C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

松本市立考古博物館

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縄文~平安頃の古代を扱う資料館です。松本駅の南東、車で20分ほどの山の中。

日通のトラックが立ちふさがっていましたが、これは展示物ではなく普段は居ないと思われます。

 

市のHPでは中山線ってバス路線が最寄りだと書かれていますが、アルピコ交通の路線図に載ってないので廃止された模様(哀)

松原線の棚峯停留所が一番近くて、徒歩25分くらい。本数は1時間に2本、意外とあります(地方基準)。

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入館料は200円。館名通り考古品がずらーっと並んでいます。

奈良・平安頃に信濃国国府が置かれていたこともあり、古代から集落・都市として発展していたようです。東日本最古レベルの古墳も見つかっています。

信州の中心と言えば松本!見ろ、長野市がゴミのようだ!、、そんな時代もありました(哀愁)。

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というわけで掘り出し物の種類もさまざま。縄文時代の器、上から見ると普通の皿に見えるけれど、横から見ると穴がブツブツブツブツ。なんという気味の悪さ。集合体恐怖症の縄文人は悶絶不可避。

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壁に空いている穴の中には土偶の展示。壁はオシャレな装飾ですが、土偶自体はそろいもそろって変顔でした。人知を超えたものに祈る祭祀なので、超人的な顔が求められるのです。

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この展示の裏側では石棒が並んでいました。10本くらいあったが、ここまで石棒ばかり並べる博物館もあまり無いのではないか。きっと小学生男子は大盛り上がりで、こればっかり見てると思うし、そんなんだから高学年の女子には軽蔑される。

照明の関係でちょっとシルエット気味になっているのが逆にモザイクみたいですね(小学生)

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「人面付き土板」。珍しい品でなかなか発掘されないようです。描かれているのは女性らしい。どうやって分かるんだ?

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なお発掘時はこのように割られて重ねて置かれていました。扱いが雑である。

一部分を壊すのは土偶ではよく見ます。足の病の完治を祈って、土偶の足を折って埋めた説とか。しかしこの土板は体が真っ二つですからね。全身爆死するくらい悪かったのだろうか。

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須恵器の展示コーナーでは出土品を手に取って眺められるんですが、もとの土器の形が想像できないレベルでぐちゃぐちゃで、一体どうすればいいんですかね(困惑)

精製に失敗した鉄の塊と言ってもたぶん通用する。

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また珍しい品として、弥生時代の「手あぶり型土器」なんてのがありました。手を温める暖房用具っぽいのでこの名前だそうですが、私にはネコの家に見える。ねこつぐら。

用途は不明。犬は縄文時代から日本にいましたがネコの輸入は奈良時代以降なので猫ハウスでは無いようです。残念。

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館内はおしまいです。外には小さな広場と、竪穴式住居らしきものがありますが、どう考えても3密を防げないので閉鎖されておりました。

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しかし広場内に何体か動物を描いた板があるんですが、やらしい表情してるんですよね。もうちょいファンシーに出来なかったのか。左から2体目はそもそもこの世のものでは無さそうに見えますが。みんな、輪ゴムで仕留めておしまい!

 

【滞在時間】30分

【混雑度】★(だれもいない)

【URL】松本市立考古博物館