川本喜八郎人形美術館
人形劇だいすき飯田市の、人形特化型美術館です。
川本喜八郎(1925-2010)は人形劇アニメの大家で、NHK『人形劇 三国志』『平家物語』、その他アニメやCM制作多数。この人が飯田市に多くの人形を寄付したので、それを展示しています。
飯田駅から徒歩15分、入館料は400円です。
(画像は川本喜八郎 - Wikipediaより)
川本さん自身は人形自体も作品も作るらしい。日本アニメーション協会名誉会長。協会HPを見たら手塚プロダクションやらデジモンやおしりかじり虫の製作者がいた。強そう。
別に飯田市出身でも何でもないのだが、飯田で毎年開催している人形劇イベントに参加した際に地元住民の熱意に感化されて、この地への人形寄贈を決めたんだそうな。
代表作『人形劇 三国志』。NHKで1982~84年と長期放送されました。↑のリンク先から映像の1部を見ることができます。全68話。
登場人物アホほど多いので人形制作は凄まじい労力だったと察せられる。また声優が必要ですが、100人単位で集めるなんてジブリですらやらないと思われ、そのため10人の声優で担当したようです。1人7~8役。ヘリウムガスでも使って声を変えたのかな?
森本レオは、諸葛孔明・呂布・曹丕・許褚・呂蒙・ゴードン・夏侯惇などを担当しました。
三国志人形たちの大半がこの美術館に寄贈されたので、それが売りになっております。館内は撮影禁止ですが、入り口にある諸葛孔明だけOKでした。
劇の本編みてませんが、ストーリーは蜀中心で、吉川英治の三国志寄りらしいです。ということは横山光輝の漫画とも流れは同じ。むむむ。
オリジナルキャラとして呂布の弟が出て来たり、関平が生き残って戦い続けたり、島田紳助が司会進行したりするそうです。
「飯田市川本喜八郎人形美術館」にて、新しい展示の仕込みを終え、2020年1月30日から「桃園の誓い」「三顧の礼」の場面などの「三国志」人形63体と人形アニメーション「花折り」「李白」などの総勢76体の川本作品が展示中です。みなさん是非ご覧ください。https://t.co/zBvQWKAZ4U pic.twitter.com/9wPqnH1cQh
— 川本喜八郎/川本プロダクション公式 (@chirok_kawamoto) February 10, 2020
展示室には三国志の人形たちが60体、それ以外の作品で20体ほど。
序盤のキャラがかなり豊富で、何進とか蹇碩とか盧植先生まで揃ってたのは驚き。三國無双しか知らない勢はポカーンだと思う。徐庶の母まで居たのは笑った。
ちなみに川本さんお気に入りキャラは曹操だそうですが、そのためか曹操人形はいろんな展示会に引っ張りだこにされて色褪せちゃったそうです。天下人は苦労しますねえ。
おしまい
【滞在時間】40分
【混雑度】★★(他に数人)
【URL】飯田市川本喜八郎人形美術館