C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。車が無いので公共交通機関利用で粘っております。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

飛騨高山まちの博物館

 

古い街並みの一帯を制圧しているのは高山市の博物館です。

「まちの博物館」という名称だけれど、高山市全般を対象とした郷土資料館と考えて良い。

 

 

商家の建物を博物館として再利用している施設が近辺に幾らかあるけれど、ここも同様です。

矢嶋家と永田家という2つの商家の土蔵をぶち抜いて利用しています。

使えるものは使う、リサイクル精神です。

 

 

しかし市立博物館なのに展示室内は撮影できないのよね。

けち臭いなぁ(直球)

 

館内は15もの展示室があり、高山の歴史のほか美術品・工芸品・街並み・暮らしなど多岐にわたって紹介しています。

なおさら写真撮れないのが痛いですね、これは痛い。

全部は扱いきれないので、気になった部分を書きます。

 

(金森長近。画像はwikiより)

 

高山発展の礎は、江戸時代の高山藩を率いた金森家ですね。

初代の金森長近は18歳で信長に仕え、長篠の戦で戦功をあげるなどし、福井県越前大野城を貰っていた。

高山の付近には姉小路家という大名がウロウロしており、身の程知らずにも秀吉に挑んでしまったので、秀吉の命で遣わされた金森長近がこれを倒してそのまま高山に居付き、城下町を整備した。

有能。信長の野望では打率2割8分くらいの能力だから、全然知らんかったよ。

 

(金森頼時。画像はwikiから)

 

そのあとも金森家は基本的に有能なのだが、6代目頼時は出羽の上山に転勤させられ、高山藩は終了し、幕府の直轄領となる。

高山には豊富な鉱物・木材資源があり、これに目を付けた幕府が土地をボッシュートしたという説が濃厚。

 

ここで面白かったのが、頼時くんの異動話。

行先の山形県 上山にはてっきり城があるものだと思ってたのだが、この土地も幕領になっており、戦国時代には存在した城は潰されてしまっていた。

おっと住むところがないぞ!おかげで慌てて屋敷を建築するなど、大変バタバタな引っ越しになってしまった。

転勤先の住居を紹介するどころか、壊した後の家をあてがう幕府。これはぐう畜ですわ。

 

 

(『図説・大原騒動―飛騨百姓一揆の史実と伝承』amazonに出てます)

 

幕府直轄領になった飛騨の国。

1771~1788の間に勃発したのが「大原騒動」。

大原紹正・正純という親子が2代続けて飛騨のトップを務めたのだが、ともに失政やらかして百姓一揆ひきおこしているのだ。

親子そろってアホですねぇ。息子は八丈島に流されたよ。アディオス。

 

(屋台会館にあった屋台たち)

 

歴史の話から離れて祭りの話です。世界遺産にもなった高山の屋台。

もともと町民でワッショイしてたけれど、戦後になって高山が観光地になってきた。

町民だけで祭りやるなら屋台は多少ボロくても良いかもしれんが、観光の目玉となるとそうもいかない。

町内会だけで出費すると持たないから、困ったときの財政出動ということで、現在では行政9割 町内会1割で負担している。

有名になったらなったで、お金が掛かるものだねえ。

 

なお祭り当日が雨の場合は、屋台ださないようです。

え、本当?じゃあ税金返しなさいよ(高山市民ではありません)

 

本膳料理の最初の膳。画像は飛騨高山 料亭『洲さき』 | 宗和流本膳 より。以下同じ)

 

あと本膳料理の説明ビデオが館内で流れていた。

冠婚葬祭の時に出る料理コースで、戦前までは全国各地で見られたが、珍しくなっている。

↑の画像元の料亭「洲さき」のHPによると、ボリュームが尋常じゃない。

まずこれが「本膳」なのだが、まだ序の口に過ぎない。

 

 

これが2つ目の膳。

私はたぶん一つ目の膳でもう腹満杯だと思うのだが、さらにこれを食べるのか。

だいぶ時間を掛けないときつそうだな。

 

 

3つ目の膳。

ここでは御吸物をみんなでわけあうので、さほど強敵ではない。

 

 

しかしフィナーレがこれですよ。

ここにきてタイ1匹まるまるかよ。

古代ローマの美食家たちは、食事を食べては吐き、食べては吐きで、腹のボリュームをコントロールしながら大量の美食を食べていたそうだが、私もここまで来るとトイレに駆け込みそうである。

あ、食事中に汚い話ですみませんね。

 

もちろん、これら大量の料理を2時間とかで食べるわけではない。

なんと10時間程度も掛けるんだそうな。1日食事と睡眠だけで終わってしまうがな。

しかも酒まで出てくるからね。もう最初の1時間でへべれけになって記憶に別れを告げたオジサマ方が頻出しそうである。

 

まぁそれだけ冠婚葬祭を重要なものとして、手間暇を盛大に掛けていたんでしょうね。

こりゃ現代人には難しいよ、伝統も廃れてしまうわけですわ。

 

 

さて最後に、企画展でこんなのやっていた。

ヒアリがやってくる」って、「日曜日にガチャピンが遊びに来るよ」くらいの明るいノリに聞こえますが良いんでしょうか。

行政はもっと危機感を持ちましょう(市民の声)

 

 

ここだけ撮影禁止のマークが無かったので、撮っても良いようです。

ヒアリでも展示しているのだろうか、いやー楽しみだなぁ。

 

 

と思ったら、なぜか犬がいる。

説明展示を見ると「大陸から移動してきました」と書いてある。

あれ、これってヒアリ特別展じゃなくて、「海外から流入してきた生き物展」ですか?

なんだ、ちょっとガッカリした。生のヒアリが見れると思って楽しみにしていたのに。

本当に居たら居たでビビりますけどね。

 

 

 

まぁちょっと考えれば、こんな観光地にヒアリ持ち込んだら大問題ってことくらい分かりますよね(戒め)

ショックなハートは、ハトでも見て落ち着けましょう。

これまた大陸から5世紀頃に持ち込まれました。

 

 

しかしブタの写真はけっこう悪意があるのを選んだね。

目に黒線はいってるみたいで怪しいじゃないか。

 

 

クロゴキブリも大陸から来たが、伝染病を媒介するクソ性能をお持ちです。

さっさと滅んで、どうぞ。

 

 

なんでニホンジカが居るんだ?と思ったら、日本→海外へ出て問題を起こしている者どもも扱っているようです。

狩猟用として欧米に持ち込まれたが、現地の鹿と交配してしまって種の保存的に面倒なことになっているようです。

 

 

ようやく最後にヒアリ登場。

お写真だけで御勘弁ください。

生体を持ってきて逃がしたら大変なことになってしまう(大原騒動)

 

 

テーマが色々あったので、見る人の関心分野次第で、様々に楽しめる博物館でしたとさ。

 

以上

 

【交通手段】高山駅から徒歩20分

【入館料】無料

【滞在時間】60分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.city.takayama.lg.jp