神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

C級スポットを主に巡るブログです。C級スポットとは、「メジャーな観光地(A級スポット)・ちょっと変わった観光地(B級・珍スポ)ですらない、楽しめるかはその人次第の場所」という意味です。と言いつつ、普通の観光地にも行きます。地域別カテゴリは最下段から。

旧高野家離座敷

 

さいたま市緑区にあるこの座敷は、蛮社の獄で逃げ回っていた高野長英が一時かくまわれていたという場所である。

 

 

座敷の所有者は、高野隆仙というお医者さん。

同じ高野姓だが、高野長英陸奥国出身なのに対してこちらは浦和民であり、親族関係はありません。

 

(高野隆仙 氏)

 

高野隆仙は漢方医の家に生まれ、江戸に出ると高野長英のやっていた蘭学塾で学ぶ。

長英の方が7歳年上でしか無いのだが、高野隆仙は長英をよほど尊敬しており、長英が長崎へ出張すると一緒に付いていくレベルの熱血っぷりである。

 

だから長英が逃走中の時も当然かくまってやったのだが、あとで幕府にバレてしまい拷問・投獄を受け、放免されたもののその時の傷が原因でお亡くなりになりました。

拷問は100日にも及んだが、決して長英の逃亡先については口を割らなかったという。

CIAの鑑。

 

高野長英さん)

 

高野長英1839年蛮社の獄終身刑を食らって投獄されたのだが、1844年に牢に火災が起きた隙を突いて脱走。

「戻ってきたら罪を減ずるが、さもないと死刑」という幕府の罠を完全にスルーして1850年まで逃亡を続けていた。

 

最後は東京青山で密告され、捕縛に来た幕吏と乱闘の末に自殺した。

一方、幕吏があまりにも長英を殴打しすぎて殺してしまった説もある。はぇ~官憲こわいこわい。

 

 

門をくぐって左側に小屋があるけど、特に説明が無かったので不明。

トイレかな?(すっとぼけ)

 

 

この座敷は茶室として建てられたらしい。

長英に弟子入りするだけあって隆仙くんは博学だったようで、歌人文人を読んでパーティしてたものと思われる。

 

 

茶室要素を取り入れた書院造の数寄屋(すきや)建築というらしい。

奥のスペースは左が「トコ」で、右が「タナ」。

 

 

 

茶室の入口は小さいのが通例だが(にじり口)、あれは小さい茶室を大きく見せるためにわざわざ入り口を狭小にしているらしい。

この座敷は天井も高く広いので、入り口も広々とさせている。

 

 

トコとタナの間にある穴は「チン(狆)くぐり」。

狆は日本犬の一種で小さい奴であり、それがくぐれるレベルということだろう。

トコ側に窓があるので、光をタナ側へ採取させるためにしつらえている。

 

 

(置いてあったパンフレット)

 

「小さい犬」がつづまって「ちぬ」→「チン」になったそうだが、他の名前無かったっすかね。

 

 

 

高野家に伝わる色々がありますが、博物館の中にしまってあるので、ここでは写真だけでお楽しみください。

 

 

ちなみに高野長英は逃亡中、人相を変えるため顔に硝酸を掛けるというマッドサイエンスに手を出している。

高野隆仙氏も、溶けた顔の長英が訪ねて時にはさぞビビったであろう。

 

 

 

周囲は完全に住宅街です。

駐車場もないし、地図無いと迷う。

そして土日しか開館していないので、気を付けられたし。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】浦和駅東浦和駅からバス

【滞在時間】20分

【混雑度】★(だれもいない)

【入館料】無料

【URL】さいたま市/旧高野家離座敷