野口雨情記念童謡館
湯本温泉にある野口雨情記念童謡館は、名前通りに野口雨情を記念している資料館である。
時代を感じさせる洋風建築だが、1930年頃に常陽銀行の支店として建てられたものらしい。
入館は無料です。
さぞかし野口雨情に関係するものが置いてあるんやろうなぁと思ってたら、のっけから関係ない人形ぞろぞろで、不意を突いてくる。
カウンター。
お、なんか野口雨情っぽいな(棒)
まぁ、ちゃんと雨情グッズや湯本温泉関連品もあります。
「カラス~なぜなくの~」でお馴染みの曲、タイトルは『七つの子』であることを覚えている人はどれほど居るのだろうか。
なお専門家たちの間では、七つの子が「七歳の子」なのか「七羽の子」を意味しているのかで、議論が白熱しているらしい。
赤いくつ(物体)
湯本温泉街の昔の光景。
三函座という芝居小屋。
築100年以上たっており、炭鉱の街の盛衰を見守ってきた歴史ある建造物であり、大切な文化財である。
って説明が書かれていたのだが、東日本大震災で損壊し、いまは解体されてしまった。
残念。
震災時に壊れて動かなくなった時計も。
復興を目指した街づくりプランが展示されているのだが、どうみてもパワポで作成したプレゼン資料です本当にありがとうございました(大学生並感)
そして何語で書かれているのか分からない観光案内。
「野口雨情要素が足りない」と壊れて消えそうな貴方、こっちの通路が本番です。
それにしても見事な蓄音機ですね(いきなり脱線)
ねこ。
ここで野口雨情の写真。
中年の頃のもっさりした写真はよく見かけるが、若いころは結構シュッとしている。
西条八十・北原白秋は野口雨情と合わせて3大童謡作家とされているが、3人を引き合わせたのがカルピスだという。「体にピース!」のカルピスね。
創業者が人文科学の助成に力を入れており、その一環と思われる。
こんな感じで写真がいろいろ置かれているのだが、順番がかなり適当で、20代→40代→30代のような感じ。
もっと編年体でオナシャス。
「赤い靴」の詩作の原稿、のコピーのようです。
パンフレットには「直筆書幅をはじめ1400点の童謡資料を収蔵」とあるのだが、直筆なのは書幅だけなのだろうか。
その書幅がこれなのだろう。
年表。興味ある人はどうぞ(雑)
なお雨情は湯本温泉に痔の治療のため来たのだが、3年半ほども滞在し、その後水戸に移ってから出版した童謡がヒットしてブレイクする。
湯本時代は彼にとって重要な充電期間と言えるのだが、童謡館さんサイドはあまり気にしていないのかもしれない。
まぁこの建物ではイベントものを頻繁にやるなど、資料館としてより公民館的要素の方が強いようである。
さっき飾ってあったネコの人形とか、イベントの時に裁縫したんじゃなかろうか。
野口雨情について詳しく知りたい人は、北茨城市にある野口雨情記念館に行け、ということかもしれない。
以上。
【交通手段】湯本駅から徒歩10分
【入館料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★(誰もいない)
【URL】野口雨情記念館 湯本温泉 童謡館