浅間記念館
1つ前の記事で浅間火山博物館に行ってますが、同じ敷地に「浅間記念館」があります。また火山かと思いきやそうではなく、こちらは二輪車を専門にする展示館です。
入館料は300円。
1950年代の国産バイクは外国産に後れを取っていたため、各メーカーが対抗レースをすることで改善点を見つけて行こうという試みの元、浅間山付近でバイクレースをしていたようです。1955年~59年のこと。
1959年に終わった理由としては、コースが未舗装のダートであり高速化するバイクにとって危険になったこと・各社が独自のコースを整備したこと等があるそうな。
レースは無くなってしまったが、国産バイク黎明期を支えた大会としてバイク好きの間で評価され、オートバイファンクラブ「浅間ミーティングクラブ」がこの地に二輪車展示施設を作ったのです。
バイク好きによるバイク好きのための施設。20~30台のレトロな車両がぞろぞろお目見え。展示入れ替えも定期的に行われている。
私はバイクについてまったく知らないので何も書けないのが残念ですが、ゴリゴリのいかつい車両が並んでいるのは壮観である。
写真は1981年発売スズキの「KATANA」。キレのある先鋭的フォルムで日本・欧州で人気を博した。ただデザインしたのはドイツ人ですけどね。
年季の入りまくったレース用バイクは1959年製造の昌和製作所ライトクルーザー号。ロータリーディスクバルブとかいう特殊なバルブを使った革新車らしいがレースではボコボコに負けた。悲しい。
なんとまだ走行できるそうで2017年のイベントでその姿を披露した。
一風変わった車両もあります。足が不自由な人のための「トーハツ・ランペット 車椅子 改」号。車椅子をバイク化させたもので、松葉づえ収納スペースまで備わっている。
電動車椅子が登場して以降は不要になったと思われるが、その情報を聞きつけて払い下げを受けに行くバイクマニアが居ることもまぁまぁ驚きである。
自転車じゃないかと思いきや、ホンダのカブです。1952年製。
バイクのエンジンを自転車に取り付けました。ペダルをこいでエンジン稼働させれば、あとは漕がなくても進む。
見た目はアレだがスピードはカブと同じくらい出るようなので、当時人気のモデルだったそうな。というか、私も欲しい。
あとは壁面をみると至る所に写真やバナーが貼り付けられており、当時のレースの雰囲気を味わせてくれます。
メーカーのバナーなんてどこから貰ってきたんだ。即売会でもあるのだろうか。
というわけで様々なレトロバイクを見ることができるのでした。
しかしどちらかというと私が気になるのはこちらである。この記念館限定ラベルの焼酎と日本酒。バイクが描かれております。
製造は浅間酒造です。・・うーん、私はあまりこの酒造の酒に良い思い出が無い。
群馬のお土産なら町田酒造か松屋酒造ですかね。
おしまい
【交通手段】軽井沢駅か万座鹿沢口駅からバスで鬼押出し園→徒歩
(周辺は自動車専用道路なので、これで良いのかどうかは不明)
【入館料】300円
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】30分