英月院 光照寺
踊る念仏のほう。
北鎌倉の駅を降りると、ほぼ全ての観光客は鎌倉方面に向かっていくか、円覚寺を目指していく。
だが光照寺はそれと真逆の、大船方面に街道を向かい、特に目印もないところで曲がる。
住宅街の中にぽつんとあるから、最初気づかずに素通りしてしまった。
時宗開祖の一遍上人が鎌倉に来た際、幕府の関所で阻まれてしまい、仕方なく野宿した跡に建てた寺、ということらしい。
当時の執権である北条時宗は臨済宗に帰依していたようだが、それ以上に一遍の踊り念仏が危険視されていたようでもある。
↑の項を見てみると、「ステージを設けてそこで踊り手が輪になって歌い踊り、観客も巻き込んで法悦に浸る」という、今でいうライブ会場でのサークルモッシュ的な感じであったようだ。
そんなの鎌倉時代にやられたらビビるわな。
そしてこの寺は隠れキリシタンの駆け込み寺でもあった。
山門の欄間にある↑の紋様は、十字架を示しているという。
十字架をばれないよう色んな所に仕込むのは隠れキリシタンのテクニックであった。
と、澤田美喜記念館で学んだ。
基本的に観光寺ではないのだけれど、シャクナゲで有名らしく、時期になると写真家が集まってくるらしい。
そもそもシャクナゲが何か分からない私には関係ない話ですが(小並)
奥に進むと境内が見える。
あと、このお寺さんはハンドメイドなHPあるんだけど、これがなかなか。
「(北条時宗と時宗を間違えている)俄かガイドが多数鎌倉市中を誤解を振りまき闊歩している」
「(参拝者は)自発的に100円くらい賽銭箱に入れていただけることを期待しています」
「(HP製作者はmacユーザーのため)windowsユーザーの方で見え辛いとか表示がおかしいという方は、マックを購入して下さい おしらせください」
いっぽう、時宗に関する初心者向け解説もあるので、けっこう有用だったりする。
というわけで、拝観料は無料であるが、志ということで100円入れておく。
パンフレットはパックに詰められている。
シャクナゲの他にも花が有名な寺なので、順路を回ってみることにした。
境内むかって左側から進んでいく。
初っ端からサボテンで、度肝を抜いてくる。
矢印通りに奥に進む。
あれ、思いっきり墓地だけど。
墓参りしている人いるし。
でもルートはこっちらしい。
慌てて引き返してパンフレットみたけど、やはり墓地を突っ切るようだ。奥にある如来像から、北鎌倉の山がみえるらしい。
その如来像のとこのビューポイント。
山というか、電線と空が良く見えますね、ってかんじ?
駐車場もあるけど、思いっきりチェーンしてあるから使っちゃダメなのかしら。
表門の方にも参拝者用の駐車場あったけど、1台分だけだった。
そもそもHPに「バカ高い駐車料金が苦にならないほど富裕」でない限り、車で来るなって書いてあるし。
ここはお坊さんの言うことに従いましょう。
おまけだけど、光照寺の近くにある郵便局は瓦屋根と漆喰の壁で、武家屋敷というのか蔵というのか(錯乱)、とりあえず時代物っぽい外観である。
豪華に松まで植えているんだけれど、ATM含めて平日しか空いていないので注意が必要である。
以上
【交通手段】北鎌倉駅から徒歩10分
【拝観料】志次第(寺側は100円以上を希望)
【滞在時間】15分
【土日の混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】北鎌倉 光照寺