C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

長岡半太郎記念館・若山牧水資料館

 

横須賀市長沢では、長岡半太郎若山牧水をまとめて記念している。

 

 

 

京急長岡半太郎を記念する別邸を建て、横須賀市に寄贈し、そこに若山牧水要素を取り入れたらしい。

 

 

 

 

ずいぶん公的施設に似ている別邸ですね(すっとぼけ)

 

とりあえず玄関を開けて入るが、スプリングか何かがダメになっているのか、すごい勢いでドアが閉まるので、開け閉めは警戒のうえで行わなくてはいけない。

 

 

 

結論から言うと、長岡半太郎若山牧水=3:7の割合で展示物があった。

京急が建設した時は長岡半太郎メインの施設だったはずなのに、牧水に逆転されている(白目)

 

 

 

若山牧水とは、名前で察せるとおり、歌人である。

宮崎県の医師の家の長男であるが、家族親戚の猛反対を押して早稲田の文学部に進み、卒業後に歌人デビュー。

幼いころから和歌や短歌が好きだったようだが、早稲田ではなぜか英文学科である。

 

 

 

 

お写真いろいろ。

 

 

 

宮崎県にある生家も記念館になっているらしい。

 

 

 

相当な旅好きであったらしく、日本全国を歩き回って歌を詠んでおり、その歌碑が各地に残っているとのこと。

 

 

歌碑があるところの一覧。

有りすぎなのでは。

 

 

 

 

旅先の中でも、千本松原や富士山に近い沼津は気に入っていたようで、しまいには家まで建てたらしい。

沼津にも記念館がある模様。

 

 

 

ハチャメチャな酒豪であったらしく、1日1升飲んでいたとのこと。

そんなんだから、43歳で肝硬変で死んでしまうのである。

 

 

 

大酒のみ&旅行好き&沼津に衝動的に家を建てる、という浪費っぷりでは当然のように金欠であったらしい。

逆に、出版する歌を詠むために各地を旅行しなくてはならなかったという。

これもうわかんねぇな。

 

 

 

牧水先生の頭身図。

身長156cmという小柄っぷり。

 

 

 

それで、ようやく横須賀との繋がりであるが、嫁さんの病後療養のために1年半ほどこの長沢に逗留していた。

そのあとはもう戻ってこなかったので、大した繋がりでもないように思えるが、それでもこの付近では牧水を記念する祭りをいまでもやっているとのこと。

 

 

 

 

まさにこの近辺に住んでいたことになる。

 

 

むかしの風景。

 

しかしこれだけ牧水に関する資料あるのに、牧水本人に関する概略的な説明は館内にほぼ無いという。

せいぜいさっきの黒板か。

 

ここに書いた情報は殆どwikipediaとか、↓で拾ったものである。

 

www.pref.miyazaki.lg.jp

 

 

 

 

 

んで、残り3割の長岡半太郎部分である。

 

 

こちらは概要的な説明が一応ある。

 

日本の物理学者の先達であり、30年以上にわたって東京帝国大で教鞭をとり、さらに大阪帝大の初代総長という、さきほどのハチャメチャな歌人とは正反対の経歴である。

 

 

 

物理学については全く知らないので、この人の偉業もあんまり分からんのだが。

 

原子が原子核+電子で出来ているという理論を早期に提唱したが、「実証できなさそうだからやめとけば」と周囲に言われて中断した。

しかし同じ理論をその後ラザフォードという人が実証に成功し、ラザフォードの散乱やらラザフォードの原子模型とかラザニーアの作り方とかで物理学界に名前が残らざふぉーどで、さらにラザフォードの理論を発展させたラザじゃなくてニールス・ボーアという人はノーベル物理学賞をラザフォード(以下割愛) 

 

 

この人は長沢に別荘を所有し、40年ほど使っていたという。

牧水より土地との関係が深い気がするが、牧水のように祭られていたりはしない。

まぁ物理学者は祭りとは馴染まないか。

 

 

 

でかい。

 

 

 

記念切手にもなっていた。

 

 

 

 

 

屋外には、長岡先生の机。

鬼って呼ばれていたのだろうか。

まぁ著名な学者がここを訪問したら必ず「座らされた」と書いてあるから、そうなんだろう。

 

 

 

海が近いのはいいね。

 

 

以上

 

【交通手段】京急長沢駅から徒歩10分

【入館料】無料

【滞在時間】15分

【混雑度】★(誰もいない)

【URL】長岡半太郎記念館・若山牧水資料館|横須賀市