C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

宝石庭園 信玄の里

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石和温泉の町中に、宝石商のオーナーが趣味で作った庭園があります。アメジストや水晶など宝石があちこち散りばめられて正統派観光地かと思いきや、キテレツな彫像を集めた洞窟もあり、珍スポ好きにも対応する万能型施設です。

 

 

アクセス・入館料

アクセス

石和温泉駅から1.3km。徒歩20分弱です。道中にある洋菓子店「槌や」はシュークリームが有名だそうです。

なんと無料送迎をやっております。電話をすれば迎えに来てくれるのです。ホテルみたいである。

入園料

500円です。

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現地についたら受付でチケットを買いましょう。城みたいな建物の右手に販売所があります。購入時に園内ガイドをつけるかどうか聞かれます。無料で解説してくれるので、お願いすることにしました。

てっきり城の内部に宝石庭園があるのかと思ったのだが、最後までこの建物には案内されませんでした。一体なんなんだ、これ。

 

入場&布袋尊クイズ

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入園口はこちらでした。ガイドさんの案内で進んでいきます。

宝石庭園っていうから洋風ガーデンかと思いきや、日本庭園なのね。

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門の手前では布袋尊さんがお出迎え。七福神の一人ですが、隣に置いてある説明板には「七福神で唯一実在した神様です」とさらっと書かれていた。神様って実在したのかぁ、よく分かったな宝石庭園。

「布袋さんの体で、さわると縁起が良いところがありますがどこでしょう」とガイドさんからクイズを出されました。皆さん分かりますか?

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正解は耳たぶです。理由は・・忘れた(無能)。正解は現地でお確かめください。

私は真っ先にお腹を撫でたんですが「それ一番やっちゃダメです」と怒られました。お腹を下して悪いことが起こるそうです。運の尽き、ということでしょうか。

 

魂が祀られたキテレツ洞窟 救心洞

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最初に案内されたのは洞窟です。地下に続いています。

庭園に地下道を掘るなんて凄まじい発想だなぁ。宝石の元となる鉱物は鉱山から採るわけですから、そこからイメージが来ているんですかね。

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暗いので写真ぼやけてしまって申し訳ないですが、洞窟内に神社が建っています。大慈龍神宮だそうです。ドラゴン?

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あ、よく見ると確かにドラゴンが居ますね。1本の楠木を職人が2年がかりで彫り上げたそうです。巨大すぎてカメラに収まりません。暗い中ですが、細部まで精密に彫り込まれているので、現地に行かれましたらじっくりとご覧ください。

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その龍の手前にあるのはドラゴンボール、、ではなくて地球です。重要性のわりに登場の仕方が唐突すぎる。ソーダライトという青い石で作られています。

下から上に向かって撫でることで良いことが起こるそうです。悪の思念から世界を浄化するのかな(中二)

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続いて毘沙門天が現れました。表情がチープ感だしてますが、身体には100種類の宝石が用いられています。ガイドさん曰く「とんでもなく高価」。宝石商の言う高価だから庶民は想像すらしない方が良いと思う。人は見た目によりませんね。

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こちらは・・説明する必要が無さそうですね。ガイドさんも「まぁ見ての通り」という解説しかしていなかった。宝石の完全なる無駄遣い、オーバースペックすぎる一物です。この施設が珍スポ扱いされているのは、どう考えてもこれのせいである。

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デート気分が台無しにされてしまった方は、次の観音様で心を清めましょう。紅水晶という壊れやすい原石で製作した高難易度のもの。子宝安産に御利益があるそうです。さっきのやつとセットってことですね。

 

宝石だらけの庭園内

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洞窟から先はキテレツ要素が薄まった、ちゃんとした庭園です。ただ至る所に宝石が使われまくっており、油断できません。敷き詰められている石は、どれもこれも宝石なのです。

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普通の通路にも、敷石の間にカラフル模様が見られます。トラメという名前で、金運や成功運を呼び込むそうで、これが片っ端から詰め込まれているのだ。縁起の担ぎレベルがカンストしてそう。

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進んでいくと大きな池が見えてきました。中には錦鯉がぞろぞろ放たれています。日本一の賞を受賞した職人が育て上げたそうな。最高の石には最高の鯉。管理する従業員さんはプレッシャー重大ですね。

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池の底にバスケットが沈められていますが、中にあるのも石だそうです。トルマリンだったと思うが、圧力を加えると電気を発生させ、それで水中の汚れを取るそうな。完全に理解した(すっとぼけ)。

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上部にひょこっと顔を出しているだけの岩があるのですが、あれは昇仙峡で採れた水晶だそうです。古代から山梨は水晶の生産地で、そのために宝石業が国内最大級に発展しましたが、明治以後に発掘しすぎていまや絶滅してるんですよね。

ここにある水晶は絶滅前に採取したもので、ガイドさん曰く「国内ではここにしか無いと思う」という貴重なもの。いちおう園内で一番高いところに置かれてその重要性を誇っているのですが、来園者的には見えづらい位置なので地味な空気感が出ております(涙)

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最後に展示室に入ります。中では宝石を用いた様々なジュエリーが展示されていたり、電気石が実際に電気を発生させる様を見学できます。ただ撮影禁止。

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そしてショップに通されてガイドツアーは終了です。ショップでは「本物のジュエリーと偽物の見分け方」「ジュエリーショップには出回ってない、生産元でないと手に入らない高価な品」など見せてもらえます。宝石商だからこそ持つ情報ですね。

お土産に石をもらえました。7種類からランダムですが、私が当たったのは園内に敷かれていたトラメ石です。金運と成功運ですね。頭に縛り付けて職場に行こうかな。

 

おしまい

 

【滞在時間】60分

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】

houseki-teien.com