古関裕而記念館
『栄冠は君に輝く』とか『六甲おろし』の作曲者 古関裕而が福島市出身なので、記念館があるのです。
福島駅からバスで10分「日赤病院前」停留所で降りて徒歩2分。 バスは本数が多いけど系統も多くて複雑なので気を付けよう。入場料は無料です。
古関裕而(1909-1989)は、クラシックから大衆音楽・スポーツの応援歌まで手広く手掛け、生涯で5000曲以上も作曲をした音楽家です。
・・と言いつつ、私は冒頭に挙げた2曲しか知りませぬ。まぁ活動していたのが1930年代~70年代ですからね。ただ今日でもテレビで使われている曲もあるから、聞けば意外と分かるかもしれませんな。
なお2020年前期のNHK朝ドラ『エール』は古関裕而が主人公なのです、すごいぞ!
しかし1点注意事項があって、朝ドラ主人公の名前が「古山裕一」とされているのだ。あれ、名前が違う・・ということはフィクション要素が強そうですね。
もしあなたが朝ドラ『エール』が完全なドキュメンタリーでないことや、ダンブルドアはセブルス・スネイプに殺されることを知らないのであれば、十分注意して、甲子園球場の砂やトラッキーを手放さないようにしてください。
(1Fの様子。画像は公式HPより)
館内はお高そうなソファやテーブルが並んでいて、なんだかホテルのカフェやサロンみたいです。作曲者の威厳ってやつですね。
展示されているのは当時の楽譜・古関裕而の持ち物など。生涯を詳しく説明するパネルはなく、代わりにビデオブースがあるので、そちらでご覧ください。
またヘッドホンブースもあって、古関裕而が作曲した音楽のうち100曲を試聴することができます。作曲したのは合計5,000曲だから、1/50ですね。
しかし5,000曲も作って、本人は果たしてぜんぶ覚えているんでしょうか。
この人、『六甲おろし』だけじゃなくて、巨人の『闘魂こめて』『野球の王者』って応援歌も作ってるんですよね。対立する敵のどちらにも肩入れするとは、命知らずだな古関裕而。
さらに早稲田と慶応の応援歌も手掛けてるんですよね。火中の栗を拾いに行きまくっており、このままだとカシミール地方とか北緯38度線とかにも飛び込んでいきそうなので少しご自愛されたほうが良い。
『君の名は』って作品がブームしたと思うんですけど、これの主題歌も古関裕而の曲だそうです。すごいな、現代の若者文化にまで影響を及ぼしているじゃないか。『六甲おろし』と『闘魂こめて』と『前前前世』。これテストに出ます。
すみません、間違えました。1952年のラジオドラマの方でした。 しかしこの時代のラジオドラマって生放送だったそうです。出演者のセリフ読み上げは全部ライブ放送。
BGMも古関裕而が担当したんですが、その演奏まで生中継だったそうな。毎回スタジオでバイオリンか何か弾いていたらしい。すごいなそれ。現代版『君の名は』も上映するたびにRADWIMPSがスクリーン裏で生演奏するとよい。
曲はこれです。おしまい
【交通手段】福島駅からバス10分(本数多数だが系統複数なので要注意)
【入館料】無料
【滞在時間】60分
【混雑度】★★★(館内にちらほら)
【URL】古関裕而記念館