C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

上越市立水族博物館うみがたり

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上越市直江津にある水族館です。新潟県って市営の水族館が3つもあるんですね。魚好きやね、君ら。

屋外の展示通路をペンギンが普通に歩いていたり、イカばっかり集めた誰得な水槽があったり、レストランが何故かアルゼンチン料理を出していたりと、市営にも関わらず期待させる要素をたくさんもっております。

 

 

アクセス・入館料

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最寄りはJRの直江津駅です。1.5kmで徒歩15分。路線バスは無いです。駐車場は600台くらい停められる巨大容量なので安心。

周辺は中学校やショッピングセンターなど思いっきり町中であり、水族館な雰囲気が全然ない中でいきなり現われます。

入館料は1,800円。

 

展示1 レストラン(サメとアルゼンチン料理)

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それ展示じゃないだろって思われるでしょうが、お腹が減ってしまったのだからしょうがない。館内のレストランで腹ごしらえです。入場口のすぐ脇にあるので、入館券買わなくても入れます。

アルゼンチン料理を主に扱っているらしい。なぜ新潟でアルゼンチン?答えはあとでわかります。

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しかしアルゼンチン料理よりも気になるものを見つけてしまった。サメ料理!

上越ではサメを食べる文化があるそうです。そもそもサメ出るのか、この辺。エチゼンクラゲじゃなくて?

ちなみにパニーニはイタリア料理です。早速アルゼンチン関係なくて笑ってしまう。

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サメのパニーニを注文しました。500円。

イメージ写真のとおり皿に盛りつけられてくるのかと思いきや、レジのお姉さんに「はいっ」って手渡しされて、思わず( ゚д゚)としてしまった。元気いいなお姉さん。まぁかぶりつくにはこのスタイルの方が適しているかもしれない。サメだけに!(このあとジョーズに食われて亡くなりました)。

味は・・ちょろっとジビエっぽい臭みがあった気もしたが、肝心のサメ肉はフライになっている上にマヨネーズがトッピングされていて普通のパニーニになっているので、サメを食べてる感はあまり無いですね。ジビエ大好きマンには微妙かもしれませんが、料理としては美味しいです。

 

なおメニュー見た感じ、料理の種類はあまり無いんですよね。

がっつり食事系だとパスタが3種類(約1,000円)と、アルゼンチンの国民料理(らしい)チキンカツレツorポークカツレツ(1,500円)の計5種類。あとはお子様ランチに、デザートやポテトとか。

アルゼンチン人、食かたよってるなー。そりゃマラドーナも太るわけだわ。

 

展示2 イルカショーやイカの大群

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食事を終えたら入館券を買って突入します。

エスカレーターで3Fまで上がると、日本海が一面に見渡せるテラスの登場です。開放感があって心地いいですねぇ。

真下に広がっているのは足湯じゃないです。水槽です。転落したら下の方で泳いでいるイワシの餌にされます。

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隣のプールではシロイルカくんが、餌と勘違いして黄色いブイを齧っていたり、飛び込み方を間違えてアシカみたいにバタバタしてました。君なにしとるの?

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しかし水中では飼育員さんの言うことをちゃんと聞くようです。バンドウイルカと違って飛んだり跳ねたりはしませんが、大きな体でダイナミックに水中をゆらゆら泳いでおります。

1日に16kgくらいのエサを食べており、人間にして茶碗100杯分のごはんだそうです。燃費悪いってレベルじゃねーぞ。飼育員さんが取り出すイカやら(確か)アジやら、ばんばん丸飲みしまくっていました。

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バンドウイルカ君もいます。屋外プールでショータイム開催していますが、タイミング悪くて終了直後に着いてしまった。

こちらのイルカ達も威勢がよく、プールの端の方で跳ねては最前列のお客さんに水しぶきを浴びせまくっていました。夏だったら絶対たのしい。

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イルカゾーンを通過して、次々と魚たちを見て行きます。

浅瀬で海藻がたくさん育っている「ガラモ場」は、隠れ場所やエサ場として最適なので多くの魚が集まっております。ぎょぎょぎょ。

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しかし常にハッピーでは無いようです。仰向けになっている魚がいるぞ。それも完全に腹が食い破られて白い肉が見えてしまっていますね。他の魚たちが大喜びでつつきに来ていました。水族館で共食いとは、ひやりとする現実を見せつけてくれます。

(餌として投げ込まれた魚にしては大きすぎる気がする)

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水族館で孵化したトラザメの赤ちゃんだそうです。全くサメには見えませんね。人へは危害を加えないので、ペットとして飼育できるんだそうな。

これは私のカンですが、恐らく先ほどのパニーニの正体は彼らでは無いと思います。

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眼が瓶底メガネみたいなのはメイタイシガキフグ。アホな顔してますねぇ(直球)。しかし背中にはびっしりと棘が生えていて「俺に触るとケガするぜ」を演出。危険な男は魅力的ですねぇ。

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メイタイシガキフグ【セブ産】 海水魚ショップ やどかり屋 より)

検索してみたら普通に通販で売られていた。税込み8,000円。意外と安いな!しかも売り切れになっている。買う人いるのか・・。海の世界は深いですねぇ(上手いこと言った気分)

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次の水槽ではブルーライトな背景の中に白い何かがふわふわ浮いています。巨大化したクリオネか?

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なんと全部イカでした。アオリイカスルメイカ。丸焼きやシャリの上に乗って出てくる姿はお馴染みですが、これだけ何十匹も生き生きと泳いでいる様を見れるのはなかなか無いかもしれません。

たいへん幻想的でもあり、ゲテモノ感もあり、ある意味この水族館で最大のハイライトになっております。そしてあなたはスシローに行きたくなります。

 

展示3 ペンギンだらけの展示通路

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さて最後に、この水族館最大の目玉であるペンギンゾーンに入ります。屋外に設置された通路を歩くのですが、ペンギンがそこら中に放たれていて、間近で観察できるのだ。

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このくらいの距離です。ロープから先には入ってはいけませんが、手前まで近づいてもペンギンたちはどこ吹く風。慣れてるなぁ。

彼らの方から人間用の通路に立ち入って来たりしますからね。

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このゾーンのコンセプトはアルゼンチンにあるペンギン保護区「プンタトンボ」だそうです。そこではペンギンの生息域の中に見学通路をとおして、ペンギン集落の中を歩いて観察することが出来るんだとか。

それを小規模ながらも上越で再現してるわけですね。だからレストランでアルゼンチン要素があったのか。

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なお飼育頭数としては世界屈指の多さを誇るそうです、うみがたり。通路脇にあるプールでは所狭しとペンギン軍団が泳ぎまくっております。ガラス越しでは無く、それも間近で見られるとは新鮮ですねぇ。

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しかし面白かったのは、このペンギンたち、名前じゃなくて番号で呼ばれてるんですよね。館内のペンギン紹介コーナーで登場するこの子も「No.241」と名付けられている。囚人か。これもきっとアルゼンチン式なんでしょう。

 

おしまい

 

【滞在時間】3時間(食事含む)

【混雑度】★★★★(すぐ横に人)

【URL】

www.umigatari.jp