飯田市上郷考古博物館・秀水美人画美術館
飯田市の古代に特化した博物館に、美人画の美術館を並べたという異種格闘技系の施設です。なぜその組み合わせなのか。
最寄り駅はJR飯田線の伊那上郷駅ですが、飯田駅からでも徒歩25分で来れます。しかし飯田線って1時間に1本程度と、意外に本数あるんですね。3時間に1本くらいかと思っていたよ。
入館料は200円。博物館の展示はこの1部屋です。古代~奈良・平安くらいまでの出土物を扱っています。その時代の遺跡が周辺に結構あるそうです。
鎌倉時代?それは失われたのだ。
なので展示品はこういうものです。石器とか縄文土器。これはこれで良いんですが、ちょっと変哲がなさすぎてインパクトに欠けるところ。もっと変顔の土偶とか超絶巨大石棒とか掘り出してどうぞ(無茶ぶり)
そのことを博物館側も理解しているのか、展示室の中央に大きなモニュメント物体があります。なんじゃこりゃ。
後ろから見ると材木であった。うーん(審議中)
いろいろネタを探してみたけど遺跡から派手なもの見つからなかったので、とりあえず大きなもの置いたのか。「なんでも良いから目立つものを!」という学芸員の苦労が滲み出ている、のかもしれない。
ただ展示解説によると、このヒノキは弥生時代のもので、山中で発掘されたのだと。てっきり裏の山で伐採したただの大木かと思った。まさかの化石。いちおうヒノキの香りはかすかにする。
とつぜん壁から手がにょきにょき生えていてビックリした。現代アートの始まりです。考古博物館とはいったい。
よく見ると、石器の使い方を説明する展示であった。
さて、これで博物館は終わってしまいました。滞在20分くらいかな。
博物館の横にもう1棟ありまして、民家でも倉庫でもなく、秀水美人画美術館です。
飯田出身の日本画家 浅井秀水を扱っております。
館内撮影禁止なので、画集の表紙で作風をご想像ください。まさに日本画+美人画。
ネット検索しても、Wikipediaにも何にもヒットしないくらいの知名度ではありますが、フランスでは100年以上の歴史がある展覧会サロン・ドートンヌの会員になっているので、あちらでは有名なのかもしれません。
何点か、美人画なんだけれど首が変な形になっている絵があったので、フォービズムでキュービズムな影響を受けているものを思われます(適当)
おしまい
【滞在時間】30分
【混雑度】★(誰も居ない)
【URL】飯田市上郷考古博物館