C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

高原郷土館(神岡町)

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「城」と「鉱山の資料館」と「昔の住居」という、「むかし神岡にあった」こと以外の共通点がなんも無さそうな3施設をセット販売している資料館です。「高原」という単語に一切イメージ結びつかないのもポイントが高い。これなら敷地内にインド料理屋とかタイ式マッサージがあっても違和感ないのではないか。

入館料は470円です。

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まずは城に入ります。神岡城だそうです。

公式HPには「武田信玄の命により築かれた」とあるんですが、現地の説明板には「武田信玄の配下である山県昌景が、現地を支配していた江馬氏に命じて築かせた」と書かれてました。公式、中間をはしょって話を大きくするんじゃない。

あとこの城は当然復元ですが、建築前に現地にあったのは櫓の跡で、その上に建てたらしい。城と言うより砦だったと思われる。

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館内の展示品は戦国っぽく鎧とかなんですが、説明書きが全然ないのね。いつの時代の誰のものなのか、解説一切なし。観客のイマジネーションにすべて委ねる。一種の前衛芸術なのかもしれない。

鎧の足元に緑色のケース置いてありますが、何も挟まってませんね。武田が滅亡したときに恵林寺の坊主とまとめて信長が全部焼いてしまったのかもしれません。

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こっちの鎧は説明書きがあったーと思ったら、着ていた人ではなく作った人についてだった。製作・著作 田口さん(終)。そうですか。あと3,000年もすれば戦国~昭和の400年差は誤差の範囲になるだろうから、未来人にとっては「戦国時代の鎧」という意味で置いてるのかもしれない。

それよりも後ろのエンブレムは何?まさかオリジナル家紋?だったら胸アツ過ぎる。苗字書かなければバレなかったのになんで書いちゃったの。

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城下町の地図かと思ったんですが、よく見ると「大坂夏の陣」と右上に書いてあった。神岡城どころか岐阜県すら関係なくて笑ってしまった。なんだか郷土資料館と言うより、個人の持ち物・作ったもの集めて飾っている感がありますね。フリーマーケットに近い。もしくはハードオフ神岡城店。

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最上階からの景色は、町を見渡せてなかなか良いものがありますね。めっちゃ靄がかかってますけどね。標高500m程度あるそうです。

すごく長い道のりを抜けてたどり着いた、ラスボス一歩手前の町並感があります。実際、神岡までの道のりはかなり遠いうえに、数年前に行こうと思ったら台風での土砂崩れで道路寸断されて行けなかったことがありました。「カミオカンデ新築のため地下掘ってたらワープの扉を見つけた」とかないと、災害時大変そうである。

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次に見るのが鉱山資料館。神岡は鉱山の町、でした。

主な生産物は亜鉛で、国内生産量の半分近くを占めた時期もあったそうです。2001年に閉山?したようで、もう掘っては無いようですが。鉱山全盛期は神岡町に3万人弱の人口が居ましたが、今は半分以下の1万人ちょっと。

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鉱山を掘り出して精製するプロセスの模型。文章での説明も結構あったんですが、細かい内容でそっちの知識が無いと全然分からん!系の展示でした。

 

ところで神岡鉱山といえば、イタイイタイ病の原因地ですね。亜鉛精製の副産物?か何かで出来るカドミウムが廃水として河川に流され、神通川を通って下流富山県へ。農作物や飲み水をつうじて摂取・体内に蓄積されると発病。体を少し動かす、酷いと寝返りを打ったり笑ったりするだけで骨折し凄まじい痛みが走るって、コミカルな病名のくせに冗談じゃないレベルの重篤である。

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工場稼働時の神岡町の様子。建物がひしめき合ってますね。

なお資料館の中にはイタイイタイ病の文字は一切ありませんでした。この郷土館一帯を公園として整備したのが、神岡鉱山の運営企業 三井金属鉱業ですからね。1970年整備って書いてあったので、ちょうどイタイイタイ病の裁判やってる時です。訴訟は三井側の全面敗訴で、「イタイイタイ病はお前らの神岡鉱山のせいだから!」って誓約書まで書かされたんですが、企業HPにも言及はありませんでした。単純に黒歴史だからね、ノーカン!ノーカン!ってやりたくなる気持ちも大槻班長ならわかるでしょう。

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ちなみに、ここで生産していた亜鉛は合金やメッキに用いるものです。サプリメントでは無いです。相当サイズと厚さがあり、凶器としても使えます。朝ちょろっと舐めるだけで1日分の亜鉛が取れそうです。

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んで最後に残ったのは「松葉家住宅」。明治自体の建築ですが、要はよくある古民家ってことで、もう外観だけでいいでしょう(雑)

中もざっと見ましたが、民具の類が2Fまでぎっしり置いてありました。

おしまい。

 

【滞在時間】60分

【混雑度】★(誰もいない)

【URL】高原郷土館(神岡城)|観光・体験|飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」