木版・合板博物館
木材と合板(薄くスライスした木の板を重ね合わせた材料)に特化したマニアック資料館が新木場駅から徒歩10分のところにあるのです。
材木商人が木場の町から移転して出来たのが新木場というだけあって、周囲には材木工場が多く大変ガテン系の雰囲気がするのですが、場違いすぎる高層ビルが出てきて一瞬フリーズしてしまった。
この「新木場タワー」3Fと4Fに博物館が入居しています。
ビル自体は不動産系の企業が所有しており、木材マネーで建てたわけじゃなさそうです。
順路的には3Fが先。エレベーターで上がりましょう。入場は無料。
展示内容は、植物の生命サイクルとか木材の利用方法とかカッチリしたパネル展示が多いです。テキトーな脳みそで来ると頭が疲れるので気を付けよう(経験談)
合板がこれです。右に並んでいる板たち。
丸木をかつら剥きみたくスライスしていって、層状に重ねて板にすると。用途は住宅だと、フローリングや床下・壁の下地・棚・クローゼット・・というか建物内の木材はどいつもこいつもこれ。大変重要なんだな、全然しらなくてすみませんでした。
丸太をスライスする機械がこの「ロータリーベニヤレース」。国内で展示しているのは当博物館だけだそうです。水曜と土曜の14時に実演しています。この日は日曜なのでやってませんでした。なぜ水曜なのだ・・木材界では水曜は聖なる日なのだろうか。
合板の作り方はビデオで分かりやすく学ぶことができます。
博物館のキャラGO-KUN。こめかみの辺りから腕が出ていたり、手は人間っぽいけど足がテキトーだったり、エキゾチックジャパンの人と同姓だったり、なかなかチャーミングなキャラです。
おなじ合板といえども、使う木の種類で特徴は変わります。重いとか軽いとか。
木琴みたいに並べてみたので、音を鳴らして違いを知りましょう。なおドレミの順では並んでないので、絶対音感がない限り演奏は激ムズ仕様です。
ブロック状になっている木材は、天秤に載せて重さ比べができます。一番軽いものは発泡スチロールのようだが、重いものはレンガのようだった。
1番重い木材で被害者を撲殺し、そのあとスライスして合板に変えることで凶器を隠すという推理トリック、あると思います。西村京太郎あたりに書いてもらいたい。
右からアルミ・木材・プラスチックで作った3部屋。それぞれの違いを感じてねのコーナー。
強いて言えば木材の部屋が一番落ち着くだろうか。アルミの部屋は無機質すぎて発狂しそうだし、プラの部屋は擦り傷とかつくと目立って気になってしまい夜も眠れず発狂しそう。
昔の木場の模型です。木材は海路や河川で運ぶので、江東区の海岸地域にありました。1960年代に海岸が埋め立てられたので、木材商人らは新たな土地に移ります。それが今の新木場。
地球儀を木で作ってみました。
緑のハンカチは森林面積を示しているそうです。地球の面積の1/10に及ぶ。
頭に乗っけたら温泉気分になりました。
3Fが終わって4Fへ来ました。工作教室とかお土産コーナーになっています。
木材の端っこがパンの耳みたいなノリで売られています。詰め放題で550円。需要あるのか。。まぁガーデニング勢とかインテリアDIYガチ勢は使うのかもしれない。ダムに溜まった流木すら欲しがる人が居るからなぁ。
木で作ったモデルガン、ではなくて輪ゴムを引っかけて飛ばす射的です。
しかし的の中にGO-KUN混ざってますけど・・博物館のキャラを蜂の巣にしてしまって良いのかな?
おしまい
【交通手段】新木場駅から徒歩10分
【入場料】無料
【滞在時間】40分
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】木材・合板博物館