劇団四季記念館
劇団四季の記念館が大町にあると最初に聞いた時、「?」ってなってしまった。
東京のど真ん中に幾つも劇場持っている団体がなぜこんな田舎に。
館内資料によると、劇団四季の創設者 浅利慶太が別荘を長野で探していたそうな。
軽井沢にする予定だったのだが、知人から「絶対大町!」とゴリ押しされて半ば連行されたところ、景色も食事も最高に良かったので、こちらを選択したのだと。
その流れで演劇用の舞台道具なり資料なりの保管倉庫もこの地に建てられて「演劇資料センター」となり、現在は劇団四季記念館として一般公開しているのです。
大町市的には「ゴリ押しした知人グッジョブ!!」であろう。市役所職員全員で正月に詣でたほうがよい。
www.alpico.co.jp(↑ 現地まで行くバス路線)
普通の人は車で来ると思いますけどね、私は公共交通機関オンリーで辿り着きました。
信濃大町駅からアルピコ交通の扇沢線に乗り、「犬が窪」バス停で下車、徒歩15分程度です。
犬が窪バス停は周囲に草しか生えてないし、ほかの乗客からは「なんでこんなところで降りるの」って目線で見られますが、くじけずに頑張りましょう。
このバスは黒部ダム方面の扇沢駅へ向かうバスなので、8月や秋の連休はメチャクチャ混むと思います。
12月~3月は運行していないので、あきらめよう!
他に、大町市のコミュニティバスも駅前から出ていて、記念館すぐ近くまで通ります。
運賃は1回200円であり上述のアルピコと比べて破格の安さですが、本数の少なさも破格になっていますので、予定表を上手く組み合わせよう。
(キャッツシアターの内装。画像はwikiから キャッツ・シアター - Wikipedia)
さて肝心の館内ですが、撮影禁止なので写真は何もありませぬ(完)
展示資料は劇団四季の歴史とか、実際に舞台で使われた小道具、当時のポスター。
劇団四季マニアには垂涎の品でしょうね。実際マニアっぽい人たちが大盛り上がりで展示品みてたし、何なら建物のすぐ外でライオンキングの演劇はじめてたし。落ち着け。
面白かったのは、1983年公演の『CATS』が無ければ今の劇団四季は無いという説明でしたね。
それまでのミュージカルはだいたい長くて2か月までしか上演できなかった(劇場を長期間レンタルできないから)のが、四季は新宿に仮設ながらも専用のステージを設けて半年間ぶっ続けてキャッツのロングラン公演をやったと。
これが大ヒットして全国各地でもロングラン公演を催行し、半年どころか今日まで続く偉大な作品と大量のファンを生み出しましたとさ。
そういうの読んでると実際に『CATS』を見たくなるんですけどね。劇団四季の公式HPから予約画面見たら3か月くらい先まで埋まりまくっているのだ。
1983年からやっているのにいまだソールドアウトってどういうことですかね。日本人みんな1回はすでに見たんでないの。
館内では予告編映像も常に流れております。作品の種類も多数なので、ぜんぶ見終わるのに20分くらい掛かると思う。
シアターの予約で挫折した人は、予告編で満足してクレメンス。
(キャッツのサントラのジャケットです)
あとサントラが聴けるヘッドホンブースがありました。
12作品くらいのCDが置かれていて、自由に選んで楽しむことができます。
あれもこれもと聞いていると、これまたアッサリ20分くらい経過します。
バスの本数は少ないからね!時間管理に要注意。
記念館はそんな感じでした。
私ぜんぜん劇団四季知らないけれど、じゅうぶん楽しめる内容でしたね。
展示に夢中になりすぎてバスを逃した場合は、記念館のすぐ斜め前に温泉施設があるので、ここで時間をつぶしてはどうでしょうか。ちゃんと温泉です。入浴剤じゃないよ。
歩いて20分くらいで大町温泉郷までも戻れるので、それでも良いかもしれませんね。
おしまい
【交通手段】信濃大町駅からアルピコ交通で「犬が窪」下車徒歩15分か、コミュニティバスで記念館前で下車
【入館料】600円
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】1時間
【URL】