天皇の間記念公園(塩原御用邸)
戦前の塩原温泉に天皇陛下の別荘があったそうです。大正天皇が当地を気に入ってよく訪問しており、子の昭和天皇を始めとする皇族も使っていたと。その名も塩原御用邸。
その別荘はもう廃止されたのだが、建物が移築公開されているのだ。君もここでエンペラーの風を感じてくれたまえ。
入館料は200円。
アクセスは西那須野駅から塩原温泉方面バスで40分「塩原福渡」バス停で降り、徒歩10分です。 まぁ普通の人は車だと思いますけどね。
(塩原御用邸の模型)
現在保存されているのは、別荘の中心部「御座所」だけです。模型でいうと、一番手前にある大きい建物。他にも何棟もありましたが、広すぎるからすべてを残すわけにはいかないのだ。
しかしさすが天皇家、別荘のサイズも巨大だし、こんなのを全国各地に持っていたわけですな。トランプタワーなんか目じゃないぜ。
展示品は、実際に御用邸で使われていた家具や、皇族たちの持ち物です。目の前のテーブルも陛下に御奉仕していたのだ。右翼サポーターにはたまらない品々かもしれないが、歓喜の余りに軍艦マーチとか歌いだすのは止めてほしい。御前でありますぞ。
皇族の皆様の道具は畏れ多いので、ケースに入っているなど触れない状態なのだが、この机と椅子だけはそのような制限はなかった。
平成の天皇陛下が塩原に寄られた際、これらを実際に使用されたそうだ。うひょー、私も陛下と同じ椅子に座れるのか。ちょいと終戦の詔でも書こうかな(不敬罪)
大正天皇が子供の時に使っていた学帽。皇族が使うとグッズのグレードが10段階あがるので、ただの帽子から「御帽子」へメガ進化しているのだ。「おい帽子」なんて呼び捨てにした日には、たちまち憲兵に連行されて思想教育を受けることになります。
お膳は昭和天皇の皇后となった久邇宮良子殿下が使われた物・・と伝えられている。
おや、伝聞なのか。皇族に関わる事柄だというのに分からないとは、そんなテキトーな仕事で良いのか宮内庁(バシ‼)。おそらく必要な文書を捨ててしまったのだろう。
トイレです。黒漆でテカテカピカピカに磨かれております。さすが皇族。たしかお召列車のトイレも黒漆である。
しかし床が畳のトイレって、嫌だな。部屋の中で催している感覚になり、違和感と背徳感で便意が縮こまってしまう。万が一、狙いが外れて便器の外にでたら(以下略)
これで館内おしまい。
最後に庭に出て石碑を見ます。
大正天皇の第四皇子 三笠宮殿下が詠んだ歌が彫られている・・のだが注目ポイントはそこではない。元の文字、小学生書家の菊地華麗さんが揮毫したそうだ。
小学生書家?卓球といい囲碁といい、いろんな天才小学生がいるのだな。巨大な筆を持って相手を叩き切る特殊能力でもお持ちなのだろうか(RPG感)
おしまい
【交通手段】西那須野駅からバス40分塩原福渡で下車、徒歩10分
【入館料】200円
【滞在時間】30分
【混雑度】★(だれもいない)
【URL】塩原天皇の間記念公園