C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

山村代官屋敷

 

江戸時代に代官として木曽を治めていた山村家の屋敷跡です。

木曽福島駅から徒歩20分。

山村氏は、戦国時代に木曽を支配していた木曽氏の重臣だったが、関ケ原の戦いでは東軍に味方して木曽を制圧したので、その功により木曽代官の地位を得ている。

 

なお元上司の木曽氏のほうは関ケ原より以前に、千葉県の旭市にある阿知戸城とかいうとこに飛ばされたらしい。彼らは小牧長久手の戦いで秀吉側に付いていたから、家康が根に持って左遷したのだろうか。遺恨人事。

 

 

屋敷の入り口までは短いながらも林道っぽくなっています。ひのき・さわら・ねずこ・ひば・こうやまきの五種類で、「木曽五林」と呼ばれている。

江戸時代では無断で伐採すると、即刻クビちょんぱだったそうです。木材は命より重い・・!(利根川

 

 

入り口です。入場料は300円。なお関所資料館・興善寺との3館共通券は900円で売ってます。高瀬家資料館の50円割引券も付いてくるので、250円お得です。

 

 

セット券にはさらに「木曽の天然水」までもらえます。グッジョブ木曽町。

プリントされているのは「ほおまる」君というご当地キャラ。全く知らんがLINEスタンプデビューを既にしているなど強かに活動している模様。木曽民は使い倒してどうぞ。

 

store.line.me

 

 

建物は1723年建築とされ、山村家が使っていた屋敷の一部です。内装が現代的なので全くそんな感じがしませんが。

山村家は平和に代官を務めていたので、持ち物などは戦火で焼かれずに結構残っているようです。展示品はそれら。

 

 

んで出てきたのは幼稚園児のお遊戯服か?ってくらいペラペラそうな着衣なんですが、これ鎖帷子。中には鎖が大量に仕込まれていて、しっかり防弾チョッキの役割を果たすんだそうな。見かけ防御力3くらいしかなさそうだが、意外である。

 

 

版木。版画の書籍版。これに墨つけて紙に押して本にしてたんだね、すごい手間かかりそうだけれど全部を書き写すよりは百倍マシ。

山村家には多様な書籍や版木が残っていて、「木曽の文化水準は高かったのだ」と資料館さんサイドに胸を張らせる理由となっている。

 

 

ものすごい手作り感あふれる屋敷復元模型です。

今でも敷地は結構広いが、昔はもっと広かったことをアピールするもの。江戸時代の建築資材と言えば木材だから、その産地を押さえている代官にはさほど良い実入りがあったでしょうなぁ。

 

 

建物や塀は段ボール、池は工事現場のブルーシートを切ってきたような布。石や砂利は川から拾ってきました。これだけで図工の時間、半年は費やしそう。

 

 

さてこの施設で最も注目を集めているのは、「キツネのミイラ」が祀られていることである。明治時代に屋敷を部分的に取り壊していた際、発見されたもの。

もともと山村家ではお稲荷さんを祀っていた。稲荷の使いはキツネ。それがミイラながらに発掘されたっていうのは何かの縁ということで、屋敷内の社にご神体として君臨したのだ。

 

そのミイラ、見せてもらうことができます。

ただ常に公開しているわけではないかもしれない。この時は私以外に客が居なかったので、館員さんが気をまわしてくれた可能性がある。まぁ頼めば見せてくれると思うが。

 

 

さすがにご神体をカメラでパシャリするわけにはいかんので、写真はないでござる。

敷地内には他にも稲荷社があって、山村家のキツネ信仰を垣間見せてくれます。緑のたぬき持ってったらぶっ飛ばされてかき揚げを投げつけられると思う。

 

 

しかしこのキツネ、かわいくないなー(直球)

守り神というより敵モンスターとして出てきそうである。

 

 

なんでお稲荷様を信仰するようになったのかは、9代目山村氏が奉納したこの絵馬に書いてあるのですが、野球ボールぶつけられたレベルで破壊されているので文字が読めない。

左隣の紙に現代語訳が書かれていますので、それを見ましょう。

 

どうも9代目の時代はだいぶ困窮していて米がぜんぜん収穫できず、とはいえ金も少ないし、隣村からも買えなかったらどうすんべーと弱り果てていたそうな。

そこに現れた稲荷の化身 白狐さま。本当に登場したのか9代目が焦燥しすぎて幻想で見たかは分からないが、とにかくキツネの手も借りたい状況なのでお祀りし、霊験を貸してクレメンスということ。

 

 

まぁそのあと何とか食いつなげたからキツネの功はあったとして、後の代まで信仰し続けたんでしょうな。

さらには「歌うキツネ」なんてのも登場して、町人はその歌の内容で吉兆を判断していたらしい。滅びの歌以外でおねがいします。

 

 

ここは12代目の使っていた書斎です。文学を好み、学者らとも交流を深めて自ら著作も出した物好き。そんなに趣味に走られると、内政は大丈夫だったのか気になります。

 

 

袂に「未完」って貼られているんですけど、なにが未完なのでしょうかね。

このマネキンに更に装飾でもするのだろうか。

 

 

最後に「翠山楼」という離れに入ります。渡り廊下で繋がっている。

これは山村家の建物ではなくて、9代目の友達である儒学者 石作さんのもの。勘定方として財政を立て直し、飢饉の時も素早く手立てを講じて危機を救った有能。9代目、キツネ拝んでる場合じゃなかったのでは。

 

 

だからここではなく石作さんの家に建っていたそうですが、現代になって移築してきて、代官屋敷とセットで置いているのだ。ちょうど木陰に建っているので涼しく、休憩スポットとなっています。

 

というわけでした。

おしまい

 

【交通手段】木曽福島駅から徒歩20分

【入館料】300円

【滞在時間】30分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.town-kiso.com