南湖院記念 太陽の郷庭園
老人ホームです。
いや親族の見舞いに来たわけではなく、かつて存在した巨大な結核療養施設「南湖院」の旧病棟を見に来たのだ。
日本における結核治療の第一人者 高田畊安が1899年に開設し、有名無名の数多くの結核患者を治療・療養させ、茅ヶ崎を一大医療タウンとさせた施設である。
最盛期には5万坪もの大規模敷地を有していたが、戦後になって結核治療法が確立されてサナトリウムが必要なくなると、そんな大きな土地は必要なくなり、多くを売却して残ったところで老人ホームをやっているそうです。
なお南湖院の内容については下記の記事で書いているので、読んでからだと思い入れが出来ると思うよ(誘導)
12もの病棟+隔離棟や事務棟など多くの建物を有していたが、ほとんど取り壊されており、残っているのはまずこの第一病棟ですね。
南湖院の開業1899年当時からあるもので、これだけは記念に保存され、2015年から茅ヶ崎市に寄贈されてこのとおり一般公開されているのです。
(別の角度から)
第一病棟は創設者 高田畊安が自身の母の名を取って「竹子室」と名付けている。
彼にとってよほど思い入れのある建物と考えられており、それも保存している理由の一つだろう。
・・その割にはやたら荒廃しているように見えますけどね!
当時の雰囲気を残すためにやっているのかな?(すっとぼけ)
まぁ補修する予算が無いんでしょうな。
内部には入れないですが、抵抗して窓ごしに覗いてみましょう。
退去済みのアパートみたいに、中になんもないな。
老人ホームのHPによると「内部は整備が完了してからの公開」ということなのだが、2015年茅ヶ崎市に寄付されてからもう数年たっているわけです。
内部掃除するだけでなく耐震面で問題があり、予算が無いから直せないんでしょうな。
まぁ寄贈を受けたところで、役所に余分な金や人手があるわけではないからね。
古い建物はもう一つあるのですよ。院長室で1926年に建築。
こちらも内部は見れませんが、第一病棟が瀕死状態とすると、まだ自分の足で歩ける程度の外傷である。
南湖院営業当時から敷地は大幅減になったとはいえ、それでもだいぶ広いです。
老人ホームの建物を除くこの一般公開部分だけでもサッカーグラウンド1~2面は出来そうだ。
高田畊安の記念碑も片隅ですがひっそり建てられております。
トイレもあるけれど・・あまりお世話になりたくない外観だな。
扉開けるのすら怖いわ。
あ、そうそう。アクセス面で重要なことを。
グーグルマップで南湖院までの経路を検索すると、西側(西浜高校側)から入るようルートが出るんですけど、それは罠です。
東側(西浜中学側)にしか入り口は無いのだ。
私は最初グーグルマップに騙されて西側から来てしまったのだが、そうなると向こうに見える門にぶち当たって、あれを乗り越えない限り侵入は出来ません。
セコムの厄介になりたくなければ、ぐるーっと外周を歩いて東側に戻らねばならない。
まったくGAFAは南湖院への入り方も知らんのか、これは公取も怒りますわ。
おしまい。
【交通手段】茅ヶ崎駅からバス5分「団地中央」下車、徒歩5分
【入場料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★(だれもいない)
【URL】