アフリカンアートミュージアム
アフリカ諸民族の芸術作品に特化した、興味深いミュージアムです。
ここでいうアフリカ芸術とは、西欧の影響を受ける前のもの。民族の信仰や伝承をもとに、近代的観念の枠に収まらない意外性とダイナミックさで、生命の躍動を伝える造形。要は、わけの分らん作品群ってことです(こなみ)。得体のしれないアフリカンパワーはピカソやマチスらにも感銘と影響を与えたとか。
JR中央線の長坂駅から徒歩20分強。しかし道中はアップダウンがきつく、アフリカ並みに険しい道なので(雑)、運動不足の方は肺がやられないよう気を付けられたい。
12月~3月は閉館しています。
入館料は800円です。館内での写真は3作品まで可となっています。やったね。
60ほどの展示品があるのですが、入館すると渡されるこのファイルに全作品の解説が載っていて初心者でも分かりやすい親切仕様です。
アフリカの地図もあるので、ベナンとかギニアビサウとかエスワティニとか、日本人の0.334%くらいしか位置を知らない国家が出てきても安心。
では私にとって興味深かった作品を3つ掲載したいと思います。
1つ目はコンゴのンガラ族のナイフです。用途は・・処刑用らしい。「ナタのように使う」と解説にあったので、湾曲している部分で罪人の首を叩き切るのかしら。斬首というより撲殺である。
血なまぐさい歴史を辿っているにもかかわらず「有機的で素晴らしいナイフ」とミュージアムさんサイドが冷静に解説していて笑ってしまった。アフリカでは常に沈着していないと命に直結します。
2つ目は高さ3mはあろうかという「蛇の頭上面」。ギニアのバガ族が儀礼使用しており、これを肩に載せて踊るんだそうな。ちょっと何言ってんのか分からない。
そもそも底面が直径20cmくらいの円形であり、肩に載らないのではないか。それともバガ族の人々は異様に筋骨隆々で肩幅が厚さ30cmの鉄板になっているのだろうか。
最後はカメルーン バミレケ族の「エレファントマスク」。象結社のメンバーが着用するそうだ。象結社?お鼻の長さでも競い合うのだろうか。楽しそうな結社だね(適当)
本当は、王族や役人など権力者からなる組織で、王に対してすら影響を及ぼしていたそうだ。
急にきな臭くなったが、マスクの頭頂部には小鳥の人形が載せられている。きみら本当に権力争いをする気があるのかね。
このように、不思議で時に禍々しさすらある展示品の数々を眺めることのできるミュージアムでした。おしまい
【交通手段】長坂駅から徒歩25分
【入館料】800円
【滞在時間】60分
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】