名古屋税関 広報展示室
名古屋の港に税関庁舎がありまして、広報展示室が設置されているのです。
2019年3月にリニューアルオープンしたそうでわりと新しい。どうみても外観が役所だし、税関なんて一般市民は縁が無いところなので凄まじく入りづらいが、頑張りましょう。
広報展示室は一番奥の片隅に設けられています。これ以外の入り口は一般人立ち入り禁止なので、間違えて入ろうとすると警備員さんから撃たれるから上手く回避しよう。
なお開館日は平日だけで、土日は閉まっております。役所が片手間にやっている仕事だから仕方ないか。
入館料は無料です。片隅の一室を使っているだけなので、規模も小さめである。
展示内容は、税関がどういう仕事をしているか、密輸入の現場を紹介、ってなものです。
密輸が多いのは最近人気の覚せい剤みたいです。海外から様々な手段で持ち込みが企てられています。写真はマレーシア人が酒ビンの中に隠していたもの。
1,369グラム入っており、なんと8,800万円で取引されているそうです。危ない組織が手を出すのも納得のお値段である。
クリスマスか何かのメッセージカードの中に、LSDを含ませた紙片を挟み込んでいる。とんだクリスマスプレゼントですね。
しかしこんな小さいもの、税関の人もよく気づきますな。機械では分からなさそうだから、探知犬が臭いで気づいたのかもしれない。
覚せい剤を飲み込んで、体内に入れて運ぼうとしたケースもあります。CTスキャンすると右下に薬がたくさん貯まっていて気味が悪いですね。あとでゲロゲロして取り出すのだろう。
このとおり覚せい剤密輸では税関と犯罪者の激しいバトルが繰り広げられているため、税関職員で沢尻エリカファンの人は周りから袋叩きにあっているだろうし、カラオケでチャゲアスを入れたらチャゲのパートしか歌わないと思う。
覚せい剤だけではありません。動物の密輸も行われてます。
鞄の中にコツメカワウソを何匹も詰め込んで持ち込もうとするやつがいるらしい。そりゃバレるだろ!
狭いところに押し込まれて息絶えてしまうカワウソが多いそうだ。かわいそう。死んだら商売にならんと思うのだが、1匹でも生き残って売れれば勝ち、って考えなのだろうか。
知的財産権を侵害する道具も持ち込み禁止です。どうやってそんなの見分けるんだ。
このケース、ドラえもんは鼻に変なの付いてますけど、キティちゃんはどこがパチモンなのか分からないです。中国人も技術が向上して、あからさまな中華風ドラえもんは卒業しだしたのだろうか。
そんなわけで税関の仕事は重要性を増しているのです。君も我々の一員として日本を救わないか!リクルート関係の説明展示もあります。
しかし資料はさすが行政と言うか、ファミコンみたいなグラフィックだな。90年代の画像でも使いまわしているのだろうか。
まぁイラスト屋も見飽きたので、たまにはレトロな画があっても良いか。
税関のキャラが左にいる「カスタムくん」です。密輸入者をしばきたおします。
右は海上保安庁の「うみまる」くん。海保のHP見たら、平成10年生まれと書いてあった。あれ、もう成人なさってるのね。その設定10年くらい前に決めたんじゃなかろうか。身長は2mというパワフルな巨人なので、北朝鮮の違法船の船底を片っ端からブチ破り、東シナ海に沈めてくれると思います。
館内に置いてあるアンケートに答えると、カスタム君のピンバッジが貰えます。籠の中に大量に放り込まれていて、扱いが雑で笑ってしまう。税関職員はこうした困難と常に背中合わせです。
というわけで税関の働きについてサクッと学べる資料館でした。おしまい。
【交通手段】名古屋港駅から徒歩5分
【入館料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★(だれもいない)