白馬村歴史民俗資料館
白馬村の資料館は、「白馬グリーンスポーツの森」という施設の中にあります。
白馬駅からだと2kmで徒歩25分。飯森駅からだと1.3kmで15分くらい。
グリーンスポーツの森はキャンプ場やアスレチック、テニス場にマレットゴルフ場など色々備わっているアウトドア施設です。
まぁまぁお客さんがいましたね。子供連れでキャンプ、年配のグループはマレットゴルフてな感じ。地元住民のエクササイズ場になっているのだろうか。
歴史民俗資料館はビジターセンター的な施設の中に併設されています。
入場料は無料です。受付とかもなく、見たけりゃ勝手に入れというスタンスになっております。なので勝手に入りましょう。
外には少なくない人数がいたのだが、資料館内には誰もいません(察し)
展示品はお決まりの縄文土器から、村で使っていた農具・民具の類。
(大正時代の登山服)
白馬の山は白馬連峰。乗鞍岳や白馬岳を中心に20程度の山々からなっています。
江戸時代まで山岳地帯は神聖な場所としてみだりに立ち入ることが禁止されていたのだが、明治になるやいなや登山大好きアニキ(主に学校の校長とか)が地元に出現してじゃんじゃん登り始めたのです。手のひら返すの鮮やか過ぎて笑ってしまった。それまでの山に対する厳粛さ、返金してほしい。
大正時代の登山服はしかし随分と無防備ですね。はっぴって、近所の知人にでも会いに行く恰好ではなかろうか。1合目で凍えて死んでしまいます(貧弱)
山で採取した高山植物が展示されていた。
糸くずか何かに見えたのは内緒です。
山があるので木こりも居ます。ノコギリは様々な種類があるけれど、すさまじくぶっといのもありますね。ここまで太いシルエットにする必要あったのだろうか。
あまり特筆すべき展示も無いのですが(直球)、一番興味深かったのはこれですかね。
白馬の気象状況について書いてある。年間平均気温は10℃前後だそうだ。低ッ!
ただよく見ると昭和50年代の数値であった。いくらなんでも古すぎませんかねデータ。
白馬村役場の、この資料館へかける意気込みが大変よく理解できる一コマなのでした。
ちなみに気象庁のHPをみると、最高気温は夏でも30度未満です。さすが避暑地。
冬についてはお察しください。
ただこれも2010年までの統計なので、温暖化が進む現在だともっと上がってる気がします。
10分くらいタラタラ眺めて、もういいやって出口に向かおうとしたら思いっきりドア閉鎖されてる。入ったら最後、二度と出られない資料館であった。
まぁ入り口から出ればいいだけですが。なぜ閉鎖したし。
屋外にも展示施設があります。
19世紀半ばに建てられた地元の民家です。
おじゃまします。
案の定、中には誰も居ないようですね。明かりついてるだけマシか。
土間がかなり広いので、なかなか金を持っていた農家と見える。
囲炉裏では一家団欒の模様が人形劇で展開されています。
・・ん?左側の人、、
赤ん坊が入っている籠の中に顔つっぷして寝ており、赤ん坊の頭にヘディングしそうですけど大丈夫でしょうか。
左前方向へ体を傾けつつ右腕は床に付いてピンと伸びているという、柔軟性が高いレベルで求められる姿勢になっております。
いま私もマネしてみましたが、右肩が断裂しそうになったので断念しました。
直立姿勢に直してあげたいんですけどね、注意書きで「”絶対”手を触れないでください」とパワフルに禁止されているため、やめときました。
この部屋は物置と思いきや、トイレだそうです。
・・どこで用を足せばよいのかしら。
足元を見ると、床の板がわずかに外れている。
・・え、まさかここでするの?
たしかに昔の民家は肥やし桶を床下に置いて、そこに向かって放つ便所方式にしてたりするけれど、同様に下に向かって撃て!ってことなんでしょうか。ロバート・レッドフォードもびっくりである。
にしては、床下のスペースがあまりにも広い気がします。直径2mくらいあるぞ。大量の肥やしがストックできそうですね。その分、香ばしい匂いも充満しそうですが。
最後に寝床を見ます。
枠で囲ってあるのは寝るスペースなのか布団置き場なのか分かりませんが、どっちにしろ囲いの中も外も狭いので足ぜんぜん伸ばせなさそうです。
クローゼットをデカくし過ぎてベッド置けなくなった感じ。本末転倒すぎる。
てかさっきの肥やしストック場のほうが寝床より大きくないか。肥やし>超えられない壁>睡眠。肥やし農家の鑑。
という感じで見どころが幾つかあるので、資料館本体より古民家の方が面白かったですね。
おしまい
【交通手段】飯森駅か白馬駅から徒歩
【入館料】無料
【滞在時間】30分
【混雑度】★(だれもいない)