C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

葛西臨海水族園

 

葛西臨海公園には、あの目立つ観覧車のほか、鳥獣園や干潟ゾーンがありますが、この度は水族館へ。

 

 

葛西臨海公園自体は、失われた東京の自然を再現するために1989年に開園したものだが、水族園はその目玉スポットである。

開園初年度は355万人もの人が訪れており、当時の日本記録(神戸の須磨水族館の240万人)を凄まじくぶち抜いている

みんなどれだけ水族館飢えしてたんだろうか。

 

(入口までは少し歩きます。)

 

都内の水族館というと、古くからあるのは1978年開館のサンシャインシティ水族館くらいであり、あとは動物園のオマケ程度の施設とか、90年代以降の開園になるため、都内近郊の大規模水族館としては当時随一のものであった。

 

だからみんな、それまで抑えていた水族館欲が一気に解放されて、ここに集まってきてたんだな(邪推)

 

 

チケット売り場です。

入場料700円。

 

水族館の入場料なんて2000円くらいするのが普通に思えるので、安い方ではある。

さすが東京都の施設、金持ってますねぇ(僻み)

 

 

入場前にマグロと背比べが出来るよ。

負けた方はお引き取りください(迫真)

 

 

階段を登って園内へ。

 

 

するとシャレオツな建物がご登場。

「ガラスドーム」と呼ばれている。

 

 

ドームの向こうにはディズニーリゾートが見えます。

クレーン車も一緒に視野に映る。

ガテン系な一面も見れてよかったですね。

 

 

ドームの内部に入って、天井を見る。

はぇ~、荘厳ですねぇ。

 

 

でも油断すると鳥のフンを顔面に食らう羽目になるので、気を付けましょう。

というか、こんなさほど広くないスペースに鳥なんぞ入られたら相当大変である。

 

 

ガラスドームは3F部分となっているので、エレベーターで2Fにおります。

 

 

暗ッ!

 

 

さっそく目の前に水槽が出てきて、水族館はじまったな的雰囲気になります。

 

 

ここはサメの水槽。

アカシュモクザメくんである。

 

 (鳥取の剥製水族館で撮った、アカシュモクザメの写真)

 

アカシュモクザメは見ての通り、眉間のあたりが大変なことになっている。

「ハンマー」と呼ばれている。

他の魚に頭突きして、弱らせて捕食するらしい。

 

 

アカシュモクザメはいろんな魚を捕食するのだが、この水槽にはイワシも同居している。

食われないのだろうか、それともエサを兼ねて同居させているのだろうか。

自然の摂理は残酷ですねぇ(棒)

 

 

ところで見ての通り、水槽のガラスがけっこう濁っているのよね。

他の水族館ではけっこう鮮やかに撮影できた私のカメラも、この濁りっぷりではちょっと画像が残念な感じである。

 

撮影者の腕のレベルはもともとお察しですので、お察しください。

 

 

んでなぜか柱の上部に扇風機が付いている。

あれ、実は予算状況は・・?

 

 

隣接する小部屋は、資料室となっております。

 

 

ずらずらパネルが並んでいるが、「繁殖賞」という賞の関連。

 

 

繁殖賞日本動物園水族館協会が表彰するもので、日本初の繁殖に成功したときに送られる賞。

この水族園も、数々の同賞を受賞してきたようである。

 

 

アクアラインでお馴染み、海ほたるもこちら。

しかし海ほたるって、こんな得体のしれない形してたんだな。

 

 

穴がいっぱい。

 

 

のぞいてみよう。

 

 

君は味噌汁に入っているやつだな!

だいたいどの穴からも、一部分しか見えないけど。

 

 

展示いろいろ。

 

 

ハリセンボンくん。

目玉は水族館側が勝手につけた、イメージです。

 

 

学習シートもあるので、ぼけーっと展示を見てないで、これを片手に勉強しましょう。

 

 

 

英語版もあるよ。

watchのスペル違うけど。

 

 

これは水槽に使われているアクリルガラス。

なんと26cmもある。

それだけないと、水槽の水圧に耐えられないので。

 

 

子供向けの本も。

 

 

興味深い本もありますねぇ。

 

 

1Fに降りてきました。

ここからは「世界の海」ゾーン。

 

しかし人多いなぁ。

「みんなディズニー行くだろうから、ここは空いてるだろう」と舐めててすみませんでした。

 

 

まずはこちらの水槽。

 

 

砂の中に立っている貝がある。

飼育員によって突き刺されたのではなく、自立しているのである。

「エキセントリック・サンドダラー」というウニの一種。

 

 

こっちもニンジン刺さってるなーと思ったら、「オレンジシーペン」というウミエラの一種。

羽ペンっぽいから「orange sea pen」。

 

あんま動きそうもない外見をしているが、わりと伸縮自在に体を動かしたり、砂に潜ったりする奇想天外っぷりを披露する模様。

 

 

 

「サーカスティクフリンジヘッド」。

捕食するときは口がトンデモない開き方をするらしいが、ここではそれより生きているかどうかが心配である。

 

 

次は岩場っぽい。

 

 

触ったらヤバそうな雰囲気ガンガンな白いやつは、「ホワイトプラムドアネモネ」。

イソギンチャクの一種。

どう見たって、ホワイトプラムでもアネモネでも無いだろ!

 

 

トロピカル感が増してきました。

 

 

その平和そうな水槽の片隅に潜んでいるのが、「ドクウツボ」。

毒をまき散らしはしないが、体内に毒素を含んでいるため、食べると食中毒を引き起こす。

 

まったく、食べられないとは無能だな(憤怒)。

 

 

岩場の奥にも、不気味に潜んでおります。

 

 

他の魚と交通事故しているやつもいます。

 

 

もうちょっと落ち着いた水槽に来ました。

 

 

このサザナミハゼは、砂をパクパク食べては、吐き出していた。

砂の中に棲息する小さな生き物を、砂ごと吸い込んでは食べて、砂だけ吐き出しているんだと。

見た目も合わせて間の抜けっぷりが出ていて、とてもよい。

 

 

こちらはピコロコという、フジツボの仲間。

なにか、中に潜んでいるようですが・・

 

 

魚が中に棲みついており、顔だけところどころ出している。

この水槽の前を通りがかった客の大半が「なにこれキモいww」と歓声を上げていた。

水族園内では、かなりの人気スポットである。

 

 

変なものを見た跡は、綺麗な水槽で目を癒しましょう。

 

 

魚の向こうに、縦になって泳いでいる怪しい奴がいますけどね。

 

 

ヘコアユ。

縦になって泳いでいる。

ちなみに頭部は下側をむいており、プランクトンを食べている。

 

 

最近私のお気に入りである、ウーディシードラゴン。

「海藻みたいな龍」と、喜んでいいのか悪いのか分からない呼ばれ方をされている。

 

 

しかし実態は、海藻のようなふりをして相手に近づき、一瞬で吸い込んで捕食するという、割と汚いマネをしている連中である。

 

 

近似種としてリーフィシードラゴンというのがあるが、それの骨だけ飾られていました。

 

 

チョコレートチップスター

おいしそうな名前だな。

 

 

実態はこちら。

うーむ、遠慮しておきます。

 

この姿を見て、チョコチップを思いついた命名者は相当トチ狂(略)

 

 

こちらは、ペインテッドコンバー。

一見普通の魚だが、なんと卵・精子の両方をつくることができる。

 

つがいになると、オス役とメス役を互いに交換しあったりするんだと。

いやぁ、発展的すぎて述べる言葉も見つかりません。

 

 

かなりテンションが上がってしまったので、イソギンチャクをみて落ち着こう。

 

 

見れば見るほど、落ち着くわけがないことがわかる。

あーきしょいきしょ(石直球)

 

 

そしてイソギンチャクは、口と尻が同じところにあります。

あのさぁ・・

 

 

 

ルックダウンという、たいへん相手を馬鹿にしている魚。

たしかに、見下している。

 

 

オスとメスの性転換が自力で出来る魚がまたまた登場!

 

なんだかさっきからキワモノみたいな魚ばっかり出てきているけど、ここってそういう施設なんだろうか。

 

 

 

ブルーヘッドという、小さな魚がそれ。

動きが速いので、ろくに写真が撮れてませんが。

 

こんな小さい魚が、自力で性転換をして、オスだらけの場所にメスとして入り込んだり、メスだらけのところにオスとして突撃したりと、ハーレムプレイをしているそうである。

隅に置けませんねぇ。

 

 

深海ゾーンはかなり暗くて、写真を撮るのが大変である。

これは太刀魚。

水深400mあたりに棲んでおり、実は深海魚であった。

 

 

オオグソクムシ

ダイオウではありませんので、ご了承ください。

 

 

ウミユリの1種であるトリノアシ。

ウミユリはユリに(名前だけ)似ているが、ヒトデやウニと同類の動物である。

そうやって考えると、どんどん気持ち悪くなってきますね。

 

 

まぁこんなクモヒトデに比べたら、ウミユリの方がましだと思う。

少なくともグソクムシの方がマシ(断言)

 

 

北極南極の魚たち。

 

 

1℃の冷たさを実感できるコーナーだけど、触っても全然冷たくなかった。

みんな触り過ぎて、あったまってしまったのでは。

 

 

寒冷地にいる魚たちは、体内に特殊な糖タンパクを持っているので、それで凍らないそうな。

こんな顔してても大丈夫である。

 

 

南極の海には、高さ7mにも達する巨大なホヤがいるらしい。

そんなばかな。

 

 

マグロの巨大水槽にきました。

 

 

そういえばこの水族館では2014年-2015年にかけて100匹近くのマグロ・カツオが大量死する事件があった。

原因については、ストレスだのウイルスだの、はっきりわかってはいない。

水槽の壁に頭をぶつけて死んだ魚も結構おり、どういうことやねん君ら、という感じである。

 

 

 

外に出るようです。

 

 

ここからは渚ゾーンだそうで。

 

 

 

しかしなんでフナムシおきますかね。

 

 

この辺は体験コーナー。

 

 

渚に棲む魚類に触れるようである。

混んでいるのでやりませんでしたが(疲弊)

 

 

こっちはサメに触れるというブースですが、この日は締め切ってしまったようです。

 

 

ペンギン山。

 

 

フンボルトペンギンという種類。

2012年にこのうちの1羽が東京湾に脱走した事件があった。

捕まった彼は「さざなみ」と愛称が付けられ、逆に人気が出た模様。

世間ははみ出し者がお好きですねぇ。

 

 

水槽の下に入れます。

 

 

泳いでいるペンギン達を観覧できるよ。

 

 

そのフンボルトペンギンのほかに、フェアリーペンギンというのもいる。

前者が高さ45cmあるのに対し、後者は30cmとミニサイズ。

 

よちよち歩いていて「かわいい」という声も聞こえるが、年齢的には立派なオッサンだと皆さん自覚しておいてもらいたい。

 

 

フェアリーペンギンのゾーンは、フンボルトペンギンと隔てられています。

なんで?いじめられるのかしら。

 

 

館内に戻りました。

カリフォルニアのモントレ湾だそうで。

 

 

ジャイアントケルプなる巨大海藻。

長さ40mもあり、魚たちの格好の隠れ場にされている。

 

 

海藻はふらふら揺れているので、そのたびに気泡がばらまかれ、こんな絵面になっている。

 

 

そろそろゴール地点。

東京湾周辺を扱っているが、これまでの展示と比べるとインパクトには欠けるので割愛!

 

 

最後に海鳥。

 

 

エトピリカという種がメイン。

アイヌ語で「美しい嘴」という意だそう。

白い顔で黒い体って、なかなか斬新だな。

 

 

しかしここのエトピリカはすでに冬に模様替えしていたのでした。

カラスかな?(適当)

 

 

置いてあったエトピリカの絵。

うつくしくない(こなみ)

 

これで水族園はおしまい。

同じ敷地内に淡水生物園というのがあるのだが、時間切れのため行けませんでした。

最後は君たちの眼で確かめよう!(ファミ通

 

 

以上。

 

 

【交通手段】葛西臨海公園駅から徒歩5分

【入館料】700円

【混雑度】★★★★★(混み過ぎて疲れる)

【滞在時間】3時間

【URL】

www.tokyo-zoo.net