神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

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ハーモ美術館

 

諏訪湖の湖畔にあるハーモ美術館です。

ハーモというのは岡谷市発祥のロボット部品メーカーで、その創業者が設立した美術館だそうな。

下諏訪駅から徒歩15分ほど。

 

 

館内撮影禁止だけれど、入館受付手前のこのゾーンだけは撮ってよいことになっている。

置いてあるのはサルバドール・ダリのブロンズ像。

ドロドロ溶けてる時計です。

 

 

下の方なんて凄いでろ~ん、ってなってる。

溶ける時計はダリの頻出テーマで、溶けてるカマンベールチーズを見たときに思いついたそうな。

ああ、チーズ食べたくなってきた。

 

(ダリ『記憶の固執』)

 

溶ける時計の代表例がこちら。

ダリの中では「柔らかいものはダメなもの」ということになっていて、時計がぐにゃぐにゃになっているのは時間概念がぶっ壊れたか、過去と現在が混同して混乱状態になっているのか、いずれにしろタイムパトロールに捕まりそうである。

 

そして背景に描かれている風景はダリの故郷なんだそうな。

なんでこんな描き方にしたし。隣の家のジャイアンにでもいじめられたのだろうか。

 

 

展示されているこちらも、地面に垂れ落ちそうなくらいに、良い感じで溶けてるチーズである。

またこの時計には、ダリの横顔がこっそり描かれている。

顔が溶けてチーズ味。なんか嫌だな。きっとダリも嫌なことがあったのだろう。

 

なお上に挙げた説とは逆に、美術館さんサイドによると「ダリはめちゃくちゃ忙しかったので、時計を歪めて時間を止めてしまいたかった」。

その説だと、溶けてる時計はポジティブな意味になるな。

果たしてどちらの説が正しいのでしょうか、答えはCMのあとで。

 

 

ダリ君人形も売店で売られています。

でもこの美術館、実はそんなにダリの絵を飾ってないのよね(遠い目)

まぁダリって面白いもんね、とくに顔とか。

 

アンリ・ルソー『私自身:肖像=風景』)

 

ハーモ美術館のメインはアンリ・ルソーです。

普段はパリ市税関職員、しかしてその実態は日曜画家。

存命中は殆ど評価されないどころか評論雑誌からボロクソ言われていたが、ピカソら一部の芸術家は高く評価していた。

ピカソが評価するくらいなのだから、一般人に分かるわけなさそうである。

 

アンリ・ルソーフットボールをする人々』)

 

遠近感が無くて構図が奇妙・人の顔が変・ポーズが変態くさいなど、90年代プレステの3Dゲームみたいな出来に見える。

ただルソーで重要視すべきは色彩の鮮やかさと、1枚1枚丁寧すぎるくらいに描き込まれた葉っぱなど描写の細かさだそうな。

ルノワールは「色彩の調和が良ければ、絵の意味なんてどうでもいいだろ」とルソーを絶賛している。いやどうでもよくは無いだろ(白目)

 

ちなみに上の2枚はハーモ美術館にはありません。

代表作だから載せました、他意はありません(自白)

 

アンリ・ルソー『ラ・カルマニョール』)

 

この絵は美術館にあった。

フランス革命でバスチーユ制圧を祝って踊っている人々の様子だが、周囲の旗にぜんぜんフランス感が無くて笑ってしまう。

君らホントはフランス嫌いでしょ?

 

あとルソーで私が好きなのは、生活苦にあえいでいたので、自分の作品を市役所や政府に高く売りつけようとしてたこと。

政府高官や知り合いの市長に手紙を出しては「私の作品は素晴らしいから買ってもらいたい」と、下心全開なド直球なセールスを仕掛けまくっており、残存している手紙なんてそんなのばっかりである。

金持ちになった昔の友人にすがるサラ金漬けオジサンっぽくて、なかなか味わい深い。

 

カミーユ・ボンボワ『Vue De Bord De Riviere』←「川の端の風景」って意味?すまない、おフランスはさっぱりなんだ)

 

アンリ・ルソーがメインなのだが好き嫌いが分かれるような気がするので、そういう方は他の風景画を見て気を落ち着けましょう。

カミーユ・ボンボワは父が船頭だったこともあって、水辺の風景を得意としている。

透明感があって清浄な空気がとても良く、日ごろの鬱憤を鎮めるのに適しており、職場に1枚飾っておきたいところである。

 

 

カミーユ・ボンボワ『池の中の帽子』)

 

・・と喜んでいたら、こいつも変態チックな絵を描いていた。

この風景を見ている画家は、いったいどういう姿勢を取っていたんでしょうね。

フトモモフェチなのは間違いない。

 

この絵は美術館にあった。

 

 

アンドレ・ボーシャン『 Personnages et Fleurs』←文字と花?)

 

あとはアンドレ・ボーシャン。

とにかく花!花!ってくらい花満開で画面の中央にドンと来てる。

人間よりデカい。パックンフラワーか。

これも癒し系絵画として、あなたの部署の課長の目の前にでも置いておけば良いと思う。

 

こうやって並べてみると、この美術館には「素朴派」と呼ばれる芸術家が多い。

絵画の学校教育を受けずに、独学で画家になった人々を指すそうな。

日曜画家がスタート地点なものだから、あまりテーマは面倒ではなく、風景の写実描写が主となっている。

まぁルソーは別だが。

そしてそのライナップの中にダリが居るのはもっと不思議である。彼は素朴派ではありません。

 

 

というわけでした。

館内からは諏訪湖も見えます。

 

以上

 

【交通手段】下諏訪駅から徒歩15分

【入館料】1000円

【混雑度】★★★(ちらほら)

【滞在時間】60分

【URL】

www.harmo-museum.jp