名古屋海洋博物館、展望室
日本を代表する貿易港 名古屋港の歴史と働きを学びましょうという施設です。お子様の遠足先にぴったりですね。
名古屋港駅から徒歩10分、名古屋港ポートビルの3Fと4Fにあります。入館料は300円で、すぐ隣にある「南極観測船ふじ」や名古屋港水族館とのセット券も販売中。
展示内容は「真面目な解説展示」が半分と、「お子様が楽しめるゲーム要素」が半分。港は楽しいという思い出を皆様に持っていただき、ガテン系の男臭い港湾労働者がひしめき合うイメージを払拭したいのかもしれない(偏見)
ゲームは色んな種類があります。これはクレーン車を操作してコンテナを船から陸地へ移すもの。遠足で来ていた子供たちが行列をなす大人気コンテンツであった。
難易度はイージー固定で必ずクリアできるので、「クレーンを周辺の労働者にぶつけて死亡事故」という工事現場あるあるのトラウマ結末にはなりません。安心安心。
外国の港から名古屋港まで、予定期限までに船を到着させようゲーム。途中で出されるクイズを間違えると、期限に間に合わなくなります。プレッシャー。
しかし「アデン湾はどこ?」なんて小学生が分かるわけ無いと思うんですがね。大人でも知らんのではないか。きっと答えは館内のどこかに展示されていて、ちゃんと読んできた子は分かる仕組みなのだろう。アホなガキにはしっぺ返しを食らわせる、ひどい大人たちだ。
RPGツクールでも使ったのかな?2P対戦ゲームで、障害物をよけつつアイテムを取りつつ途中で出てくるクイズに答えるという、要求度がやたら高い内容になっています。
ゲームを終えたら展示品も見ましょう。模型多めなので頭使わなくて良い仕様です。
江戸時代の尾張藩の豪華客船だそうな。広大な甲板に座敷がぽつん。スペースの有効活用とか何も考えてなさそうな設計だが、資源を豪快に無駄遣いすることを豪華と呼ぶのだと我々に考えさせてくれる。
4,600人以上の死者を出した1959年伊勢湾台風の結果を表したもの。暴風・河川決壊・高潮被害というトリプルパンチで、半年間浸水していたエリアもあった。
時代的に“ぼっとん便所”なので、下水から溢れてとんでもないことになったらしい。なんと恐しい・・想像もしたくないですね。
ボトルシップ選手権が開催されていました。船を構築するのみならず波まで表現するなどハイクオリティ作品が目白押しです。
瓶では飽き足らず電球に作ってしまう猛者まで現れた。無茶要素がインフレしている。そのうち錠剤のカプセルとかボタン電池まで使いだすかもしれない。
3Fを見終えて4Fに来ました。こちらは資料解説でありお堅い内容なので、見学者はあまりいません(空っ風)
ベルギーの地図製作者オルテリウスさんが16世紀に作った世界地図だそうです。なんと本物。
日本がちゃんと書かれてるんですけど、形がテキトー過ぎて笑ってしまう。誰に聞いたらこんな形になるんだオルテリウス。書類は取材と事実に基づいて作りましょうね。
ドイツのマイセン磁器の展示ですが「有田焼をまねした」と痛烈な一言。子供か!
ちょっとそのナショナリズムはみっともないので抑えたほうが良い。文化は相互に影響し合うものです。
・・説明文もっと適切に書けませんでしたかね(呆れ)。ガテン系港湾労働者の率直な本性が出てしまっているようです。
これにて博物館おしまい。
さて、同じ建物の最上階に展望室があるのです。ただ料金は別途300円。水族館や南極観測船との共通券だと、実質100円程度で入れます。
名古屋港や名古屋の街が見渡せます。右下のが南極観測船、左奥が水族館。別角度だと名古屋城まで見えるそうです。
おしまい
【交通手段】名古屋港駅から徒歩10分
【入館料】博物館、展望室ともに300円。
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】60分
【URL】人と海の絆を学ぶ「名古屋海洋博物館」