紀州梅まで。すごい宣伝だなぁ。岡山県民もおいでませ和歌山。
さて、たま駅長のことは分かったが、肝心のおかでんの展示はどこにあるのかな?
A.(おかでんグッズはほぼ)無いです
無いです。ぜんぜん。たま駅長と、和歌山電鐵グッズばかり。このNゲージも和歌山電鐵ですね。
たま駅長がいくら人気あるとはいえ、自社名を冠にしているミュージアムでこれはいかがなものか。もしやおかでんって、、そんなに売るものないの?
唯一のおかでんネタは、新型路面電車「MOMO」。チョロQになって整列。
ただ私3日間岡山いたんですけど、MOMOちゃんが電停に来てくれることは一度もなかったですね。かなり年代物でレトロ感あふれる旧型車両ばかり来たな。MOMOちゃんは台数少ないのだろうか。
展示2 ネコ
ネコ、います。「美宇(みゅー)」という子で、捨て猫だったのを保護して飼っているそうです。良かったですねえ。
しかしここまでの流れを見ていると、ついにネタをパクったな!という感覚が強いですな。子会社(和歌山)のスネをかじりまくる親会社(おかでん)。これが介護社会ですか・・
また残念なことに、ネコさんはガラスケースの中に仕舞われていて、直接の触れ合いは出来ませぬ。外から眺めましょう。
展示3 水戸岡鋭治とゆかいな仲間たち
水戸岡鋭治は、九州新幹線や特急、豪華列車ななつぼしをデザインした鉄道界屈指のデザイナーです。列車だけでなく、大分駅や鹿児島中央駅、さいたまスーパーアリーナなど建物も手掛けております。新国立競技場はこの人にすれば無問題だったのでは。
おかでん車両にも携わっているので、その関係で展示コーナーを設けております。
水戸岡キャラの漫画が披露されております。水戸岡鋭治ご本人について、詳しい説明は特に無かった気がする。自伝は机の上に置かれていたが。
機関車トーマスの変形版みたいな方々がいますね。君らも水戸岡鋭治なフレンズなのかな?(チャギントンです)
展示4 あとは子供向け
他に数部屋ありますが、小学生の中学年くらいまで向けのものばかりでした。
シアターではEテレっぽい番組がえんえんと流されている。入館料1,000円はらってEテレですか。とんだ受信料だな。
2Fはすべてプラレール部屋になっております。おかでんの車両は・・まぁ走ってないと思います(遠い目)。たぶんプラレール化してないのではないか。
運転台が2台あるので、子供は喜びそうですね。大きなプラレールも合わせて、この場所にハマるお子様が居るかもしれません。1日1,000円だから親の財布が沼にハマってしまいますが。
これで館内はおしまいです。最後に、隣にある工場を見てみましょう。中には入れないので、外から眺めるだけですけどね。
・・あれ、左奥になにかみえますね。
チャギントンが虚ろな目でこちらを睨みつけていた。イベント車両でしょうか。本当に怖いので止めてほしい。プラレールで楽しく遊んでいたお子様の心をマインドクラッシュする危険があります。
終わりに
内容はかなりお子様向けでしたね。建物規模もさほど大きくありません。1,000円という値段設定はファミリー相手にしてはかなり強気どころか返り討ちにされてもおかしくない挑発的なものですな。「路面電車に乗りたくて仕方ない」鉄道好きなお子様を軽く遊ばせるくらいだろうか。これ集客大丈夫か?と不安になってしまうのであった。
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【滞在時間】40分
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン - OKADEN MUSEUM + MITOOKA EIJI DESIGN -