伊那市民俗資料館(高遠なつかし館)
よくある民俗資料館。民具とか農機具とか飾ってます。
館名「なつかし館」だが、これら道具をなつかしいと思う人はもう後期高齢者か、もしくはもう墓のなk【This Tweet violated the Twitter rules】
高遠駅バス停から徒歩10分弱。入館料は200円。
展示室はさほど大きく無いですが、この隣に古民家があってそちらも入れます。
休憩スペースがあるから、バスの待ち時間によいかも。
他の資料館でよく見かける展示物も多いので、気になったものだけ書きます。
玄関の正面に置かれている大きな鐙。花嫁が使うらしい。何のために?
結婚してみたけど、やっぱこの夫ビミョー!ってなったら流鏑馬の的にでもするのだろうか。もっと良い男を捕まえるための神事、みたいな。
違った。この地方では白装束を着た花嫁が豪華に装飾したお馬さんに乗り、実家から嫁ぎ先に向かうそうです。なんかすごい大名行列になりそう。まぁ大正時代までの風習なので今はやってないようですが。
これ乗馬の練習も必要ではと思って近隣の乗馬クラブのHPのぞいてみたのですが、レッスン1時間で5,000円~10,000円と結構いい値段する。
これは饅頭の蒸籠。薄皮でこしあんをたっぷり包んだ高遠まんじゅうは江戸時代に誕生。高遠藩主がたびたび将軍に献上するくらい品質が良かったらしい。
献上するなら伊那名物のイナゴやハチノコじゃないんですか?と言いたくなったが、献上した瞬間に首をハネられることを高遠藩の人々も分かっていたのだろう。
説明書きによると、饅頭は信州名物「おやき」の亜種として作られたそうな。おやきの方がむしろ亜種な気もするが。
城下町には必ず酒があります。高遠では黒松仙醸。
目玉商品がなんと どぶろく。所ジョージの番組で取り上げられたらしい。
バス停に行く途中に古い酒蔵があって以前は試飲ができたそうですが、コロナのせいか開いていませんでした。涙。オンラインショップで買うか。
ティッシュみたいなノリで言われても困りますがな(お手玉です)
石板。チョークではなくて石筆を使って文字を書きます。
チョークの字は水にぬれると消えてしまいますが、石筆で書いた字は消えないので、今でも建設現場でマーキングに使われています。
実際に書いてみたんですが、けっこう力を込めないと字が薄くなり見えなくなってしまいます。3文字書くだけで指がだいぶ疲弊した。昔の子供たちはとんでもない指力を持っていたんだな
※ 太い石筆ならたやすく書けるそうです。
展示室はおしまい。
となりに建っているのは高遠藩に代々仕えていた医師の屋敷。武家屋敷は日本全国たくさんありますが、医者の屋敷は希少だそうです。
お医者さんは夜間救急もやらないといけないので、すぐ診察できるように玄関の土間のすぐ横を診察室にしてました。すごい!お医者様の鑑!!
・・っていうよりは土間が寒々しいので、病気よりも極寒による心臓発作で死ぬのではないかと思いました。たぶん診察室のさらに横に仏壇があるはず(迷推理)
座敷はとても広いのでジャイアントスイングやトリプルアクセルしても十分なスペースが有ります。
最後にお茶の間。家族団らんの場所ですが、なんなんすかねこのドデカ提灯くんは。こんな縦長にしなくても明かり足りるでしょ。
油断して立ったまま入室すると無事に頭をぶつけることになる。
なにか家庭内ルールでもあったのだろうか。「もしぶつかったら今日の晩御飯は全部ざざ虫な!」とか。
おしまい。
【滞在時間】30分
【混雑度】★(誰も居ない)
【URL】伊那市民俗資料館 利用案内:伊那市公式ホームページ