C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

根城(史跡 根城の広場)

南北朝~江戸時代まで八戸一帯を支配していた南部家が本拠にしていたのが、根城(ねじょう)です。「史跡 根城の広場」として公園になっています。 

八戸駅から中心街行きバス(田面木経由)に乗って「根城(博物館前)」、もしくは中心街行きバス(根城大橋経由)で「根城大橋」で降りると近いです。 

城跡らしく、堀や果樹園の名残が見受けられます。

南部氏はもともと山梨県の南部地域の住人ですが、南北朝の動乱では後醍醐天皇側につき、名馬の産地である東北地方を押さえるため1334年ここに拠点を設けたそうです。

南部氏は戦国時代も生き残りましたが、1627年に八戸に居た人びとは岩手県遠野へ異動を命じられ、根城もその際に取り壊しになりましたとさ。 

公園内は無料ですが、本丸跡には当時の屋敷が復元されており、このゾーンだけ有料になっています。

250円。隣接する八戸市博物館とセットなら400円となり、合計100円お得になります。 

メインの建物「主殿」でござる。殿様が来客と謁見したり、儀式を執り行った場所だそうな。住居は「常御殿」という建物が別にあったので、ここに住んでいたわけではありませぬ。

公式HPによると、復元するのに5億円かかったそうです。ひえー南部氏は金持ちですねぇ(適当)

メインとなる大広間ではイベント開催中です。正月に年男をお祝いする「武事はじめ」。一人だけ鎧を着ている人が、その年男ですね。正月だからコスプレして浮かれているわけでは無いようです。

 大広間で飲み会をやっている間、隣の二之間では変事に備えて部下がスタンバっております。どんちゃん騒ぎの音を聞きながら仕事をするって、辛いですねぇ。彼も早く飲みたいであろう。

館内には他にも控えの間・茶の間などあるんですけど、説明は全て館内放送でループ再生されていて、文字としての表示が無いんですよね。

音声は一度聞き逃すと終~了~になってしまうので、出来ればパネルも合わせておいてほしかったところ。まぁボランティアガイドさんいるので、歴史ガチ勢は依頼しておくと聞き逃し無くて良いと思います。

(殿様の家族が住む「奥御殿」跡)

主殿が結構立派だったので、殿様や家族の自宅もさぞ豪華なんでしょうなぁと思っていたら、こちらは復元されておらず杭で場所が示されているだけであった(哀)

説明によると「当時の屋根の構造が分からんから復元していない」とのこと。それは「予算が足りなかった」ことの別の言い回しでもあるのかな?

こちらは作業場です。

戦に備えてお抱えの職人たちが弓矢や鎧を作っていたそうな。

鍛冶場。金属物を溶解したり打ったりしていたようです。

しかし屋外ですか、冬の作業はきつそうですね。弓矢職人たちが屋内でぬくぬく作業しているのを羨望の眼差しでみていたかもしれない。こういうことから部署同士の対立が始まるのです。 

と思ってたら、屋内の鍛冶場もありました。

内部には炉もふいごも備わっており、鍛冶場です。

屋外と屋内の違いはなんなんだ。夏場は外で、冬は中とか?

「成績の悪い職人は冬場ずっと外!」みたいな鬼の政策が取られていたかもしれない。南部家スパルタ出身説。

 

こういう感じで復元屋敷をみられる施設でしたとさ。おしまい

隣接する八戸市博物館の記事はこちら ↓

lovingcspot.hatenablog.com

 

【交通手段】八戸駅からバス15分

【入場料】250円

【混雑度】★(だれもいない)

【滞在時間】40分

【URL】国史跡 根城