C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

アルプス温泉博物館

f:id:wandercspot:20200404103057j:plain

長野県の大町温泉郷に「薬師の湯」という日帰り温泉施設がありますが、その館内に博物館が併設されています。

博物館見学のついでに温泉にも入れる。完璧じゃないですか。優勝。

 

 

アクセス・入場料

アクセス

信濃大町駅から路線バスで来るのですが、系統が2つあります。

www.alpico.co.jp

1つ目が信濃大町駅扇沢をつなぐ、黒部ダム観光に利用されるバスです。「大町温泉郷」停留所下車、道路を挟んで反対側に薬師の湯があります。片道540円、15分ほど。

黒部ダム営業期間中の4月~11月は1時間に1本ありますが、冬季は1日3本しかないです。夏は観光客が多いので混む。

www.city.omachi.nagano.jp

もう1つは大町市コミュニティバスふれあい号。「平(高瀬入方面)」行きに乗車して30分、「温泉郷西」停留所で下車、徒歩5分。バス停の位置はグーグルマップで「大町市大町温泉郷2875−2」と検索すると表示されます。

時間が掛かるけれど1乗車200円と安いのだ、有能!・・と思いきや、平日しか運行していません(以前は土曜日も走っていたのだが、令和2年度から減ってしまった)。

 

入場料

750円です。たっけー!と思われるかもしれませんが、この値段には入浴料も含まれています。博物館だけの入館はできないのです。まぁ温泉入れて博物館も見れると思えば安いものである。

レンタルバスタオルは300円。無料のコインロッカーあり。

 

展示1 昭和感ある説明パネルたち

f:id:wandercspot:20200404103356j:plain

さてこちらが博物館になります、、思いっきりラウンジじゃないか。風呂上がりに牛乳飲んでだらだらするところである。

f:id:wandercspot:20200404103413j:plain

そのラウンジの両端に展示物が並んでいました。温泉に関する地学的な話、効能などを説明したパネルのほか、日本各地の温泉で採取した湯や岩石、温泉に浸したタオルなども飾られています。

f:id:wandercspot:20200404103111j:plain

施設自体もさることながらパネルの絵も昭和感あって、ひなびた温泉街的な趣があります。そんなこと言うと怒られそうだが。

このパネルは温泉の定義を説明しています。湧出する湯orガスが25℃以上あって規定の物質(硫黄とか)を含んでいれば法律上の定義を満たし、温泉と呼称できるのだ。

なのでガスも温泉になれるんですが、ガスだけの温泉ってのはググった感じ無さそうです。引火したり濃度が濃すぎたりすると即死しますからね。

f:id:wandercspot:20200404103138j:plain

温泉の入り方を説明するパネルですが、(推定)昭和の絵なのでBPOの規制も緩く、お色気シーン満載です。小さいお子様が見たら、入浴方法以前に違うことを学びそうである。

f:id:wandercspot:20200404103210j:plain

大町温泉では、源泉を周辺住宅に配っているそうです。タンクローリーにお湯を乗せて各家の貯湯槽に入れておけば、蛇口をひねると温泉が出てくる素敵な仕組み。その間に温泉成分は気化して無くなってるのでは・・とかはあまり気にしてはいけないのだろう。

・・これかなり昔の話じゃないか。今のご時世に田舎の市町村がそんな余力あるとは思えませんが。。。

 

展示2 各地の温泉のコレクション

f:id:wandercspot:20200404103236j:plain
f:id:wandercspot:20200404103220j:plain

ここからは日本各地の温泉での採取物コレクションです。
まずは湯の花。温泉成分が沈殿して固まって出来たものですね。含まれている成分によって色がばらばら。

f:id:wandercspot:20200404103155j:plain

小石サイズのものが多いと思ったら、宮城の鳴子温泉のはだいぶ大きくて武器になりそうです。推理小説の凶器で使ってほしい。「犯人は湯の花で被害者を撲殺したあと、石をくだいて細かくし、自宅のお風呂に入れて温泉にすることで証拠隠滅した」

このあと風呂の排水管が詰まり、犯行が発覚します。

f:id:wandercspot:20200404103250j:plain

湯の花だけでなく、各地のお湯も集めてみました。これも温泉成分によって色がばらばらですね。

f:id:wandercspot:20200404103307j:plain
f:id:wandercspot:20200404103324j:plain

左の大町温泉のは無色透明です。アルカリ性単純温泉だそうです。

和歌山の白浜温泉は赤い着色がたいへん怪しい。血の池地獄でもあるのか。

f:id:wandercspot:20200404103340j:plain

汚い雑巾が並んでいるなと思ったら、温泉に浸したタオルでした。成分濃度が高い温泉は派手に色が着いて、あとで洗濯に困ることになるので服装には気を付けましょう。

別府温泉の汚さが光ってますね(語弊)

f:id:wandercspot:20200404103444j:plain
f:id:wandercspot:20200404103500j:plain

あと全国の変わった温泉を紹介するコーナーです。

大分県にある寒の地獄(かんのじごく)温泉は、14℃の冷たい温泉に入るそうな。君さっき「温泉は25℃以上」って言ってなかったっけ。おまわりさ~ん、温泉法に違反して温泉を名乗っている地域がありますよ~!

山形の天童温泉は風呂で将棋を指すそうですが、それ温泉というより入浴している人が変なだけではないか。

f:id:wandercspot:20200404103519j:plain

というのを一通り見学しおわったら、あとは温泉を楽しみましょう。設備は少し古めだけれど中は広く、露天風呂もあります。サウナもあったのは意外だった。

思う存分ふやけたいところですが、バスの時間も忘れずに。

f:id:wandercspot:20200404115335j:plain

風呂上りには牛乳です。さっきのラウンジで飲みませう。大手メーカーじゃなくて地元の乳業だそうです、良いですねえ。富より健康である。

 

おしまい

 

【滞在時間】博物館は20分

【混雑度】★★(他に2~3人)※平日に行きました

【URL】湯けむり屋敷 薬師の湯 | 長野県大町市大町温泉郷の日帰り温泉