C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

大磯町郷土資料館

 

大磯町郷土資料館は、大磯に関するいろいろを展示する資料館である。

 

 

 

吉田邸地区の対面にあるのが、城山公園。

 

 

 

 

 

 

 

涼味や華やいだ感じのある吉田邸地区とは打って変わり、鬱蒼とした感じをしている。

 

 

 

 

 

 

これが資料館。

吉田邸の方は観光客が結構いたが、こちらにその姿は見えない。

 

 

 

 

館内で撮影をするには、受付で申請する必要がある。

申請書に氏名や住所を書くだけで、すぐに交付してもらえた。

 

 

 

入り口をくぐると、いきなり目に入るのがこの三角頭の欄間である。

サイレントヒル2を思わせる。

 

 

 

このあたりは三井財閥でおなじみ三井家の別荘が建てられていた。

そのうち総領家が保有していた城山荘をオマージュして建築されたのが、この資料館。

確かに写真左の城山荘と、この資料館の外観は似ている。

 

 

 

 

この城山荘、全国の社寺の古材を利用して建築されたとのこと。

さっきの欄間も、そうして作られた装飾の一つである。

 

 

 

 

欄間には龍が彫られている。

意味は分からんが、良い感じ。

 

 

 

 

奥の資料室までの廊下。

 

 

縄文・弥生時代の土器?

 

 

短歌的なもの。

 

 

 

 

資料室はけっこう広い。

 

 

 

宗教・祭りゾーン

海に山もあるということで、それらへの信仰も強かったようだ。

 

 

 

 

別荘を持っていた人たちの図。有名どころがとても多い。

まぁほぼ跡形もなく消えてしまっていて、西園寺邸は悪の組織みたいな厳重ガード装甲で近寄れないし(居住者がいるのだろうか)、伊藤博文邸は大磯プリンスホテルの施設になっているようだが、近くを通ったら営業している感じが無かった。

 

 

 

三井家の別の別荘模型。

 

 

 

城山荘の骨組み模型。

どうしてさっきみたいな完成型でなく、骨組みだけにしたのだろうか?

 

 

 

展示品はバリエーションがあって、あとは横穴古墳とか

突然エモい骸骨だ。

 

 

 

サーフィンが日本で始まったころの、古いボードだとか

 

 

 

海洋生物のトロピカルな展示まで。

宗教から別荘から古代に生物まで、幅広く扱う資料館である。

 

 

 

館内は無料なうえに空いてるし、大磯観光で小休止としては良いポイントだなと思いましたとさ。

 

以上。

 

 

【交通手段】大磯駅からバス5分、「城山公園」下車。

【入場料】無料

【混雑度】★(誰もいない)

【URL】郷土資料館/大磯町ホームページ

 

 

旧吉田茂邸地区と吉田邸

 

 

大磯は、吉田茂の自宅があった土地である。

その屋敷周辺は、旧吉田茂邸地区として公園整備されている。

 

 

 

 

大磯駅から吉田茂邸地区までは歩くと30分程度。

バスは10分単位で出ていて、最寄りの「城山公園」までは5分。

タクシーだらけでバス停の位置が分かりづらいが、道路わたって右手の方である。

 

 

 

 

「城山公園」で下車し国道1号を西へ向かってちょっと歩くと入り口。

 

 

 

 

 

土日はガイドもやっている。

 

 

 

 

公園への入場門。

サンフランシスコ講和条約締結時に、記念として建てられたものだそうだ。

 

 

 

 

入園して最初に見えるのは、日本庭園。

予想以上の規模。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭園から上への階段をのぼり、吉田茂像へ

 

 

 

 

 

鬱蒼とした道を抜けると、開けた道路。

 

右手に太平洋が広がるのだが、潮風を防ぐため松が大量に植えられている。

よって海は見えないが、ところどころ木の間を風がくぐり抜けてきて、それが涼しい。

 

 

 

逆光で見えづらくなっているが、吉田茂像。

 

 

ここからなら海が見渡せる。

 

 

 

さらに奥のほうへ。

 

 

坂を下って、入り口方面に戻っていく。

海側へは松が多かったが、この辺りの樹木は様々で、木かげ木かげ。

 

 

 

入り口の日本庭園の前に戻ってきたら、今度は庭園の向かいにある旧吉田邸へ。

 

 

 

吉田茂の邸宅自体は2009年になんと火災で焼失してしまったのだが、

再築されて2017年から一般公開されるようになった。

 

 

というわけで邸内はやたら新しい。

受付で入場料500円を払って右手に行くと、まずは応接間。

 

 

 

椅子の間隔ちかいな

 

 

 

吉田茂とゆかりのある人々

 

 

階段上がって2階へ

 

 

 

和室になっている。

新築なので、木の香りがすごい。

 

 

うらやましいヒノキ風呂。

 

 

書斎。

和室の片隅に書斎を設けるってなかなか珍しい。

 

 

 

書斎の本棚。

 

 

官邸直通の黒電話があったそうだ。

8年ほども首相をやっていたからこそだが、大磯まで直通電話引いてるってすごいな。

 

 

 

蔵書?

「スポーツ人生万歳」なんてハイテンションだな。

 

2階から降りて1階へ。

 

 

この石あとは、旧邸宅焼失前には建物があった箇所らしいが、

再築はされなかった部分である。

おそらく予算の事情なのだろう。

 

 

 

ただ再築されたおかげでエレベーターが設置されるなど、

バリアフリー吉田茂である。

 

 

 

壮大な食堂部分。

庭園が見えるのがgood。

 

 

高知にルーツを持つ吉田は、その地酒の司牡丹がお気に入りだったようだ。

左のラベルいいな。

 

 

 

食堂からは庭園が見渡せる。

基本どの部屋にも大きな窓があって、外が見えるのが良いところ。

 

 

食堂を出ると、本館はおしまい。

ここからは新館部分である。

 

 

 

これは金の間。室内にいろいろ金が使われているそうなのだが・・

 

 

いまいちよくわからないな。

 

 

 

 

この取っ手の部分がそうなのだろうか。

 

 

 

額縁や襖も、ほんのりゴールドな気がする。

 

 

 

これまたヒノキ風呂。

 

 

 

あと1つあるのが、書斎兼寝室である銀の間。

ベッドと本棚しかない、けっこう侘しい部屋である。

この部屋の銀要素はよくわからなかった。

 

 

吉田邸おしまい。

 

 

 

 

邸宅部分は有料だったけど、庭園部分は無料だし広いから、のんびりするにはいいかも。

案外たのしめる場所でした。

 

以上。

 

 

【交通手段】大磯駅からバス5分、「城山公園」下車

【入場料】500円(吉田邸のみ)

【混雑度】★★★(写真撮ると他人が映り込む)

【URL】大磯町郷土資料館・旧吉田茂邸サイト

 

 

 

山手234番館

 

山手234番館は、外人向けアパートとして1927年に建築された。

木おおいな!

 

 

 

なぜ「234番館」なのかというと、ここの番地が山手234-1だからである。

 

 

壮観な建物であり、山手西洋館の一群をなしているのだが、

なぜかGooglemapでは観光スポット扱いされていない。

 

 

 

 

 

建物は2階建て。

アパートだったこともあり、左右シンメトリーで部屋数は多め。

 

 

 

 

 

玄関入って左手はリビングとしての展示。

レコード機器が置いてあって、頼めば使わせてもらえるらしい。

シックですな。

 

 

 

 

食器棚かと思いきや、建物の破片とかも羅列されているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

逆光のせいで暗くなってしまったが、キッチンは現代的。

 

 

 

 

この建物自体は、1980年代まで実際にアパートとして利用されていたこともあり、

他のアンティークな西洋館と比べて現代的・機能的な感じ。

 

 

 

 

 

第一展示室。昔の備品とか置いてある。

山手資料館の詰め込み具合を見た後で来ると、けっこうスペースに余り感がある。

 

 

 

 

第二展示室は、模型とパンフレット場。

 

 

 

 

 

玄関まで戻って、今度は右側に行くと

インフォメーション&ショップコーナー。

 

 

 

 

大きな蓄音機が存在感を発揮。

 

 

 

 

奥の廊下には、234番館の歴史。

 

さらに奥に行くと、殺風景な事務室しかないので引き返し。

 

 

 

 

事務室の近くには自販機もあります。

 

 

 

 

 

階段で2階へ

 

 

 

 

2Fはギャラリー&会議室。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真展&絵画展という感じ。

 

 

 

 

奥はまた殺風景な事務室。事務室多くないかなあ。

 

 

 

 

建物中央には吹き抜けの中庭があるけど、

広さが中途半端なので、当時の住人はこのスペースを使えていたのだろうか。

 

 

 

西洋館というにしては、アンティーク家具が少ないのと内装が現代的なので、

どちらかというとギャラリー要素を強く感じるのであった。

外観は好きだけどね。

 

 

以上

 

 

【交通手段】元町中華街駅から徒歩10分

      桜木町駅からバス15分「元町公園前」バス停下車すぐ。

【入館料】無料

【土日の混雑度】★★★(写真を撮ると他人が映り込む)

【滞在時間】15~25分

【URL】

www.hama-midorinokyokai.or.jp

 

 

山手資料館

 

山手の外人墓地周辺には西洋館がぞろぞろあるわけだが、

写真右側の緑壁の建物、山手資料館もその一つである。

ちなみに左側の白壁の建物はトイレである。

 

 

 

 

牧場主として財を成した中澤兼吉の和洋併設住宅のうち、洋館部分だけを移設したとのこと。

この移設には人気レストラン「山手十番館」のオーナー、故・本多正道が携わっており、この山手資料館は山手十番館の敷地内にある。

ただ山手十番館のHPでは、資料館について一言も触れられていない。なぜだ!

 

 

 

 

 

 

 

資料館の前にはバラ庭園。

季節じゃないので咲いてなかった。

 

 

 

このあたりは有名な西洋館街で、港の見える丘公園の近くってこともあって通行者はかなり多いし、バラ庭園を見学する人もけっこういた。

 

でもみんな、資料館の中には入らず、ドアの前でUターンしていた。

どうして?有料だから?

 

 

 

 

 

せっかくなので、お邪魔します。

なお入り口のドアは明治時代建築とのこと。

慎重に開いたけど、歴史あるゆえに立て付け具合がイマイチで、あたふたしながら入場した次第。

 

 

 

 

 

残念ながら館内は撮影禁止のため、写真は無し。

 

外観から分かる通り、中はあまり広くない。

1フロア6畳くらいしかなくて、その中に展示物がひしめき合っていた。

 

 

展示品は上述の「山手十番館」オーナーである故・本多正道の収集物がメインであり、ガラスや陶器などの舶来品から、アンティーク家具。

あとペリーの似顔絵入り食器のような、ゆるアイテムもあった。

 

2Fは、すぐ近くにある外人墓地関係。墓地を見に行く人は、その前に立ち寄っても良いと思う。

あとジャパン・パンチ誌についての展示がやたらあった。本多氏のお気に入りだったのだろうか。

 

 

以上。

 

【交通手段】元町中華街駅から徒歩10分。

【入場料】210円

【滞在時間】20分

【土日の混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/spot/details.php?bbid=66

 

 

 

横浜水道記念館

 

横浜水道記念館は、横浜市水道局によるPR施設である。

明治時代に日本初の近代水道を引いた誇らしさを展示している。

 

 

 

 

 

最寄駅は相鉄線上星川駅だが、駅から水道記念館まで

果てしない上り坂を歩くことになる。

一駅隣の和田町駅や、横浜駅から出ているバスに乗り、

浄水場前」で降りれば目の前だ。

 

 

 

 

入場は、うれしい無料である。

 

 

 

中に入ると、最初に出迎えてくれるのはこのカエルの池だ。

入場すると、おそらく人感センサーに反応して、水を放出しはじめる。

案外しゃれた機能に驚く。

そして同時に鳴り出す「がががぁぁぁ」という凄まじい動作音の方にはもっと驚く。

 

 

 

 

建物は4Fで成り立つ。

1F部分は、横浜の近代水道の始まりコーナー。

 

 

 

 

雑にまとめると、

1.江戸末期から開港により横浜の人口が増えだすが、塩水ばかりの土地なので水が不足

2.上流から木の樋(上の写真)を使って水を運ぶが、こんなボロイ樋では漏れるわ菌は沸くわ。

 

 

 

3.というわけで、樋を鉄製(写真上段)に変えたり、ろ過装置(写真下段)をつけたりしたら、安全な水道が出来上がりました。ちゃんちゃんこ

 

という話。

違ってたらすいません。

 

 

 

 

そんな近代水道を作ったパーマーさん。えらいひと。

 

 

 

ぼろい我が家にも水道を引けるようになりました。

これが蛇口の誕生秘話である。

 

 

 

 

そんな歴史の流れを放映するビデオブースもあり。

 

 

 

いかにも行政施設な階段を上って2Fへ。

 

 

 

体重と、体内の水分量を測ってくれる体重計。

そんなことより、この人形怖いな。

 

 

 

2F部分は、現在の水道施設についての展示。

 

 

 

カエルによる水の循環の解説劇。

劇中ところどころで手元のボタンを押す必要があり、

その際はかなりカエルにせかされる。

 

 

 

クイズコーナー。

足元にABCのボタンがあり、踏んづけて回答する。

なかなかアクティブさを要求する記念館である。

 

 

 

 

水道管から異音を聞き取り、漏水箇所を探すコーナー。

ちなみに漏水箇所を見つけても、特になにもない。

 

 

 

 

3Fは事務室。みてのとおり、THE行政施設。

あと近代水道100選の写真がドガドガ貼ってある。

 

 

 

 

 

 

4Fは展望フロア。

隣接の西谷浄水場が見渡せる。

 

 

天気のいい日は、スカイツリーもみえるらしい。

 

ちなみにこのフロアは窓開けっぱなしなので、夏場は虫に注意。

 

 

記念館内はおわり。

 

 

 

 

敷地内には他にもいくつか展示物がある。

このUFOは、ろ過装置の洗浄水を貯めている水槽。

 

 

 

 

併設されているのは、水道技術館だ。

 

 

 

 

 

 

展示してあるのは文字通り、水道施設の技術や装置である。

記念館よりもかなりマニア向けの内容であり、私にはさっぱりわからなかった。

 

以上。

 

 

【交通手段】横浜駅、相鉄和田町駅などからバス

【入場料】無料

【滞在時間】30~40分

【土日の混雑度】★(だれもいない)

【URL】横浜市 水道局 横浜水道記念館