C級スポット探索日記

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各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

天竜二俣駅 転車台&鉄道歴史館見学ツアー

 

天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅にて、転車台と鉄道歴史館の見学ツアーをやっているので参加しました。

 

 

天竜浜名湖線は、1935年に開業し、もともとは国鉄の路線だった。

東海道線がダメになった時に備えて、静岡県の内陸部を走るバイパスとしての役割。

 

実際、地震などの災害・戦時中の空襲で東海道線が一時ダメになったときに迂回路線として利用された実績がある。

 

 

国鉄から現在の三セクである天竜浜名湖鉄道となったのは1987年。

1日の乗車人数1500人程度の赤字路線として、国鉄再建計画・その後の解散大爆発の中で、切り離された路線である。

 

三セクなので静岡県浜松市で株の半分を持っており、沿線自治体から資金投入を受けて、(収入が)落ち込んだりしたけど私は元気です。

とはいえ2010年には1日の利用人数が700人台と、三セク化したときより半減しているので、延命治療絶賛実施中というところだろうか。

 

 

 

というわけでそういった地方路線の例にもれず集客イベントを打ち出しており、このツアーもその一環である。

ツアー自体は毎日開催しており、13:50~。

土日は10:50~の回もあります。

 

 

参加費は200円。

駅の改札口で受付をして、待合室で待っていれば良い。

記念切符とハガキも貰えます。

 

 

ツアー時刻になると、案内役の社員さんに呼ばれてスタート。

改札口を入ってホームを抜けて反対側へ渡っていく。

 

なお天竜浜名湖線には36もの国の登録有形文化財があり、この駅の駅舎・ホームも含まれているんだと。

 

 

 

向こう側に見える車庫の方へ向かっていく。

 

ツアー、毎日やってるって太っ腹だなぁという感じがするが、「とりあえず毎日開催ということにしといて、人が本当に来たらやればいいか」くらいなノリなのかもしれない。

 

 

線路わきを歩いて車両基地へ向かうわけだが、ところどころに看板が置いてある。

遠州の方言であるらしいが、意味は忘れた(適当)

 

 

あのさぁ(棒読み)

 

 

 

やがて建物に近づくが、なんだか古すぎるんじゃないですかね。

 

 

 

電線も、木柱である。

 

 

貯水槽。

これは現役では無くて、蒸気機関車の時代に、水を供給するのに使われていた。

 

 

 

事務所や運転区休憩所。

 

 

 

建物の中も、一部みせてもらった。

ここは洗濯場。

さっき干してあった作業服はここで洗っているのだろう。

さすがに洗濯機は平成の世のものである。

 

 

浴場。

機関車の時代に、運転手が体に着いた煤を洗い落とすため使っていた。

いまは物置になっている模様。

 

 

 

しかし先ほどから、歴史の古さに驚く以上に経営的な心配をしてしまうのは私だけだろうか(白目)

 

 

 

なぜか庭園っぽいのもある。

中には祠みたいなものがあり、今でも社員で祀っているという。

 

 

 

転車台に着きました。

 

 

転車台の端に、操縦室のようなものがある。

ここで操作するのだろう。

 

 

 

列車が来ました。

 

 

転車台に乗っています。

 

 

乗ったので、回します。

 

 

とはいえ180°反転させるわけではなく、右側にある車庫に入れるために30°ほどずらずだけなので、けっこうすぐに終わる。

 

 

 

運転台が片方にしかない機関車時代には、方向を反転させる転車台は必要不可欠だった。

しかし現在のように両端に運転台がある列車の登場以降、転車台は不要となったので各地から姿を消している。

 

ただこの駅ではこのように、駅と車庫の間に転車台があるので、そのまま使っているそうな。

実際に稼働している転車台は、ここを含めて全国で34か所である。

 

 

 

転車台が終わったので、車両基地を眺める。

右手にあるのは修理場。

 

 

 

奥の方には、湘南カラーが。

昔からあった車両を、お色直ししたらしい。

 

 

 

車両基地の左端に、鉄道歴史館があります。

 

 

国鉄時代から天竜浜名湖線が貯めこんできた鉄道グッズが大量にしまい込まれている。

 

 

駅名表示。

国鉄から三セクに変る際に名前が変わった駅が幾つかあるが、国鉄時代の駅名表示のようである。

ちなみに天竜二俣駅は、遠江二俣駅だったとのこと。

 

 

転車台のジオラマ

 

 

駅構内の信号装置を操作する機械。

2015年まで使用されていたらしい。

 

 

 

駅にて実際に使われていたベンチ。

固そう。

 

 

右側の車両は、在来線版のドクターイエロー

いまでも東海道のバイパスとして、この路線を走ることがあるんだって。

 

 

その他とにかく年代物が山のように置かれているのだが、歴史館の所要時間は10分弱しかないので、全部完璧に見切るには相当な事前知識と運動量が必要であろう。

見切れなかった人はリピーターになって、どうぞ。

 

 

ご意見ボックスもありますが、あくまで「国鉄へのご意見」であるため、ここに投函しても天竜浜名湖鉄道には届かないのでご了承ください。

 

 

 

10分と言わず、もっと長い時間滞在したいところではあるのだが、列車が1時間に1本しかないので、それを逃すわけにはいかずに仕方なく。

 

鉄道歴史館おしまい。

 

 

 

歴史館の外には、すごいボロボロな転車台操作機があった。

他の鉄道会社が使わなくなったのをもらい受けたらしいが、置くとこが無いのでここにあり、雨ニモ負ケズを貫いている。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】天竜二俣駅 構内

【入場料】200円(天竜浜名湖鉄道を使用しないで来た場合は300円)

【ツアー時間】45分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.tenhama.co.jp