C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

泉美術館

 

広島市にある泉美術館に来たのだが、なぜかデパートがあるのだった。

どういうこっちゃと当惑したが、この建物の5Fにある模様。

 

 

この美術館は、株式会社イズミの社長夫妻のコレクションをベースに展示している。

広島を本拠にするスーパーマーケットのチェーン店です。

 

スーパーと美術品って全く共通項ないので意外な感じがするが、関東でもヤオコーの美術館が川越にあったりするので特段奇特なわけではない。

 

Wikipediaから)

 

イズミの社長は戦後の広島駅前で闇市の屋台を始め、それがこの会社の起源だそうな。

なんかいきなり仁義なき戦い感がでてきて怖いんですけど、半世紀前のことなので多少はね。

 

展開している店舗には「ゆめタウン」「ゆめモール」など、”ゆめ”が名称に付いている。

だからこのロゴ、「ゆめ」って読ませるんでしょうね。

あぁ、そうっすか(脱力)

 

 

 

 

 

(館内の様子)

 

絵画のたたき売りでもしてるのかしらとか思ってたら、どうみても正当な美術館でした。

入場料は300円と安めだけれど、高級感あって清潔な展示室に、比較的大きなサイズの絵画が掛けられていたり、彫刻作品が置かれたりしていた。写真の通り。

 

部屋のサイズは小規模であり、展示品は20点~30点ほどだったかと思う。

これくらいが気軽に見れるので一番楽と言えば楽である。

 

ティールームも併設されていて、ケーキセットで500円だから、美術館にしては良心的な価格じゃないだろうか。

そのケーキはスーパーでも出しているのかな?(すっとぼけ)

 

 

 

正統派と思わせつつ、地元特有イベントもあります。

有名なのは広島カープ特集である。 

カープの歴史やグッズを展示しまくる人気企画で、毎年やっている模様。

ファンはぜひご来場いただいて、読売倒しましょうね。 

 

熊谷守一『蟻を見る』)

 

展示品の中で、個人的に面白かったのは熊谷守一のこの絵。

どでかい蟻が画面を堂々と動き回っており、シンプル過ぎて小学生でも書けそうな気もするが、そのため存在感を主張しまくってくる。

 

こういうデカい蟻、たまに居るでしょ。

たかが蟻といえども大きいやつは気味が悪いし、潰すのが億劫になるが、この絵見てるだけでそんな嫌な蟻に面している気分になるわ(誉め言葉です)

 

熊谷守一『水滴』)

 

『水滴』に至っては、絵心が壊滅的に無い私でも描ける気がする。

しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。

シンプル過ぎるゆえにあまり気合を入れなくても見られるし、頭に入りやすいところが良いだろうか。

何も考えずにボケーっと眺める絵、としてはナンバーワンかもしれない。

 

 

(ズビネック セカール『Obydlí I』←読めない。Zbyněk Sekal – Wikipedie チェコ語版ウィキ

 

展示品は絵画に限られず、彫刻もあります。

セカールの作品です、セガールではありません。

 

よくわからんけど、世界的な彫刻家らしいよ(こなみ)

調べて分かったことがあれば追記します。

 

 

こうした芸術作品の他、陶磁器も展示されていた。

もうなんでもありだな。

 様々なジャンルの美術品を、お手軽な価格で楽しめるのでした。

 

以上。

 

【交通手段】草津南駅新井口駅から徒歩15分

【入館料】300円

【混雑度】★★(他に2~3人)

【滞在時間】40分

【URL】

www.izumi-museum.jp