C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

黒部川電気記念館

黒部の太陽』読みましたか。半世紀前の小説、いまさら何言うとんねんって感じですが。

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関西電力による黒部ダム建設のドキュメンタリー。工事期間7年で殉死者171名。

搬送用ゴンドラに乗ってたら突然傾いて谷底に転落しかけたとか、娘が白血病になったけど現場を離れるわけにもいかなかった工事責任者など、経済成長の裏で命を削る壮絶な悲喜こもごもだ。

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(青いのが黒部川(適当))

黒部ダムがあるのは黒部川。長野との県境にある北アルプスから富山方面へ下って日本海に注がれ、水量が豊富なので水力発電に適しています。
なので沿川にダムが幾つも作られているのだが人里離れた山奥に建設するわけだから難航不可避。なかでも戦前にできた黒部川第三発電所は軍部の突貫工事でやらされたから労働環境は最悪で、ダイナマイト爆発や冬季の雪崩でバンバン人が死んだらしい。や軍クソ。

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そんな壮絶な歴史だから宇奈月温泉黒部川電気記念館を設けて宣伝しているのです。
すぐ正面には黒部峡谷鉄道宇奈月駅があり、トロッコ列車の時間待ちで見学できます。入館無料。ダムカードも配布されています。

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しかし観光客の皆様に血なまぐさいダム建設史を伝えるのもマズい、垢BANされちゃう。てなわけでそういう面は削除し、水力発電の仕組み・黒部ダム建設成功シーンなど映倫に引っかからない範囲でご紹介しています。

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とはいえダムのメンテナンス写真、高所恐怖症の人はこれだけでごはん3杯くらい死ぬ思いができるのでは。ダム内部点検・外の足場の雪かきシーンですが、落ちたら死ぬどころか遺体も見つからなさそう。

関電のダム技師採用は役員面接のあと、本社ビルの最上階からバンジージャンプできるか試されるのだとマックでJKが話してました。

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黒部峡谷鉄道の車窓が見られます。発電所に人員・資材を運搬するトロッコですが、観光用に乗車することも出来ますね。片道80分あるので行きは良いのだが帰りは疲労困憊になるのがネック。

冬は雪山になって危険なのでトロッコ運休するんですが、ダム運営は停まらない。働く人は現地に泊まり込みになるそうな。うげー。

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その人たちの食料はどうするか。線路の横にトンネルが掘られていて、これを歩いて品を届けるらしい。その距離、片道10km。何十キロにも及ぶ荷物を担いで。そんな恐ろしいことが関電のFacebookにさらっと書いてありました。

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黒部ダム建設の概要ビデオも放映中。あまりにも概要すぎるので事前知識なしで見ると「あ、なんか工事してる。爆発した。みんな喜んでる。うへー」で終わります。
扇沢トンネル掘削がメインなので内装もそれっぽく雰囲気だしてますね。

 

という感じです。
そんなに展示量あるわけではないので時間調整に使えます。どうぞ

 

【滞在時間】40分
【混雑度】★★(他に数人)
【URL】

www.kepco.co.jp