神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

旅行ブログです。地域別カテゴリは最下段から。

学校給食歴史館

 

学校給食歴史館は、埼玉県の学校給食会が北本でやってる施設である。

 

 

 

北本駅から市内循環バスで15分、「ワコーレ北本」で下車するとすぐ正面。

ちなみにワコーレ北本は巨大なマンション群。下着工場かと思ったら違った(ワコール違い)

 

 

敷地内には学校給食会の事務棟のほか、倉庫もある。

よそで作った給食を一旦ここで保管してから、各学校へ運んでいるのだろうか。

 

雰囲気が流通倉庫のガテン系くさいので、来訪者が持っている給食のほんわかしたイメージをここで打ち壊している。

 

 

 

給食歴史館は敷地の右奥にある。

思いっきりプレハブで不安になる。

 

 

 

しかし中はとてもキレイなので安心。

2010年の開館だから新しめ。

入場料は無料。

 

 

 

まずは左の通路から見ていくか。

 

 

さっそく大量に、給食の模型が展示されている。

 

 

 

ここは時代ごとの給食の変遷である。

最初の給食は1889年で、おにぎり&鮭。

魚を付けてもらえるって、時代の割に結構良い気がする。

 

 

教育施設なので、ところどころにクイズが置いてある。

ぼおっと展示を見てないでちゃんと学習しろ、という歴史館サイドのメッセージである。

 

 

 

紙芝居形式で説明があるので、それをみてクイズの答えを考えましょう。

 

 

 

給食の始まりは1889年、山形県鶴岡市の小学校である。

大督寺という寺が建てた学校であり、寺のお賽銭をもって弁当を配給していた。

 

 

給食の聖地である大督寺にはそのあと、こんな記念碑が建てられた。

なぜかその記念碑のレプリカを、この歴史館の入り口に飾っている。

 

 

というのを知っていれば、友達に自慢できるそうです。

そして5W1Hでの論点整理を子供に求める。教育施設の鑑(迫真)。

 

 

 

そんなんで給食は各地に広まっていったが、まだこのときは法律化されていないので、実施状況は転々バラバラ。

 

 

戦争がはじまると、どんどんわびしくなっていく。

さっきまで一汁一飯だったのに、飯がお手玉に変ってしまった。

 

 

戦後から回復していくが、洋食がすでに入り込んでいる。

終戦直後の日本にはそもそも食材が全くなく、その困窮を察したアメリカの日系人親日キリスト教系団体が物資を援助してくれたとのこと。

 

 

 

「アジア救援公認団体」という集団による援助であり、この団体の英語名(Licensed Agencies for Relief in Asiaの文字をとって、LARA=ララ物資と呼ばれた。

援助物資は横浜に着いたので、記念碑は横浜にあるそうだ。

パシフィコ横浜のあたり。

 

 

 

50年代になると、かなりまともな感じになってくる。

でもミルクはいまだに猫のご飯のようである。

 

 

1954年には学校給食法が出来て、給食の全国的な普及が図られるわけだが、展示内容がいきなり小難しくなってしまった。

 

 

クイズ内容も、小学生向けでは無いですね(唖然)

 

 

1960年代になって、ようやくネコごはんのミルクから牛乳瓶への進歩である。

麺も登場した。

 

 

 

70年代にはジュースも出てきている。

パンもただのコッペパンではなく、バリエーション。

 

 

突然ですが、お金の話。

給食費は1食300円もしないそうである。

 

これは食材費だけが対象になっているから。

調理の人件費や光熱費は公費負担にして、保護者の負担を安く抑えているそうである。

 

 

月額料金の推移。

20年前から700円程度あがっているが、栄養バランスとか向上させていく中で食材費が上昇したのかもしれない。

 

それでもかなり安いのだから、給食費の納付拒否している世帯からは強制徴収して、どうぞ。

 

 

 

1977年はデザートが登場し、品目も豊富である。

 

 

1981年。

牛乳瓶ではなく、三角のパックになっている。

 

 

そして平成元年頃からはバイキング形式の給食スタイルも発生。

「自分で考えて食べるものを選択する」という視点の育成のために採用されたらしいが、好き嫌いの激しさを助長する気がしてならない。

 

 

 

給食の変遷コーナーはここまで。

あと年表が置いてありますが、見る気がしないのでスルー。

 

 

 

ここまでで、まだ全体の1/3程度。

給食の写真を撮りまくっているので、けっこう時間がかかる。

 

 

また給食が置いてあるぞ。

さっきと何が違うのだろうか。

 

 

調理コンクールなるものが埼玉県で行われているようで、その優秀作品の展示であった。

 

 

毎年行われているようで、課題が設定されている部門と、自由形部門がある。

 

 

コンクールは平成23年で34回目の実施。

 

「お母さんと同じくらいかな」と書いてあるのだが、10歳くらいの小学生に向けられたセリフだとすると、お母さんは24歳で出産していることになる。

2016年時点の出産平均年齢が30.7歳なので、かなりのヤンママである。

 

 

 

 

自由部門では、かなり自由な作品も見受けられます。

このパン、どこを持って食べればいいの?

 

 

2002年日韓ワールドカップのとき、出場国の食事を給食に取り入れたことがあったので、その展示。

 

 

 

カメルーン。滞在先の大分県中津江村では、日本代表よりカメルーンを応援していたという話である。

 

 

左側は「ゴンボ」といって、肉団子に野菜煮込みをかけているらしい。

右側はバナナをくるんだドーナッツ。

 

 

 

スロベニアは一見普通だが、食パンの左下に得体のしれない揚げ物がある。

キビと豚肉に米とレバーを混ぜて揚げたもの。

あと右下のスープは蕎麦らしいのだが、麺がまったく見当たらなかった。

 

 

 

ここは食器のコーナー。

 

 

 

戦後からしばらくは、このアルマイト製を使用していたが、熱が派手に伝わるので、熱くて持てない子供が続出した。

 

 

なのでポリプロピレンなる食器が登場したが、食べ物の色が食器に付着して落ちにくいう主婦泣かせの問題が生じた。

 

 

試行錯誤の結果、ポリエチレンテレフタレートが最も安全だと言うことで、現在ではこれが使われている。

 

 

 

あと最近では伝統工芸を知ってもらおうと、ご当地ものを食器として使う例もある。

 

 

埼玉県ご当地の食品たち。

 

 

県内の生産地マップ。

山岳地帯は当然ながら生産少な目。

 

 

左上は生産地があり過ぎて、マップ上気持ち悪いことになっている。

 

 

給食の流通の過程を示したもの。

 

 

米・パン・麺ごとにキャラクターを作っているのだが、麺がこれ。

なんかエロい(小5並感)

 

 

 

これは牛乳の生産過程。

 

 

ホモゲナイザーという機械で、脂肪の粒の大きさを均質化する。

これをしないと脂肪分が一か所に寄って栄養分に偏りが出たり、また大きな脂肪分のままだと消化しにくい。

 

これをしない牛乳は、ノンホモ牛乳と呼ばれる。

ウホッ、良い牛乳、飲まないか。

 

 

 

食材を入れる箱、懐かしい。

 

 

視聴覚ゾーンには古い学校机がたくさん。

 

 

ここまで歴史館の2/3。

あまったエリアには資料が置かれているのだが、展示品があり過ぎて、スペースが空いていればとにかく飾っておくスタイルになっている。

 

 

 

トイレの前の廊下もこのとおり。

 

 

 

棚。

 

 

グリコの工場があるので、限定プリッツ

この工場、見学を受け入れているのだが人気過ぎて、数か月先まですでに予約が埋まっている状態である。

 

 

 

カツオの解体の人形があった。

 

 

バラバラにしてみました。

なんかグロい。

 

 

にくまん。

 

 

開けると、食材が出てきます。

 

 

ここにも給食がおかれている。

さっきの展示スペースに入らなかったのだろう。

 

 

 

いちばん奥の小部屋は書籍を置いている。

 

 

各地方の食事を取り上げた物。

中はガチ論文であり、これを各都道府県でやった筆者たちの労苦は凄まじいものがある。

 

 

給食の雑誌が存在するらしい。

しかも季刊ではなくて、月刊。

給食業界ご用達なんだろうか。

 

 

どうみても内部向けなファイルがあるんですが。

 

 

給食ネタではなく、懐古ネタのようである。

 

 

中身はこの通り。あのさぁ。

 

 

給食中に読まない方が良い本も揃えております。

 

 

あと気になったのはこの本。

 

 

ダメな給食をみつけて激烈に糾弾するという趣旨のものである。

まぁたしかにおかしいわな。

 

 

ということで、給食についてこれでもかと展示している、全国でも中々ない資料館でした。

お役所仕事なので、開館は平日しかしていないので要注意。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】北本駅からバス15分(1時間に2本程度)

【滞在時間】45分

【入館料】無料

【混雑度】★(誰もいない)

【URL】学校給食歴史館 | 埼玉県学校給食会