桔梗ヶ原ワイナリー巡り1(井筒ワイン・シャトーメルシャン)
(塩尻市のポスター。【期間限定】桔梗ヶ原ワインバレー行き無料シャトルバス運行!)
塩尻の桔梗ヶ原という地域にワイナリーが15個くらい並んでいて一大産地になってるんですけど、塩尻駅から歩くと20分以上という悪アクセスなんですよね。
車で行くと試飲できないし・・と絶望していた酒飲みたちのために塩尻市が無料シャトルバスを運行しているのだ。
9月の土日限定ですがね。去年もやっていたらしいので毎年恒例イベントとして続けてほしいところ。
(ワイナリーの一覧)
ワイナリー自体は数多いんだけれど、家族経営や小規模なところも結構あり、見学受け入れをしているのは一部だけ。
井筒・五一・メルシャン・信濃の4蔵です。
今回はそれらを回りました。
ところで家族経営ながら高品質なワインを製造している蔵も結構あって、kidoワイナリーというところはあまりにも人気が出すぎ、購入権を抽選で決めているレベルである。
さすがにプレミアム化しすぎじゃないですかね、きっと中国人の転売ヤーが居るに違いない(偏見)
塩尻駅からシャトルバスで10分弱、最初の拠点・井筒ワインに到着です。
なお隣には五一・メルシャンと計3つのワイナリーがある。
ハシゴしやすくていいね。
井筒ワインはスーパーや酒屋で見かけられるくらい流通しているのだが、施設の見掛けからしても経営規模はさほど大きくはなさそうだ。
ワイナリー見学は受け付けていないので、ショップうろつきをお楽しみください。
その分、試飲はかなり充実しています。
ボトルが冷蔵庫の中にあるので、勝手にとって飲めというスタイル。
もちろん量はお好みです。
白ワイン+ロゼワインだけで10種類近くあるな
赤ワインも10種類くらいあります。
これは全部試すのに骨が折れそうですね(笑顔)
ドライバーやお酒飲めない人のために、ジュースも置かれているので安心。
ブドウ農家のジュースなのでフレッシュで美味しいこと間違いなし。
全部無料だから太っ腹。
昼間にフラッと来てべろんべろんになるまで試飲してすぐ帰れるから、この辺のご近所さんが羨ましいですね。ちゃんと買いましょう。
次はシャトーメルシャンです。
あまり目立つ看板は無くて、だだっぴろいこの入り口が表れるもんだから、「あれ、ここで合ってる?」とまぁまぁ混乱します。
親会社はキリンだけれど、こちらも大仰な施設は無く、こじんまりしている。
ワイナリー自体は2018年オープンと新しいですが、ワイン用ブドウづくりは1938年から前身の大黒葡萄酒が始めており、歴史は古い。
これまでは生産したブドウを山梨のメルシャン工場に輸送してワインにしていたそうなのだが、工場設備を整えたので山梨に持っていかずとも塩尻でワインが出来、長野県民のプライドが保たれるようになりました。
正真正銘のmade in 塩尻に昇格。甲州ワインに勝ちましょうね。
1938年創業当時の建物を未だに使っているので年代物の雰囲気、もとい「大雪きたら大丈夫か?」な不安が生じます。
通路をくぐって奥の部屋へ。
あれ、急にハイテクになった。
さすがに戦前の設備をそのまま使っているわけがありませんね。リフォームしたようです。
ワイナリーのショートツアーを実施しているようだ。
ちなみにメルシャンは一般公開日が決まっており、その日以外は見学できないので要注意。
日にち限定で90分くらいのロングツアーも実施されているが、事前予約制で人数も限られているため、予約はかなりの激戦な模様。
サントリーもキリンも、アルコール系の見学ツアーは大人気だねぇ。
ショートツアーまで時間があるので、試飲コーナーを見ることにします。
種類はたくさんあるけれど、有料なのだ。キリンめ。
グラス500円~。
ビンテージ物は1500円と贅沢なお値段である。
おススメは黒板に書かれています。
その名も「シークレット・ワイン」であり、市場に出回っていない品のようです。
私が選んだシークレットは「長野メルロー」という銘柄。
1991年とかなり古いビンテージ。
メルシャンのセカンドワイン(no.1でなく、次点の銘柄)として当時出回っていたのだが、残り物を長期保存していたらいつのまにかやたら風味がレベルアップしていたので、ここで提供しているのだと。
あくまで残り物なので一般流通されていないわけですね。貴重だなぁ。
さて時間になったのでワイナリーツアー開始です。
あちらのドアから収穫されたブドウがドカドカ取り込まれてくるそうな。
ブドウはステンレスタンクに入れて発酵させるわけですが、通常ならブドウ圧搾機からパイプで直接送るところ、メルシャンではこの通りタンクの上から流しいれる形をとっている。
この方がブドウが無駄に傷つかず、味に悪影響が出にくいんだと。
工夫は醸造所ごとに様々ですねぇ。
ステンレスタンクでの発酵後は樽に移しての二次発酵・熟成。
大きい樽は大正時代に製造されたものです。
よくみると樽の製造年が印字してある。
樽の下部には穴が開いていて、なんと人が入って内部の掃除をするそうな。
あんな小さな穴から入れるのか?忍者みたいに肩外さないといけないんでないの。
と思っている間にもガイドさんがおもむろに準備をし始めて・・
するするっと穴をくぐって中に入り込んでしまった。
肩をいちいち脱臼させなくても、小柄で痩せている人なら意外と入れてしまうのだな。
無理をして突入し、出られなくなったら最悪だが。
あの古典的樽は今日では大きすぎて使われておらず、小型の樽に変えられています。
こっちのほうが扱いやすいよね。
というワイナリーツアーでした。短い時間ですが貴重な場面を見られましたね。
ロングツアーだともっとガッツリした解説&試飲があるようです。
あと2つの醸造所に寄ってますが、長くなってきたのでいったん切ります。
【交通手段】塩尻駅から無料シャトル(9月土日限定)もしくは徒歩20分
【入場料】無料
【滞在時間】それぞれ20~30分
【混雑度】ともに★★★(ちらほら)
【URL】