関谷郷土資料館(2019年3月閉館)
那須塩原市の関谷というところにある資料館です。
施設前にある看板を見ると「旧民家を新設した」と書いてある。
”旧”民家を新設?
何言ってるんですかね(真顔)
たぶん古民家で使われていた木材等を用いて、新しくこの家を建ててみましたというノリだろう。
江戸時代からの民家だそうだが、屋根とか新し目で、まったくそんな感じがしない。
古民家とは(哲学)
入館料は無料です。
入館早々残念なお知らせだが、この施設、2019年3月31日をもって閉館するらしい。
せっかく新築の古民家(強調)なのに残念である。
目の前に大きな道の駅があるので、その駐車場にでもされてしまうのかしら。
新築の古民家とは言え、道具は古いものを揃えております。
囲炉裏の上にある自在鉤。
ザルや笠などの荒物。
ただの棒かと思いきや、打ち上げ花火の筒。
強度大丈夫かいな。
打ち上げ中に分解して筒ごと花火にならないでしょうかね。
土間の奥には釜たち。
大きな釜は、馬の水飲み用。
水を無駄にしないため、米のとぎ汁や野菜の煮汁などは捨てずに釜の中に入れて置き、温めて馬に飲ませていた。
よく言えばスープ、良かったですねぇ馬くん。
普通に言えば残飯もとい残汁ですが。
さらに奥の納屋へ。
わりと現代的な機材も置いてありますね。
みそ作り機。
これに大豆いれてクルクルまわせば味噌になるのだろうか。
ちなみに現代版の味噌作り機はこちら。
味噌が出てくるときが妙に気持ち悪くて良い感じである。
座敷に上がってみましょう。
展示物。
学校の卒業証書。
資料館ではよくある展示ですが、すかしで日章が入っていて格好良さがある。
お隣の国の右翼の方はこれ見ただけで発狂するかもしれませんが。
1820年に巡見使(地方の大名監視のために幕府が遣わした吏員)がこの関谷を訪れており、そのときに出した献立が書かれている。
お茶とお菓子のようかんと、なんたらこうたら(難読)
関谷と言う場所には「会津街道の宿場町があった」と説明展示があるのだが、会津街道ってネットで検索すると5種類くらいの街道が出てくるので一体どれなのかという話になる。
みんな会津行き過ぎなのでは。
ここは中の間。
来客が出入りする場所&応接間とのこと。
右手にある障子のあたりに、本来の玄関があったのだろう。
関谷宿の建物は戊辰戦争の時にだいぶ焼かれてしまったらしい。
宇都宮に幕府軍が立てこもっていたので、巻き添えでこの地域でも戦闘が行われたのだろうか。
ハチの巣。
田舎の資料館あるある。
もう一本は、なんか木が置かれています。
珍しい形であると、有識者が判断したのだろう、きっと。
中の間の隣は、開けた座敷。
手前が来客控え室で、向こう側は奥の間となっている。
普段は襖で仕切っているはず。
これまた過去のグッズたち。
歌謡曲のコンサートちらし。
塩原温泉までスターたちが来たのだろうか。
メガネの耳に掛ける部分、曲がり過ぎでは。
戦前に走っていた塩原電車という、西那須野と塩原温泉を結んでいた鉄道会社の株券。
wikiを見ただけなので恐縮だが、1912年開業したものの、社長が不正経理をしてたり、機関車に欠陥があったり、赤字まみれだったりと、やらかし放題の会社であった模様。
1920年代にはそこそこ盛り返したものの、1927年以降の金融恐慌に伴うレジャー客激減の影響を受け、1936年に終了した。
この株券はただの紙になっちゃったねぇ。
こちらは上野の松坂屋の商品券。
有効期限が書いてないので、もしかしたら使えるかもしれないよ。
額面20円だけど。
うまい棒なら買えるかもしれない。
床の間です。
奥座敷の横は納屋になってます。
くろいくろい。
時代を感じさせるミシンたち。
凶器を感じさせる扇風機。
てか危険だからカバーつけるか、捨てなさいよ。
そんなんで土間に戻ってきましたとさ。
風呂桶。
左にあるのがボイラー役なのだろう。
石炭が動力だろうか。
しかし浴槽は小さい。
縮こまって座るか、立って浸かるかしかないですな。
逆に疲れそう。
資料館おしまい。
ところで、道路挟んで対面の道の駅に、巨大なアヒルがいるのですが。
毎年9月に開催する塩原温泉祭で登場するそうだが、某D社の許可は取っているのかな(白目)
以上
【交通手段】西那須野駅からバス。40分に1本程度
【入館料】無料
【滞在時間】30分
【混雑度】★(だれもいない)
【URL】