C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

駒ヶ根市立博物館

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駒ヶ根市の博物館です。駒ヶ根駅から徒歩15分。

見た感じ、建物が何棟も並んでいてスケールが大きい。これは展示のボリュームがすごそうですね。果たして何時間かかることやら。

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・・と思ったら、展示室はこの1室。そんな馬鹿な。

どうも公民館や図書館など複数機関が同居しているようです。所要時間90分くらい見込んでたんですけど、プランあっさり瓦解ですね。30分ってところです。

入館料は無料です。

 

常設展はなく、企画展オンリーのようです。この時は「上伊那地方に疎開した陸軍登戸研究所の真実」がテーマでした。

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(前身の陸軍科学研究所の建物前。はいチーズ!チーズに毒は入れないでね!)

登戸研究所ってのは川崎市の登戸に設けられていた、陸軍の謀略研究機関です。スパイ作戦・毒物を始めとした生物化学兵器・敵国民の洗脳宣伝手段などを調査・実験していたらしい。現在は明治大学の生田キャンパスとなり、資料館もあります。

この一部が第二次世界大戦中に伊那に疎開してきたってので、その特集展示なのです。

 

伊那・駒ヶ根にやってきたのは、主に研究所の2科・4科の2部署だったそうです。

2科の担当は生物化学兵器。毒物や細菌を扱ってました。こわいこわい。

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一方で4科は兵器製造が担当で、伊那にも工場が作られて学徒動員されていました。しかし兵器に混じって面白道具まで作っている。目には見えないけど、紫外線を当てたり溶液を塗ったりすると文字が浮かびあがるペンキです。チャレンジ1年生の付録オモチャにありそう。

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ビデオカメラを仕込んだライター、爆発する傘。傘は現在の中国にもありそうですね。椅子が爆発するくらいだから、あの国では何が吹っ飛んでもおかしくない。

実用化されたかは分かりませんが。もはや空想科学少年漫画の類である。

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ちなみに伊那には来なかったようですが、研究所の1科は風船爆弾を開発していたことで有名です。敵国アメリカまで夢と火薬を載せて、いつか届くと良いですね(雑)。

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よく見ると展示室内にも風船爆弾がセットされていますのでお気を付けください。紐を引っ張ると破裂します。郷土を地雷原にするのは止めてさしあげろ(ベトナム戦争の教訓)

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(画像はwikiより 松代大本営跡 - Wikipedia

ところでなぜ研究所が伊那に来たかですが、長野市の松代に大本営を移転する計画があったことと関連しているそうです。二次大戦で劣勢になり本土決戦が近づく中、東京の防衛機能は怪しいので、皇居と大本営を松代に疎開させよう。政府関連機関も周辺に集めよう、ってところ。

んで登戸研究所の幹部に駒ヶ根出身者がいたので、研究所はこっちに来たそうな。

 

松代の方は移転する前に敗戦となったので実現しませんでしたが、ルート次第で長野県が日本の中心になっていた可能性が微レ存・・それ以前にソ連アメリカに列島八つ裂きにされてそうですが。

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(隠蔽されたガレキの皆さん)

終戦後、GHQにいろいろ持ってかれるとヤバいということで、速攻で証拠隠滅が始まりました。学徒総動員で、書類や機材を燃やして穴に埋めたそうです。

このとき捨てるはずだった毒入りチョコレートを誤って学徒が食べてしまい、危うく死にかけたという事件が発生。・・そんな怖いもの作ったらダメなのよ。「チョコを取るものはチョコで滅びる」ということです。

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というわけで展示はおしまいです。登戸研究所のことが良く分かりました。あれ、駒ケ根のことは殆ど分かってないぞ。まぁソースかつ丼の町ってことで良いか(撤収)

 

【滞在時間】30分

【混雑度】★★(他に数人)

【URL】駒ヶ根市立博物館|駒ヶ根総合文化センター