C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

福島関所資料館(木曽)

 

中山道の一部である木曽路は90km程の道のりで愛知と信州を繋いでおり、その代表となる関所がここ。入り鉄砲と出女の管理ですね。

木曽の場合は木材が産業で、よその地域から食料を買うのに不可欠な輸出品だったから、盗伐・木材の不法持ち出しの監視もしていたようです。

 

当時の建物は明治2年(1869)に廃止されてとっくに壊されているが、1975年頃に復元して観光地デビューさせたのだ。

 

 

入場料は300円。山村代官屋敷と興禅寺とのセット券もあります。

江戸時代の木曽は、尾張藩の代官 山村家が代々治めてきたので、のれん?に描かれているマークも山村家のものです。

 

 

どうでもいいが山村家のマーク、この標識に見えて仕方ない。

木曽から帰宅してしばらくはこの標識をみるたび、「なんだ、山村家か」と思って進入してしまう未遂を起こしていた。

 

 

展示品は当然ですが関所で使われていた道具や文書ですね。

いろんな種類の通行許可書、強行突破犯を取り押さえる用のさすまた、発掘された食器などの道具(だいたい破片と化してる)。

 

 

東日本の主要な関所を示したマップ。内容よりも手書きで作成している所に注目してしまう。

街道は色付きペンを引いてあるけれど、よくこんなに上手に出来たものだ。松本城善光寺はイラスト付き。頑張ったなぁ。

 

この福島関所は木曽路を統べる所だけあって重要であり、江戸幕府の4大関所の1つであった。残りは箱根・新居・碓氷(群馬)。

東海道中山道の2大幹線道路を押さえてます。

もちろん関所はこれだけではなくて、木曽路では贄川妻籠にサブ(番所)がある。

 

 

女性が通行するときの女手形です。

手続きはまぁ面倒で、村役人に依頼→役人から領主に依頼→領主から指定の手形発行人に依頼、というセブンペイもビックリな三段階認証。

申請者本人は手形を持って関所に行き、そこで「女改め」を受ける。

 

女改めって何をするんだ?本当にお前は女なのか確かめてやろう、きゃーお代官さまやめてーゲヘヘ良いではないか。

 

というわけではなくて、その女性の身分・背格好や髪など身体的特徴が、手形の記載内容と一致しているか確認するらしい。

あんま大した話じゃないなと思ったら、この女改めを行うのに1人2時間も掛ったそうな。どうしてそんなに時間がかかるんだ・・やっぱ不埒な行為を(以下略)

 

 

そういう厄介な手続きがありますが、女性が日帰りでよそへ行く場合は、日帰り用の手形がありました。

これはもっと簡易で済みそうだね。居酒屋の靴箱のカギみたいだ。

 

 

他にも手形は数種類あって、館内で展示のあったこれは囚人搬送用のもの。

「首」や「死体」を運ぶにも、専用の手形が必要であった。首って。

 

(関所の番人がスタンバってた番所、の再現)

 

館内で音声ガイドが流れているんだけれど、「関所でこんな事件ありました」っていうのが面白かった。

 

小さい男の子を連れた男性が関所を通過しようとしてチェックを受けるんだけれど、その男の子の振る舞いがなんかおかしく、女の子のような仕草をしていたそうな。

怪しく思った関所の番人たちは、その子を”厳密に検査”した。結果、なんと女の子だった。女性を男性だと偽って関所を抜けようとするのは重罪であり、その子の親は斬罪に処されてしまいました。

 

”厳密に検査”って、一体なにをしたんでしょうねえ(すっとぼけ)。音声ガイドでは触れられていませんでした。

ちなみに私が以前いった猿ヶ京温泉(群馬)の関所資料館では、男女の区別がしづらい中性的な外見の人に対しては、「前を改める」「胸元を改める」ということをしておりました。

 

 

その親もなんで偽るようなことしたんだと思われるでしょうが、手形の発行料がやたら高かったことが原因かと。

法的には発行料というのは納めなくてよかったのだが、「発行のお礼」として0.5両ほどを発行権者に支払うのが慣習であったらしい(地域ごとに差異あり)。

当時の下級武士は3両あれば1年遊んでくらせたというので、となると武士の生活費の2か月分か。農民や一般町人には厳しい額である。

 

番所の部屋内には矢立。鉄砲があるにもかかわらず、この時代でも弓矢は武具として備えられていたという当時の記録があるそうな。

鉄砲つかわないのか?まぁ弓矢は自作できるから、高価な鉄砲より節約できるってことかもしれん。

 

 

裃の衣装が置かれていて、着用しての記念撮影ができるのだが、ヅラはペラペラのプラスチックであまりにも雑過ぎて笑いを誘う。

 

 

ヅラの横には日帰り温泉の割引券もあるので、よかったらどうぞ。ヅラは財布を救う。

 

おしまい

 

【交通手段】木曽福島駅から徒歩25分

【入館料】300円

【滞在時間】40分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.town-kiso.com