青梅赤塚不二夫会館
青梅にある赤塚不二夫を記念する施設である。
青梅駅から徒歩5分。
会館までの道中、古い映画の看板が沢山。
青梅は映画看板を使った町おこしをやっていたそうな。
看板で町おこしって、何言ってんだかよく分からないが、要は昭和の街並みっぽいことをやりたいらしい。
しかし映画看板の製作者がみんな死去してしまい、看板も老朽化してきたので、2018年からは看板の街を諦め、今度はネコの街を目指すらしい。
というわけで猫パロディ仕様の看板になっています。
原作ファンからの非難不可避。
そもそも看板での町おこしは成功したのかな?(すっとぼけ)
バカボンのパパなのだ。
そんな青梅にこの会館があるので、赤塚不二夫の故郷か何かなのかと思ったのだが、別に赤塚はこの街の出身者でも居住者でもなく、何の縁も無いらしい。
なんじゃそりゃ。
ただ漫画家を志す前に映画看板の製作所で働いていたというので、看板ネタ繋がりで、この街に誘致された模様。
入口付近にもバカボンのパパみたいな服装のキャラが居るが、これは『もーれつア太郎』のキャラらしい。
なお筆者は『バカボン』を読んだ経験がある程度で、他の赤塚作品は未読と言う状態で訪問しております。
入館料は450円。
近接する昭和レトロ商品博物館・昭和幻燈館との共通券だと800円だよ。
さて展示室。
いきなり強烈な展示。
壁一面を、イヤミの為に盛大に使っている。
名セリフ?っぽいものがぞろぞろ並んでいる。
「~ざんす」って語尾がマストなのかと思いきや、普通に「フン、ばかめ」って喋っていて不意打ちを食らう。
こちらは「イヤミのシェー診断」。
何を診断されるのか全く分からないタイトルですね。
意味があるのか無いのか良く分からない質問フローチャートを回答する。
最後は各タイプに行きつきます。
私はこれになりました。
こちらも壁一面にデカデカと、シェーをする赤塚。
本人画像を見るのは初めてだが、意外と男前である(失礼)。
イヤミの初出は『おそ松さん』だそうな。
当時のおそ松さんは、主人公の六つ子は地味キャラで、それに強烈な脇役が絡んでいく構成だったらしい。
いまのアニメ版は知らん。
このシーンが初めての「シェー」。
イヤミのモデルは少年サンデーの編集者だとされている。
これのモデルになるって、どういう人物なんだ・・
あと、大勢のキャラがドタバタ突っ込んでくる構図は赤塚漫画感がとてもする。
だいたい誰か一人は転んでいる。
シェーのポーズはめちゃくちゃ流行ったそうで、ゴジラとかジョン・レノンもやっている。
まぁ後者は「やらされた」可能性が高いが。
あまりに子供たちが真似をするので、シェーを禁止した学校すら出たそうな。
一億総バカボンになられても困りますからね。
たまに大真面目にキャラを書くのは笑えるのでやめてほしい(真顔)
ここ限定のプリクラもあるよ。
プリクラ自体に時代を感じる。
ここまでは撮影OKなのだが、ここからは赤塚の写真とか漫画の一部がポコポコ出てくるので、撮影禁止ゾーンが出てくる。
ここは記念撮影ゾーンなので、撮影可。
なお赤塚は、とある作品で使ったキャラを別の作品にガンガン登場させるので、どれか読んでおくだけでキャラの大半を知ることが出来ます。
『バカボン』にはイヤミもニャロメも出ていたな。
2Fにあがりました。
赤塚が住んでいたかのトキワ荘の部屋の再現。
時間帯が悪かったのか、日光が凄まじく差し込んできて暗い写真になってますが。
トキワ荘に住んでいた頃は極貧生活であり、絵を描くための机を買う金すら無かったので、漫画本を積み重ねたうえに板を置き、窓枠に掛けて机代わりとしている。
(会館の公式HPより)
2Fの残りは、原稿の紹介スペースとなっており、撮影不可。
赤塚作品のカオスなギャグっぷりを垣間見ていただければ良いんでないの。
私はゲラゲラ笑いながら見てました。
という感じでおしまい。
赤塚の半生についての展示とかは特にない。
この人の人生はかなり暗いので、漫画と雰囲気あわないから置いてないのだろう。
戦時中は満州で生活していたが、隣家の人は中国人いじめていたため、終戦後に復讐のため襲撃されて一家殺害されたとか。
父がシベリア抑留されて、戻ってきたら廃人状態になっていたとか。
事務所の経理担当者に2億円横領されたとか。
まぁ、これでいいのだ(よくない)
以上。
【交通手段】青梅駅から徒歩5分
【入館料】450円
【滞在時間】40分
【混雑度】★★★(ちらほら)
【URL】