山梨県立科学館
子供向けの科学体験施設ですね。
土日祝日は甲府駅からバスが出ております。1時間に1本程度。20分くらいです。
公式HPに時刻表が載っているので参照されたい。
駐車場もあるけれど、土日はまぁまぁ混むようです。
そもそも甲府周辺の道路が混雑している感じ。
バスで来ると、入館料が割引になるのだ。
通常510円のところ、420円になります。
降車の際に運転手さんに声をかけると貰えるよ。
館内はフロアが3つ。ここは入場口のある2Fです。
スペースシアターという劇場があり、プラネタリウムのほか、クレヨンしんちゃんとかノーベル賞受賞者「大村智ものがたり」なんてアニメも放映していたりする。
追加料金310円で見られるようです。
私は暗い部屋に通されると高確率で寝てしまうので、今回はスルーさせていただきまzzz
さて展示室へ。1Fおよび2Fをぶち抜いて使っています。
しかし展示室というよりバカでかいアスレチック場である。
至る所にトンネルやら橋やらジャングルジムがあって、お子様大はしゃぎですわな。
展示品も手に取って遊べるものが多くて楽しいです。
鉄板とノコギリっぽいのが置いてあります。ノコギリの歯は糸ですが。
ノコギリで鉄板を引いて音を出そう、という遊び。
説明板には「キレイな音を出そう!」と書いてあるのだが、お察しの通りキィィィンという金属の摩擦音・黒板ひっかいたときにでるアレが周囲に広がります。
どう耳をねじまげて聞いてもキレイな音にはならんのですが・・(困惑)
そして子供たちは面白がってキーキー弾き鳴らすので、けっこうな頻度でこの痛い音が館内に響いており、大人たちの耳はダメージを受けることになります。
これが・・化学テロですかぁ。
ノコギリゾーンの横には便座が置いてありますね。
気分が悪くなった人はここでリバースしてねという科学館さんサイドの粋な計らいである。
というわけで安心して便座に座ると、目の前にある黒い画面に消化器官が映し出されるのでした。
面白い仕掛けだけれど、説明が細かすぎて子供たち絶対読まないと思うんですよね。
大人の私が読んでないからね(文系脳)
腕相撲マシーンという画期的な機械です。レバーを握ることで遊べます。
「相手の手に絶対触れたくないけれど、腕相撲したい!」って時はここに来ると良いでしょう。
懸念点は、互いのレバーの中間点にある機具を不正操作することで、少ない力で相手を打ち負かせる仕掛けができることです。八百長はリアルの相撲だけに留めましょうね。
リニアが通過する山梨県なので、その模型も館内をシャーっと走っております。
お子様が興奮して破壊しないよう、手の届かないところを通っておりますが、ボタンを押すと動き出すよ。
個人的に一番興味深かったのは、ハチの巣です。館内でハチを飼っていて、巣作りの現場が見られるのだ。当たり前ですが巣はケースで覆われています。
おもいっきりガラスで反射してヘボ写真になってしまったのは許してクレメンス。
ケースにはカメラが付いていて、モニターで絶賛LIVE中です。
真ん中で囲まれているのが女王バチ。周りはお世話係です。ドバイの宮殿みたいですね。私もこんな暮らしがしたいです。
このケース、なんと外とパイプで繋がっているのだ。
ハチ達はパイプを通って外に蜜を取りに行き、また戻ってくるのです。
パイプを下から覗きます。外回りを終えた営業職のハチ達が戻ってくるところ。
足に付いている黄色いものは花粉です。ミツバチの食料は主にハチミツだが、花粉も食べるので、丸めて持ち帰ってくるそうな。
ガイドさんによると、外回りのハチ達はベテランが多く、若い衆は巣の中で働くのが常なのだと。
何百匹ものハチがリアルに活動している様は見ていてなかなか飽きません。
あーハチミツ食べたくなってきた。
マイナス19度の世界を体感できる「ひえひえワールド」なる施設もあるのですが、体験可能時間は限定されてます。
1日4時間くらいは受け付けているようですが、この時はちょうど時間外だったので出来ず。ひえー
展示室はこんなところです。さほど広くはないですが、子供がアスレチックにハマると延々と遊んでいると思いますので、滞在時間は彼らの興味と体力次第。
というわけでした。2Fの入り口付近に戻ってきております。
館内にはレストランもあるのだが、なぜかメニューが公式HPに載っておらず、「黒蜜きなこアイス」が食べられることしか書いてないのだ。
いちおう普通のレストランです。お菓子だけでなく食事メニューもあります。
そして先ほどのハチ達を見てからハチミツ欲が止まらなくなった人々が黒蜜きなこアイスを注文するであろう。これぞ自然と人間(経済)の調和です。How dare you !
おしまい
【交通手段】甲府駅からバス
【入館料】510円
【滞在時間】60分
【混雑度】★★★(ちらほら)
【URL】
www.kagakukan.pref.yamanashi.jp
松本市時計博物館
そごうでも三越でもありません。時計専門の博物館です。
松本駅から徒歩10分。入館料は310円なり。
駐車場は無いので、車勢はその辺の有料パーキングに停めてきましょうね。
本田親蔵さんという方が生涯をかけて収集したコレクションを松本市に寄付したのが開館のキッカケだそうな。
その数300点。19世紀のフランスやドイツなど西洋の時計が中心ですね。
本田さんの生きていた時代(1896~1985)って日本円に対して外貨の価値かなり高いと思うんだけれど、それを乗り越えて西洋時計を買いまくってたってことは、めっちゃ金持ってたんだろうな(羨望)
館内には本田コレクション時計がずらずら並んでおります。
時計好きのみならず、アンティーク好きならヨダレがでそうな光景である。
まずは1Fから。
最初に登場したのはフランスの「アールヌーボー時計」。19世紀末のフランスで作られた時計のようです。いきなり高価そうなのが出てきたな。
アールヌーボーといえば、工業化に抵抗して創造溢れる華やかさ・植物的な曲線ってとこが特徴だと思いますが、この時計にもその辺が散りばめられているのでしょう、きっと(適当)
手前のはドイツ「400日巻き時計」。ねじ巻き時計で、1回巻き切ると400日動き続けるそうな。すごい長持ちな動力だな。
キューピットが文字盤を指して時刻を教える時計。
文字盤が回転します。キューピット自身がくるくる回るとちょい間抜けな絵面になりそうなので、回りません。
そして、より原始的な蝋燭の火時計です。
蝋に一定の長さで刻み目がつけられている。
火を付けると蝋が溶けて、刻み目に達することで時間を教えるのだろう。
ただ一定のスピードで溶ける蝋燭を作るのは至難の業で、それなりに精度はお察しだったようだ。大事な人との待ち合わせに、この時計は使わないほうが良い。
そして再利用できないのか。近代以前の明かりは貴重なものだったというのに、惜しみなく時計代わりで燃やしてしまうとは贅沢品である。
2Fに上がってきました。サイズが大きい時計もお出ましです。
と、ここで和製時計の登場である。針が無いので日時計ですかね。
1~12の数字ではなくて、子・丑・寅・卯とまさに日本的時間のカウント。
でも日時計って夜使えないから、丑三つ時とかわざわざ記載している必要あるんだろうか。
時計付き印籠です。目に入らぬかーと周囲の悪漢を畏怖させつつ、同時に時刻も確認できる、一石二鳥ですね。
問題なのは時計の文字が小さいので、黄門様の老眼では見えない可能性があることだ。
機械仕掛けの時計を日本に持ち込んだのはフランシスコ・ザビエルと言われており、大名らはお抱えの時計技師にゼンマイ時計を作らせていたようだけれど、庶民には高価なので日時計がメジャーでしたとさ。
これも日時計。コンパクトで携帯できるようになってます。3cmくらいしかない超ミニチュア。無くしそう。
面白いのは、この大砲型時計。19世紀イギリスの日時計です。
方位磁石と水平器がセットでついていて、それを用いて家の中の日が差す場所にセットする。
左上に虫メガネが備わっており、正午になると差し込んだ光がこの虫メガネに集められ、大砲の根元に照射。大砲内に仕込んである火薬に点火してドガーンと音が鳴る仕組み。
置き場所を正しくセットしないと上手く光が差し込んでこなかったり、いちいち火薬を仕込むなど、使う側も手間暇かける逸品である。まさにロマン。
これも19世紀中国のレアもの時計。
竜の置物の中に火を付けた線香を置くと、置物からぶら下がっている糸を一定時間ごとに焼き切って時間を知らせる。タイマー代わり。
使い終わったら、また新しい糸を付けましょう。これまた手間が掛かりますな。
手間の掛からないフライパン時計だよ。料理をしながら時間が確認できるのだ。すごいすごい。まぁ一回コンロにかけたら二度と使えなくなると思いますが。
あれ、文字が逆になってるよ。
理容室用の時計です。床屋さんは鏡を見ながら仕事をするので、時計も鏡を通してみることを前提に作られている。おもしろい。
鏡なしで使い続けると、いつか気が狂うと思います。
変な時計ばかり見てきましたが、ちゃんとクラシックの時計もあるのでご安心。
19世紀フランスの「グランドファザー・クロック」というそうな。ドストレートに、おじいさんの時計である。
3Fに来ましたが、ここは時計まったく関係なく、松本市博物館の企画展をやっているだけでした。このときは松本市の寺を特集していた気がするが、時計・アンティーク好きとニーズが掛け離れすぎやしませんかね。
ということで展示終了。
最後にお土産売り場を通ります。なんと博物館オリジナルの時計Tシャツが売られています。シックにワンポイントだけの装飾だが、もっと体全体時計ですみたいなド派手シャツも作り、時計ファンの財布を緩めていただきたいところ。
時計ファンはお金持ってるから、どんどん使っていただきましょうね(ゲス)
おしまい
【交通手段】松本駅から徒歩10分
【入館料】310円
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】45分
【URL】時計博物館 松本市ホームページ
川崎市立日本民家園
日本各地の古民家を一堂に集結させた野外博物館です。
北は東北・南は鹿児島。その数なんと23棟。ボリュームとしては日本トップレベルでしょうな。
向ヶ丘遊園駅から徒歩15分、入場料は500円です。
園内かなり広いので、普通に見て回っても2時間はかかると思います。
入場口の建物に無料コインロッカーがあるので利用された方がよろしい。
あと園内にお食事処はあるんですけど、あまりサイズが無いので行楽期など時期によっては混雑すると思います。向ヶ丘遊園駅前とかで食べてきた方が良いかも。
(※ お食事処の建物耐震工事のため、2020年1月頃まで休止だそうです)
23棟もあるので全部は載せられないから、気になったものをピックアップしたいと思います。
まずは入場してから最初にある「三澤家住宅」。長野の伊那から持ってきた薬屋です。
内部には自由に入れますが、土間から座敷に上がることはできません。
ただ常に上がるの禁止ってわけではなく、公開日が各家きまっていて、その日であれば大丈夫だそうな。
この日は別の家が公開日になっていて、そこは上がることができました。
屋根は板葺きで出来ており、上から石を載せて重しにしている。
板だから水が溜まって腐り、よく雨漏りするそうな。面倒だな。どうしてコンクリートにしなかったんですか(小学生)
続いては井岡家住宅。奈良県の油屋です。
・・なんだか玄関から煙が出てますね。火事でも起こしてるのかしら。
火事ではなくて竈で盛大に火を焚いていた。燃料は薪です。
こちらの家は公開日だったようで、座敷の上にあがれたり、ガイドさんが館内に居て竈を扱ったり説明したりしてくれるのだ。
家の中でこんなに煙だしてたら死ぬのではなかろうかと思うのだが、ちゃんと天井に煙を逃す隙間があるので、一酸化炭素中毒にならずに済みます。
そのぶん雨の日はやばい気がするが、死ぬよりはマシである。
次は長野県の佐々木家住宅。名主の家だというので規模が大きい。
しかし何が特徴的かと言うと、便所が玄関の外にあることである。
屋外で糞尿たれ流せというのか。脱臭効果はあるかもしれませんが冬は“催し”中に凍死する恐れがあり、なかなかスリリングなトイレとなっております。
これならトイレ休憩と言って仕事をサボる人も少なそうですね、御社で採用されてはいかがでしょうか。
天井から籠みたいなのがぶら下がっている。
なんとこれ、ロープウェーだそうです。
説明用の絵があった。
野原家のあった五箇山は谷が深いので、このように縄製のロープウェーを崖の上から対岸へと渡し、籠に人やらモノを載せて、人力で動かしていたそうである。
ドンキーコングか何かのステージですかね。ミスったら一発ゲームオーバーである。
土間の床を見ると凸凹している。だいたいどの家でもこんな感じ。
ガイドさんに聞いたところ、水分を吸収する素材を使っていて、人や馬の脚についた水滴が土間に吸収され、それが10数年続くとこういう形状になるそうだ。
なかなか味があって面白い。
次の家はなにかなーと思ったら、これはトイレだった(現代人用)
置いてあるのは家だけではないのです。
これは沖永良部島の高倉倉庫です。弥生時代ですかと思ったら、なんと19世紀の建築。島では重宝されてたんですかね。
南国風の樹木も植えられていて、他の地点とは変わった趣を見せております。
入り口は高いところにあって、梯子を使って出入りするそうです。
中に保管していたのは主に米で、「これだけの倉庫を必要とするくらい米が獲れる」という裕福ステータスを表す建築物でもあったそうだ。現代で言うと金持ちは地下シェルター持ってます的な感じだろう。途端に嫌な建物になりました。
この建物は山梨県の塩山から来た、広瀬家住宅です。
軒がやたら低くないか?
家に入ろうとしたら、軒に案の定ぶつかった。痛い。
身長165cm以上あればたぶん無事では済まないと思います。
広瀬家の人は全員身長がhydeくらいだったのだろうか。
というわけではなく、塩山のあたりでは強風がびゅんびゅん吹き荒れるそうで、その風を避けるためにこのような造りになっているそうです。
しかし室内も少し他とは違う。
土間と座敷の高さがほぼ一緒じゃないか。座敷が砂まみれにならんのだろうか。
やっぱり広瀬家かわってますね(断言)
秦野市からやってきた北村家住宅です。1687年に建てられました。
これだけ建築年が明確にわかっている。なぜかというと、柱に大工が落書きしてるから。そのおかげで日本でも最重要な民家の一つとして扱われているのだ。
あなたも自宅に落書きをしておけば、数百年後に価値がでるかもしれません。賃貸ではやらないでね。
ここでは囲炉裏を焚いていました。
ぱちぱち爆ぜていて良い感じ。まぁこの日は暑かったんですがね(汗)
座敷に上がることができます。しかしなんか痛いなと思ったら、ムシロの下に竹が組まれて床となっていた。
竹が足の裏に食い込んで、オート足つぼマッサージになっております。私は内臓全般がお察しな健康状態なので、痛くて歩けません(貧弱)。北村家の人たちはマッサージ厨だったのでしょうか。
ガイドさん曰く「たぶん当時敷かれていたムシロはかなり分厚かったので痛くなかったと思う。今敷いてあるのはその辺のホームセンターで買ってきた薄いやつだから」。
カインズホームかコーナンか分かりませんが、分厚いムシロを売ってクレメンス。
茶室みたいな小さいものが登場しましたが、多摩川を渡す船頭さんの小屋です。
客が来ないときはこの中で待機していたそうな。
中を見ると、意外にちゃんとしている。
スーパーハウスかな?
すごいのは、人力で運べてしまうところだ。
4人いれば担いで持っていけてしまうので、拉致軟禁があっさり完成する。
人の住居をいたずらに、どこかにやってしまうのは、やめようね。
最後に「船越の舞台」です。三重県志摩にあった演劇用舞台で、その集落にある船越神社の祭礼に芝居を奉納していたと。
今でも時おり芝居イベントをやったりするそうです。
いちおう舞台に上がることはできるのだが、常にオープンしているわけではないらしい。この日も15時で締め切りだった(民家園自体は少なくとも16時まで開園)
床を見ると、円形に切り込みが入れられている。たぶんこの舞台は回るんでしょうね。
床下の舞台装置を見ることもできるのだ。地下へ続く階段が舞台の裏側にあるので、ここから入れます。
暗いし狭いので写真は撮りづらいですが、舞台を人力で回すための装置がありました。
このレバーを掴んでグルグル押すことで、上の人もグルグルするんでしょうね。
というわけで、大量の古民家を見られる大規模なテーマパークでしたとさ。
【交通手段】向ヶ丘遊園駅から徒歩15分
【入場料】500円
【滞在時間】2時間半
【混雑度】★★★(ちらほら)
【URL】
嬬恋郷土資料館
嬬恋村の郷土資料館です。
軽井沢駅か万座鹿沢口駅から西武バス停「鎌原観音堂前」で降りることで来れます。2時間に1本くらい。
万座鹿沢口駅まで徒歩40分弱なので、意外となんとかなるものだ。
そこまで骨折ってくる人いないと思うが。 ふつうは車だと思います。
(嬬恋村公式キャラ 嬬キャベちゃん)
入場料は300円。鬼押出し園との共通割引券だと、総額200円お得になります。
そして館内撮影禁止なのだ。
資料を公に広めるべき資料館で撮影禁止にしている意味が分からん。キャベツマネーに目がくらんだと思われます(憤怒)
嬬恋村の宣伝部長はこの嬬キャベちゃんだそうなので、ここに怒りの吊るし上げである。
館内は3F建てになってまして、1Fが浅間山の噴火関係、2Fがキャベツ資料館、3Fが展望室です。
(画像はwikiから ブロッコリー - Wikipedia)
キャベツ資料館では、まんまキャベツの歴史ですね。
古代ギリシャでは野生のものが薬用として食べられていてピタゴラスイッチが絶賛したとか、6世紀頃からローマで栽培が始まったとか。
日本へは江戸時代にオランダ人が持ち込んで、しばらくは居留外国人ばかりが食べていたのを、明治になって本格的な栽培を始めましたとさ。
驚いたのはブロッコリーがキャベツと共通の祖先を持つってことですね。
ブロッコリーは茎の部分を食べているけれど、キャベツは葉っぱです。
(鎌原観音堂)
浅間山に関しては、多大な犠牲者を出した1783年の大噴火が扱われています。
周辺には土砂がドシャドシャ流れまくり、このあたりにあった鎌原村という村はほぼ全域が地中へと埋もれてしまったそうな。ポンペイじゃん。
んで資料館のすぐ隣にある鎌原観音堂。当時はここが村内で高い地点であり、石段を駆け上って避難してきた人もいるのだが、間に合わずに階段の途中で埋もれて死んでしまった人もおった。
のちに発掘されたところ、2体の遺体が埋もれているのが見つかる。
階段は上から16段目以下が全滅だが、この遺体は20~25段目くらいの位置にあった。あともう数段登っていれば助かったのだ。惜しいのう。
この鎌原観音堂、観光土産なんて店が並んでいるのだが、まぁやっている気配はなく 廃墟 昭和レトロ感がすさまじい。
というか観光で来ていた人がいたのか。鬼押出しや万座温泉を回るついでに「日本のポンペイです」って言って連れてきたのだろうか。観光バス内の宴会で泥酔した爺さんたちにはキャベツとレタスの違いもつかないだろうし、お金を使わせるには良いんでないの。
(画像は資料館HPから ポンペイ遺跡噴火犠牲者人型|嬬恋郷土資料館)
そんなポンペイ繋がり(勝手に認定)から、「ポンペイ遺跡噴火犠牲者の人型」レプリカが館内にあるのだ。日本テレビから寄贈されたらしい。番組で使ったけどいらなくなったからあげたのか。
これをみて「あらー噴火って怖いわねぇ」と観光客が思ったかどうかは知らないが、いちおう資料館イチオシの展示になっております。どうせレプリカなんだから撮影させなさいよ。
最後に3Fの展望室に行きます。何が見えるのかな?
霧が立ち込めまくってどんよりとした、良い天気ですねー。
浅間山はあの向こうにあるのかな。無いのかもしれませんが。
おしまい
【交通手段】万座鹿沢口駅か軽井沢駅からバス。または万座鹿沢口駅から徒歩40分
【入館料】300円
【混雑度】★★(他に2~3人)
【滞在時間】30分
【URL】嬬恋郷土資料館|嬬恋村役場ホームページ
浅間記念館
1つ前の記事で浅間火山博物館に行ってますが、同じ敷地に「浅間記念館」があります。また火山かと思いきやそうではなく、こちらは二輪車を専門にする展示館です。
入館料は300円。
1950年代の国産バイクは外国産に後れを取っていたため、各メーカーが対抗レースをすることで改善点を見つけて行こうという試みの元、浅間山付近でバイクレースをしていたようです。1955年~59年のこと。
1959年に終わった理由としては、コースが未舗装のダートであり高速化するバイクにとって危険になったこと・各社が独自のコースを整備したこと等があるそうな。
レースは無くなってしまったが、国産バイク黎明期を支えた大会としてバイク好きの間で評価され、オートバイファンクラブ「浅間ミーティングクラブ」がこの地に二輪車展示施設を作ったのです。
バイク好きによるバイク好きのための施設。20~30台のレトロな車両がぞろぞろお目見え。展示入れ替えも定期的に行われている。
私はバイクについてまったく知らないので何も書けないのが残念ですが、ゴリゴリのいかつい車両が並んでいるのは壮観である。
写真は1981年発売スズキの「KATANA」。キレのある先鋭的フォルムで日本・欧州で人気を博した。ただデザインしたのはドイツ人ですけどね。
年季の入りまくったレース用バイクは1959年製造の昌和製作所ライトクルーザー号。ロータリーディスクバルブとかいう特殊なバルブを使った革新車らしいがレースではボコボコに負けた。悲しい。
なんとまだ走行できるそうで2017年のイベントでその姿を披露した。
一風変わった車両もあります。足が不自由な人のための「トーハツ・ランペット 車椅子 改」号。車椅子をバイク化させたもので、松葉づえ収納スペースまで備わっている。
電動車椅子が登場して以降は不要になったと思われるが、その情報を聞きつけて払い下げを受けに行くバイクマニアが居ることもまぁまぁ驚きである。
自転車じゃないかと思いきや、ホンダのカブです。1952年製。
バイクのエンジンを自転車に取り付けました。ペダルをこいでエンジン稼働させれば、あとは漕がなくても進む。
見た目はアレだがスピードはカブと同じくらい出るようなので、当時人気のモデルだったそうな。というか、私も欲しい。
あとは壁面をみると至る所に写真やバナーが貼り付けられており、当時のレースの雰囲気を味わせてくれます。
メーカーのバナーなんてどこから貰ってきたんだ。即売会でもあるのだろうか。
というわけで様々なレトロバイクを見ることができるのでした。
しかしどちらかというと私が気になるのはこちらである。この記念館限定ラベルの焼酎と日本酒。バイクが描かれております。
製造は浅間酒造です。・・うーん、私はあまりこの酒造の酒に良い思い出が無い。
群馬のお土産なら町田酒造か松屋酒造ですかね。
おしまい
【交通手段】軽井沢駅か万座鹿沢口駅からバスで鬼押出し園→徒歩
(周辺は自動車専用道路なので、これで良いのかどうかは不明)
【入館料】300円
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】30分