山手234番館
山手234番館は、外人向けアパートとして1927年に建築された。
木おおいな!
なぜ「234番館」なのかというと、ここの番地が山手234-1だからである。
壮観な建物であり、山手西洋館の一群をなしているのだが、
なぜかGooglemapでは観光スポット扱いされていない。
建物は2階建て。
アパートだったこともあり、左右シンメトリーで部屋数は多め。
玄関入って左手はリビングとしての展示。
レコード機器が置いてあって、頼めば使わせてもらえるらしい。
シックですな。
食器棚かと思いきや、建物の破片とかも羅列されているのであった。
逆光のせいで暗くなってしまったが、キッチンは現代的。
この建物自体は、1980年代まで実際にアパートとして利用されていたこともあり、
他のアンティークな西洋館と比べて現代的・機能的な感じ。
第一展示室。昔の備品とか置いてある。
山手資料館の詰め込み具合を見た後で来ると、けっこうスペースに余り感がある。
第二展示室は、模型とパンフレット場。
玄関まで戻って、今度は右側に行くと
インフォメーション&ショップコーナー。
大きな蓄音機が存在感を発揮。
奥の廊下には、234番館の歴史。
さらに奥に行くと、殺風景な事務室しかないので引き返し。
事務室の近くには自販機もあります。
階段で2階へ
2Fはギャラリー&会議室。
写真展&絵画展という感じ。
奥はまた殺風景な事務室。事務室多くないかなあ。
建物中央には吹き抜けの中庭があるけど、
広さが中途半端なので、当時の住人はこのスペースを使えていたのだろうか。
西洋館というにしては、アンティーク家具が少ないのと内装が現代的なので、
どちらかというとギャラリー要素を強く感じるのであった。
外観は好きだけどね。
以上
【交通手段】元町中華街駅から徒歩10分
桜木町駅からバス15分「元町公園前」バス停下車すぐ。
【入館料】無料
【土日の混雑度】★★★(写真を撮ると他人が映り込む)
【滞在時間】15~25分
【URL】
山手資料館
山手の外人墓地周辺には西洋館がぞろぞろあるわけだが、
写真右側の緑壁の建物、山手資料館もその一つである。
ちなみに左側の白壁の建物はトイレである。
牧場主として財を成した中澤兼吉の和洋併設住宅のうち、洋館部分だけを移設したとのこと。
この移設には人気レストラン「山手十番館」のオーナー、故・本多正道が携わっており、この山手資料館は山手十番館の敷地内にある。
ただ山手十番館のHPでは、資料館について一言も触れられていない。なぜだ!
資料館の前にはバラ庭園。
季節じゃないので咲いてなかった。
このあたりは有名な西洋館街で、港の見える丘公園の近くってこともあって通行者はかなり多いし、バラ庭園を見学する人もけっこういた。
でもみんな、資料館の中には入らず、ドアの前でUターンしていた。
どうして?有料だから?
せっかくなので、お邪魔します。
なお入り口のドアは明治時代建築とのこと。
慎重に開いたけど、歴史あるゆえに立て付け具合がイマイチで、あたふたしながら入場した次第。
残念ながら館内は撮影禁止のため、写真は無し。
外観から分かる通り、中はあまり広くない。
1フロア6畳くらいしかなくて、その中に展示物がひしめき合っていた。
展示品は上述の「山手十番館」オーナーである故・本多正道の収集物がメインであり、ガラスや陶器などの舶来品から、アンティーク家具。
あとペリーの似顔絵入り食器のような、ゆるアイテムもあった。
2Fは、すぐ近くにある外人墓地関係。墓地を見に行く人は、その前に立ち寄っても良いと思う。
あとジャパン・パンチ誌についての展示がやたらあった。本多氏のお気に入りだったのだろうか。
以上。
【交通手段】元町中華街駅から徒歩10分。
【入場料】210円
【滞在時間】20分
【土日の混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/spot/details.php?bbid=66
横浜水道記念館
横浜水道記念館は、横浜市水道局によるPR施設である。
明治時代に日本初の近代水道を引いた誇らしさを展示している。
果てしない上り坂を歩くことになる。
「浄水場前」で降りれば目の前だ。
入場は、うれしい無料である。
中に入ると、最初に出迎えてくれるのはこのカエルの池だ。
入場すると、おそらく人感センサーに反応して、水を放出しはじめる。
案外しゃれた機能に驚く。
そして同時に鳴り出す「がががぁぁぁ」という凄まじい動作音の方にはもっと驚く。
建物は4Fで成り立つ。
1F部分は、横浜の近代水道の始まりコーナー。
雑にまとめると、
1.江戸末期から開港により横浜の人口が増えだすが、塩水ばかりの土地なので水が不足
2.上流から木の樋(上の写真)を使って水を運ぶが、こんなボロイ樋では漏れるわ菌は沸くわ。
3.というわけで、樋を鉄製(写真上段)に変えたり、ろ過装置(写真下段)をつけたりしたら、安全な水道が出来上がりました。ちゃんちゃんこ。
という話。
違ってたらすいません。
そんな近代水道を作ったパーマーさん。えらいひと。
ぼろい我が家にも水道を引けるようになりました。
これが蛇口の誕生秘話である。
そんな歴史の流れを放映するビデオブースもあり。
いかにも行政施設な階段を上って2Fへ。
体重と、体内の水分量を測ってくれる体重計。
そんなことより、この人形怖いな。
2F部分は、現在の水道施設についての展示。
カエルによる水の循環の解説劇。
劇中ところどころで手元のボタンを押す必要があり、
その際はかなりカエルにせかされる。
クイズコーナー。
足元にABCのボタンがあり、踏んづけて回答する。
なかなかアクティブさを要求する記念館である。
水道管から異音を聞き取り、漏水箇所を探すコーナー。
ちなみに漏水箇所を見つけても、特になにもない。
3Fは事務室。みてのとおり、THE行政施設。
4Fは展望フロア。
隣接の西谷浄水場が見渡せる。
天気のいい日は、スカイツリーもみえるらしい。
ちなみにこのフロアは窓開けっぱなしなので、夏場は虫に注意。
記念館内はおわり。
敷地内には他にもいくつか展示物がある。
このUFOは、ろ過装置の洗浄水を貯めている水槽。
併設されているのは、水道技術館だ。
展示してあるのは文字通り、水道施設の技術や装置である。
記念館よりもかなりマニア向けの内容であり、私にはさっぱりわからなかった。
以上。
【入場料】無料
【滞在時間】30~40分
【土日の混雑度】★(だれもいない)
【URL】横浜市 水道局 横浜水道記念館
シルク博物館
開港広場にどかんと佇んでいるのはシルクセンター。
その2F部分はシルク博物館として、生糸業のPR施設になっている。
このシルクセンター及び博物館の歴史は案外古く、1959年の開館である。
高度経済成長でイケイケどんどんな時代に勢い余って建てられた感があるが、
その後の不況や生糸業界の縮小という逆風に押されつつ、
今日までがんばって生き残ってきたらしい(適当)。
シルク博物館でまず目に入るのが、この「まゆるん」。
チョウチョ+まゆ?
手はどこから来たんだろう。
入り口は階段を上って2Fから。
ビルの側面を通るということで、かなりの殺風景。
入り口。
遠目からだと倉庫にみえるので、本当に営業しているのか不安になる。
ただ中に入ると、きれいな展示ホールで安心。
入場料は500円。山手の西洋館が入場無料なことと比べると
すこし割高な感じがしてしまうが。
受付をでると、まずは常設展。
絹や蚕の解説が展示されている。
各繊維に触れられるブース。
たしかに綿や羊毛など他の品に比べると、絹は断トツですべすべで触り心地がよい。
昔の手織り機を体験できるブースも。
機織り機械の新旧。右の自動機械は富岡製糸場でも見たな。
いきなり蚕の展示があるので、苦手な人は注意!
この階の奥の方から企画展となる。
今回は織りの手法についてだった。
最奥のホールではイベントをやっていて、良い身なりをした人達が次々入場していった。この辺りは、さすが歴史ある組織といったところか。
スカーフ親善大使なんてあるんだな。
3Fも企画展の続きと、一部常設展。
とつぜん服装についての展示がはじまり、2Fに降りておしまい。
以上。
【交通手段】日本大通り駅から徒歩5分
【入場料】500円
【土日の混雑度】★★★(写真撮ると他人が映り込む)
ニュースパーク(日本新聞博物館)と放送ライブラリー
日本大通りにあるニュースパーク(日本新聞博物館)は、新聞をメインにジャーナリズムについて展示している博物館だ。
西欧風の堅牢な建物が並ぶ日本大通りだが、
その一角をなすのが横浜情報文化センター。
建物にはいると、3F部分にまで届くこのドでかい輪転機をみることになる。
実際に静岡新聞社で使われていたらしい。
4ページの新聞を、1時間で15万部印刷できるとのこと。
ニュースパークの受付は2Fだ。輪転機の正面にあるエスカレータでのぼる。
受付を済ませると、正面には全国の新聞だらけのコーナー。
去年の新聞記事もあったので、随時入れ替えているんだと思う。
この2F部分は、会議室的なゾーンと、企画展のゾーンで成っている。
企画展は撮影禁止とのこと。
そそくさと3Fの常設展へ。
こちらは撮影可能。
最初のコーナーには、再び輪転機が登場。
ジャーナリズムの信念が書き連ねられている。
しっかり守っていただきたいものですねぇ(すっとぼけ)
過去の遺品。
国民新聞のちゃんちゃんことか、対中国交正常化時に中国へ渡った
記者のパスポートとか。
次は、情報の海コーナー
印刷技術の歴史が展示されている。
時代が進むごとに情報量が増加していくことの展示。
2000年以降の量がハンパない。
海を抜けると、「情報に踊らされずに、正しく理解しましょう」のコーナー
情報に踊らされてしまった人の例が、マンガ付きで掲載されている。
桃太郎と赤鬼による、ゆるふわ情報解説も。
最後のコーナーはいろいろ。
新聞記者になって新聞を作れるコーナー。
作った新聞はこうやって展示してもらえるらしい。
新聞に挟まっている広告で、優秀なものを評価する賞があるらしい。
受賞作品の展示ブース。
ゲームもあるよ。
周りの目が気になってやらなかったけど。
子供の遊び場も新聞だらけである。
以上でニュースパークは終わり。
なお同じ建物の8Fに、放送ライブラリーという施設がある。
ニュースパークが新聞にライトを当てている施設なのに対し、
こちらはTVやラジオを扱うスポットだ。
入り口付近でスマホを手に持っていたら、
受付のお姉さんが駆け寄ってきて「施設内は撮影禁止です」とのこと。
ちなみに上の写真は=施設外にあったので大丈夫だよね、きっと。
というわけで写真は無いのだが、なかなか楽しめる施設だった。
この施設は8Fと9Fにわたっており、8Fは過去の番組が見れる視聴ブース。
9Fは展示コーナーだ。
9Fには、電波・放送の仕組みを解説した展示や、人気番組・歴史的放映シーンを時代別に紹介するシアターがある。
シアターは1950年代の番組から紹介するもんだから、けっこう中身が重厚である。
さらにリポーターやディレクターの仕事を経験できるコーナーもあるので、子供連れは楽しめると思う。あと騒ぎたい盛りの男子学生も。
これだけあって入場無料というのだから、TV業界の強さを思い知るわけである。
以上
【交通手段】日本大通り駅から徒歩5分
関内駅から徒歩15分
【滞在時間】 ニュースパーク・放送ライブラリーそれぞれ30分
【入場料】ニュースパーク 400円
放送ライブラリー 無料
【土日の混雑度】★★★(館内にちらほら)
【URL】