北アルプス展望美術館
※ この記事にはホラー要素がありますので、心臓の弱い方・体調のすぐれない方は閲覧をお控えください。
上の写真を貼る前に言え、って話ですが。
モンスターマスクってのは、ホラー映画・リアル追求しすぎ系お化け屋敷で使用されるマスクのこと。
CGでアバター出来てしまう時代だが、精巧な手作りマスクは未だに様々な現場で重宝されているらしい。
そんなマスクについて、北アルプス展望美術館で企画展をやっていたので行った。
美術館の名前とギャップありすぎやしませんかね。
電車で行くなら大糸線の安曇追分駅が最寄りだが、「最寄り駅(近いとは言っていない)」なので、駅から歩くと3km以上ある。
それも急な上り坂があるから、片道40分程度かかるかもしれない。
タクシー使うなり、穂高駅からレンタサイクルで行くなりすればよろし(自家用車使わない勢)
内部はいたって普通の美術館である。
が、片隅に禍々しい雰囲気を漂わせているエリアがあった。
もうこの時点でこわい、泣きそう。
受付で入場料を払うと、小型ライトを渡された。
展示室内は真っ暗なので、これで照らして作品をよく見てほしいとのこと。
え、そんなに暗いの?
ただマスク飾ってあるだけだろうと高を括っていた。
さあ、入場するか。
想像以上に真っ暗だった。
薄暗いとかじゃなくて照明OFFレベル。節電かな?
奥のほうは怪しく照らされているので見えるが、手前や足元あたりは全然みえない。
ライトでかいのに変えてもらえませんかね、野球場のバックスタンドにあるやつ位でいいと思います。
ちなみにマスク展示室は2部屋あって、この1部屋だけは撮影可能でした。
最初の展示物を照らして見てみる。人がいますね。
説明板を読むと、「ブライアン(変化前)」と書いてあった。
あぁ、これからゾンビになるやつか(既視感)。
ブライアン君の未来(察し)はさておき、マスクぞろぞろでここから本番です。
ブレインゾンビのマスク。
いちおうゾンビごとにキャラ設定はあって、こいつは「頭部に攻撃をくらったが、脳みそは無事だったので、懲りずに襲ってくる」。
ほかのゾンビもだいたい襲ってくる系だった、もっと心にゆとりのあるゾンビはいないのか。
しかし思ったより作りがリアルだねぇ。
受付では「細部までごゆっくりご覧ください」って言われたけど、あんまり細かく見ていると気分が悪くなって、私も「リバースおばけ」になりそうです。
BGMで若干、雷鳴の音がゴロゴロなっていて恐怖演出になっていた。
でもデカい音が突然鳴るとか、突風が吹きつけてくるとか、「お前ら全員クビにするからな」って岡本社長に言われるとか、そういう脅かし要素は無いのでご安心ください。
そんなのあったら、私は入り口から逃げ出している。
次のマスクは宇宙人。
ETがブチぎれたら、たぶんこういう表情をするんだろうし、人差し指は伸ばして4秒でへし折られると思う。
歯の噛み合って無さが異常。
なにオバケだかわからないが、ちょっと和装女性っぽさがある。
モダンな般若。
セカオワのピエロ。
下アゴ、どういう歯ぐきしてるのよ。
いっぱい歯があるから、年取っても8020運動には問題なさそうですね。
おや、ブライアンのようすがへんだぞ。
どうもゾンビ菌にやられてゾンビにメガ進化してしまったらしい。
そんなブライアンも、マッドドクターによる処置で元通り。
このストーリー性は一体なんなのでしょうか。
それにマッドドクター、ブライアンより先に自分の顔を治したほうが良い。
次の患者もお待ちですが、この人はもう手遅れじゃないですかね。
ゾンビの世界にも車イスがあるようです。
これはモンスターというより、ただクモの巣に引っかかった人である。
という感じで、130点以上のマスクが見られる珍しい機会なのでした。
この企画展は定期的にやっているようで、今回で3度目。
来年以降もやるんじゃないでしょうか。気になる人は公式HPをチェックしよう。
(「ラーメンの油」塚越 千春 画像は公式HPから FOOD SAMPLE展 ~ザ・リアル~ | 北アルプス展望美術館(池田町立美術館))
この美術館では以前も、レストランの入り口に置いてあるような食品サンプルの企画展をやるなど、若者に受けるような奇抜な展覧会を招致しているようです。
面白いので、こういう変なのはじゃんじゃんやって欲しい。
お土産売り場でマスク、売っています。
友人に買っていけばすごいウケると思う、八ヶ岳で野生のライチョウを見つけるくらいの確率で。
価格は1万なんぼくらいだった、それでも安いほうじゃなかろうか。
あと「恐怖のロッカー」というサウンドホラーのブースがあった。
モンスターマスクに触発されてホラー替え玉欲しくなった人はこちらでどうぞ。
モンスターマスク以外にも普通に美術館として常設展があり、おもに郷土の画家が描いた北アルプスの風景画を扱っている。
けっこう良い作品があったのだが、モンスターマスクのせいで何も覚えてない。
ゾンビに記憶を消されてしまいました(棒)
という美術館でしたとさ。
入り口付近からの景色は、確かに展望美術館って感じの雄大な風景である。
以上
【交通手段】安曇追分駅からタクシー10分
【入館料】400円。モンスターマスクは企画展なので総額800円だった。
【滞在時間】60分
【混雑度】★★★(ちらほら)
【URL】